春が来て
夏がちょっと早めにやって来て
秋が駆け足で過ぎて行って
冬が来て
また春が来る
梅がかおって
木蓮が開き
桜が咲いて
つつじがあちらにも
こちらにも
強くなってきた陽射しを
くっきりと
色で感じさせてくれる
ひとつひとつのことが
歓びとなり
心に押し寄せてきて
油断していると
すぐに涙目になる
つばめもおかえり
巣の具合はどう
夜明けがはやくなって
空のあおが
別のトーンになり
雲の形がかわってきて
それはそれで
また美しい
季節はめぐりめぐるけれど
同じなようでいて
全然違う
子どものころに
見上げた空は
もうないけれど
年々
輝きを増して
美しさに磨きがかかる
そして
毎年
新しい
エッセンスを
世界に
振りかけて
わたしたちのことも
少しずつ
変えてくれているんだね
ありがとう
世界は
どんどん
良くなっていて
わたしも
追いかけていくよ
