あのころの

 

わたしとせんせいが写った

 

写真をみつけたよ

 

あのころの

 

わたしの世界で

 

いちばん

 

かしこいのは

 

せんせいだったし

 

わたしは

 

全身全霊で

 

せんせいに

 

憧れていたから

 

せんせいが

 

よい大人でよかった

 

だってせんせいが

 

すべてだったから

 

せんせいが

 

わるい大人だったら

 

簡単に

 

ついていっただろうから

 

わたしは

 

結局

 

憧れのせんせいの

 

道には進まなかったけれど

 

そして

 

たくさんの寄り道と

 

行き当たりばったりを

 

くりかえしてきたのだけれど

 

それら

 

すべてには

 

意味があったんだと

 

いまは

 

おもえるようになったの

 

だから

 

いまのわたしが

 

一番好きだよ

 

せんせいがいま

 

どこにいるかわからないし

 

もう

 

会うことは

 

ないだろうけれど

 

きっと

 

ようやってるぞ

 

えらいな

 

って

 

笑ってくれるんじゃないかな

 

わたしも

 

自分で

 

なんだかんだ

 

えらいやんって

 

おもうけど

 

ときどき

 

せんせいみたいな人に

 

ようやってるって

 

ほめてもらいたいから

 

まだまだ

 

かもね