Ψ(さい)のつづり -52ページ目
レミのうしろには
ふぁ~っと
美しい空が広がっていて
レミの前には
かっこいいシドがいる
ららららら
歌いましょう
踊りましょう
愛する
ガイアのために
一糸まとわず
舞い踊る
跳んで走って
うさぎのように
たつみに
捧げる
その力
地上に
花が咲き誇り
濃い空気が
恋をうむ
空にはひばり
鳩
ツバメ
朝早くから
うたいます
ちょうちょは
花から花へ
太古から
いのちを
つなぎ
つないだ
いのちを
花開かせる
約束を
果たせるものは
これからも
励めよ励め
楽しむがよい
美しさを
わからぬものは
ブロッケン山へ
ゆくがよい

やまぶきいろ
はっとして
目が覚めるのに
可憐な花
自由に枝を伸ばし
ゆらゆらゆれる
いつか植えてみよう
お日さまの沈む方へ
手の鳴る方へ
鬼さんこちら
さあさ
いっしょに
おどりましょう
うたいましょう
待ってます
ありがとう

その刹那
空の飛び方を
また
思い出せる
ような
氣がしたんだ
あなたが
遠くへ行くことになって
まわりの人たちは
さまざまに羨んで
勝手に
私の行く末を
決めつけた
けれど
私は
行かないと
決めたんだ
変化より
現状維持
新しい場所での
心機一転ではなく
好きでもない今の場所での
変わらない日々
ひどく
自分らしくないように思える
選択をした後で
もう
与えられた変化に
飛び乗ることすらできない
私なのか
とがっかりした後で
空をみていたら
また飛べるような
そんなかすかな
予感があったんだ
静の中に
実はとてつもない動があって
動の中にももちろん静がある
ぱっと見ではわからない
燃えていたようで
どこか
投げやりにやっていた仕事
主体的に動いていたようで
どこか
流されるままに生きていた自分
楽しいことも
やりたいことも
ほしいものさえ
なかった日々
生きているようで
本当には生きていなかった日々
感情があるようで
実際は枯れかけていた日々
そういうものに
あらためて
ひとつ
ひとつ
向き合うために
用意されたみち
わかりやすくて
うすっぺらい
吹けば飛ぶような
ニセモノを
ひとつ
ひとつ
はがしては
捨てていく歳月
少しは
振り返ってみてもいいけれど
決して
自分を
責めないで
だって
すべて
必要な
過程だったんだから
やってみないと
わからなかったでしょ
待っていたよ
さあ
殻を割ってごらん
すべては
愛のために
はかりしれない
大きな愛のために

ふわふわは
たんぽぽの綿毛
ふわふわは
焼き立てのパン
よいふわふわは
髪の毛までで十分
頭の中も
ふわふわと
思考がさだまらず
あっちへこっちへ
考えが彷徨う
ひとつのことを考えて
集中していたはずが
氣が付いたら
別のことへ
あれ?
いま
何を考えていたんだっけ
何かを始めても
別のことをやりはじめて
行動までふわふわ
し始める
こら
わたし
しゃんとせい
目を瞑り
耳を澄ませ
鳥のさえずりを聴け
心で
天の歌を聴け
声なき声に
惑わされるな
手を伸ばしても
地に足つけろ
地球の奥の奥に
煮え滾る
熱を感じ

意識
動き
言葉
ずっとずっと
ことばとの
付き合い方が
わからなかった
誰かを傷つけることを
ひどく
おそれて
おどおどと
口ごもるか
逆にちゃらちゃらと
おどけてみせるかで
その場をしのいで
あとから
自分の言ったこと
言われたことを
牛のように
反芻して
ぐるぐる
余計なことを
思い悩んで
大人になってしまった
そして
言語造形に
であった
そこで
口を
酸っぱくして
言われたこと
意識がまず向く
そして指をさすなどの動きが出て
そこに言葉が乗るんだよ
と
意識があるから
舟が動く
その上に
ことばが乗ることで
はじめて
相手に
届く
そして
奇跡的に
贈り物になるかもしれない
だから
ことばが
先に出る
営業トークや
マニュアルトークには
人間味がなくて
心が感じられないんだよ
と
いまなら
AIがそうなのだろう
心の動きのない
人間のトークなら
まだ
AIの方がまし
そう思ってしまうくらい
意識の動いていない
ことばは
しんどい
人間にしか
できない表現
人間だからとれる
間合い
口ごもっても
噛んでも
言い間違えても
待つことができる
表情だって助けてくれる
それでも
いまだに
書き言葉の方が
心地いい
何度も
何度も
見直しできるから
そして
遅ればせながら
こうやって
ことばへの
感謝をなんとかして
伝えたいと思ったときに
伝えられる場が
与えられる時代に
うまれたことに
深く深く感謝して
世界を
抱きしめる
希望を
名前を
詩を
ありがとう
ありがとう
ありがとう


