パンダは

 

どうみても

 

熊なのに

 

いま話題の

 

くまなのに

 

笹しか食べないのか

 

そして

 

あの

 

模様しか

 

うまれないのか

 

不思議でならなかった

 

やっぱり

 

太古の昔は

 

しろくろじゃなく

 

肉食だった

 

つまり

 

ふつうの

 

くまさんだった

 

とてもとても

 

寒い時代がきて

 

獲物がとれなくなり

 

肉食獣は絶滅していくなか

 

ベジタリアンに

 

転向した

 

でも

 

胃腸が

 

そういうふうに

 

できていないでしょ

 

それは

 

それは

 

長い年月を

 

かけて

 

少しずつ適応してきたに

 

違いない

 

あの

 

模様になったのは

 

どうしてか

 

それは

 

やっぱり

 

陰陽と関係があると

 

踏んでいるが

 

どうも

 

秘密

 

らしい

 

 

世界にまたひとつ

 

虹がかかる

 

大地にまたひとつ

 

煙があがる

 

海峡にまたひとつ

 

渦ができる

 

夜空に飛び交う

 

こうもりもいなくなり

 

またひとつ

 

星が流れる

 

秋空のとんぼも

 

見かけなくなり

 

またひとつ

 

サイレンの音が

 

通り過ぎる

 

木々が剪定され

 

飛ぶ虫の

 

居場所がなくなり

 

所在無げに

 

あたりを飛び交う

 

雲間から

 

光の柱がおり

 

天と地をつなぐ

 

まるでワームホールのように

 

軽やかに

 

とてつもなく

 

美しく

 

滑らかに

 

 

さまざまな淡い

 

グラデーションで

 

色づく木々

 

山々は

 

美しい

 

ヴェールを

 

纏って

 

風にゆれながら

 

おいでおいでをする

 

寒くなって

 

木々が

 

葉っぱを落とす前に

 

会いにおいで

 

山の神も

 

待っています

 

今年も

 

豊かな実りを

 

ありがとう

 

感謝して

 

おいしく

 

いただきます

 

 

 

 

 

 

ああ

 

絵が描けたら

 

このこころを

 

キャンバスにのびのびと

 

色鮮やかに

 

表現するのに

 

ああ

 

彫刻ができたら

 

このたましいを

 

石にまざまざと

 

目に見えるように彫って

 

あらわすのに

 

どちらの

 

能力も

 

宇宙のかなたに

 

置いてきてしまった

 

わたしは

 

ことのはを

 

つむいで

 

ことのはで

 

世界を

 

彩り

 

うそ

 

いつわりのない

 

ほんものを

 

愛して

 

表現しよう

 

 

 

 

蜂くんと

 

ともに

 

暑い夏を

 

過ごした

 

蜂くんは

 

暑ければ

 

暑いほど

 

活発に

 

その金色の身体を

 

脱力させて

 

あちらこちらに

 

とびまわった

 

何かを手に入れ

 

巣に持ち帰り

 

また飛び立つ

 

働き蜂っていうことばのとおり

 

いや

 

それ以上の

 

働きぶりだった

 

でも

 

人間の働きバチとは違い

 

日が暮れるころには

 

ちゃんと巣に帰り

 

大きな身体には小さすぎる巣に

 

びっしりくっついて

 

お休みしていた

 

秋がきて

 

急に蜂くんは大人しくなった

 

巣をみると

 

ぎっしりの蜂くんが

 

何をするでもなく

 

飛び立つでもなく

 

ただもぞりもぞりと

 

存在していた

 

嵐のあと

 

巣をみたら

 

巣は壊れることなく

 

ちゃんとあって

 

蜂くんだけが

 

ちりぢりに

 

そこらへんの葉っぱに

 

団子になっていた

 

でもちゃんと生きていた

 

季節は冬に向かい

 

気温はどんどん下がり

 

寒い日が続いたあと

 

暖かい日がきて

 

蜂くんは

 

日の当たるところで

 

あきらかに

 

あったか~い

 

 

いかつい仮面に

 

似合わない

 

日向ぼっこをしていた

 

また寒くなり

 

暖かい日がきて

 

似合わない日向ぼっこを

 

しているはずの

 

蜂くんをさがしたら

 

跡形もなく

 

消えていた

 

いや

 

巣は残っていた

 

からっぽの空き家となって

 

あんなにたくさんいた

 

蜂くんは

 

消えた

 

まさに

 

消えたんだ

 

どこへいくとも告げず

 

かといって

 

死骸も残さず

 

きれい

 

さっぱり

 

消えてみせたんだ

 

巣もすでに

 

ぼろぼろで

 

土に還ろうとしはじめている

 

寒くて朽ちる前に

 

暖かい日に

 

消えるとは

 

想定外で

 

美しい

 

さりぎわ