Ψ(さい)のつづり -53ページ目
世界に美しい橋を架ける
七色に輝く
言霊にのせて
そこかしこで
待っている
存在の
背中に乗せて運び
風とともに
世界中のハートに届ける
希望と
愛を
伝え
情熱と
創造性を
呼び醒ます
この世界で
生きるには
厳しさも
苦しみも
避けてはとおれない
何もなければ
怠けるのが
わたしたちだから
何かないと
成長しないのが
わたしたちだから
でも
こんなにも
美しい
世界に生きることができ
喜びも
楽しみも
限りなくあり
心を開けば
受取ることができる
自由意志が
与えられているから
すべては
自分次第
その背後の
深い深い愛に
感謝して
共鳴する

キンモクセイが
10月8日に咲いて
かぐわしい
秋の香りで
世界を塗り替えた
そのあと
嵐が来たわけではなく
大雨にさらされたわけでもないのに
あっさりと花が
終わってしまった
別れを惜しむ間もなく
あっという間に去ってしまった
年に一度のお楽しみに
ちょっと肩透かしを食らったような
氣持ちでいたけれど
一週間ほどたって
何もないはずの
木から
再び香りがするようになった
返り咲きにしては
間隔が短すぎるし
不思議におもっていた
すると
あれよあれよという間に
実のようなものがたくさんつき
よく見たら
やっぱりそれは
キンモクセイの
小さなつぼみのようで
本当に
二度目の開花をするのだと知った
復活と再生を遂げた
二度目のキンモクセイは
一度目よりも多くの花を咲かせ
いまが満開
自然は
驚くほどの
賢さで
自分らしく
おのれを
表現する

わたしも
鋼鉄のように
いや
かたいかたい
黒檀のように
つやつやで
美しくもありながら
強くなります
そして
中身は
ルバーブジャムのように
鮮やかな赤で
酸っぱい
煮ても焼いても
食べられない
存在になります
どんな苦しみも
どんな逡巡も
決して
表にはあらわさない
先見の明を持ち
どんな経験も
どんな屈辱も
すべて
すべて
糧にする
どんな扱いも
どんな出会いも
すべて
意味があるから
真っ暗闇から
光を目指す
逃げるのではなく
戦うのでもなく
わたしはわたし
他の誰でもない
わたしはわたし
他の誰も
わたしを
規定することはできない

この火を
どう扱おうか
この炎を
どのように
美しく
燃えあがらせるか
この火を
馬鹿にするものは
この火で
あたたまることはできない
この火が
見えないからといって
存在を認めないものは
この火が
うみだす恩恵に
あずかることはできない
世界に飛び出す
ロケットの燃料も
細胞の中の
秘密を探求する
ひらめきの炎も
もとをただせば
みんな
みんな
宇宙からの愛で
みんな
みんな
本当は
すでに
もっているもの
まきをくべて
酸素が行き届くように
風を適度に与えて
炎を育てるのは
わたしたち
ひとりひとりの
役割

遠い世界にはねていけ
うさぎはわたしに
言いました
あなたじゃないから
ずっとうさぎ跳びではねられない
でも
スキップくらいなら
できるかしら
ふん
好きにしろ
こっちは
瞬発力はあるけど
持久力はないんだぞ
だから
はね続けるのは
うさぎだって無理さ
じゃあくたびれたら
つかまっちゃうの
そんなあほうじゃないさ
そんなことになる前に
さっさと方向を変えたり
穴に駆け込むのさ
つねひごろから
穴はたくさん用意してあるんだぜ
そうなのね
えらいわ
けれど
わたしは穴を持っていないわ
そうだな
逃げ込むための穴もなけりゃ
飛ぶこともできないもんな
ただ
人間はそうそう襲われないだろ
せいぜい
熊くらいなもんさ
あいつは鈴を鳴らして
近寄るな
って合図を送っておけば
大丈夫
わかったわ
じゃあ
また
いつか会いましょう
達者でな
ここいらに来たら
その足音でわかるから
探さなくてもいいぜ
会いに来てやるから
そうなの
わたしが歩いても
足音なんて全然しないけど
そんなことはない
一キロ先から聞こえてくらあ
どしんどしんって
うさぎの耳は
だてに長いんじゃないんだぞ
わかったわ
きっとね
元氣でね


