Ψ(さい)のつづり -3ページ目
どうやって
入ったの
くわがた
とかげ
やもり
そうやって
いちいち
びっくり
しているけれど
台所に
熊がいたわけじゃ
あるまいし
どうってことはない
地面を区切って
自分のもの
おうちも
自分だけの場所
そう思っているのは
人間だけで
かれらは
歩いていて
たまたま
家に入ってしまったり
氣に入れば
ちょっと
休憩していく
こともある
そうか
なにもかも
直して
自分だけの居場所に
つくりかえようと
意氣込んでいたけれど
そのことが
しあわせなことかどうかは
わからないし
世界と
調和するっていうのは
孤立することではなくて
きっと
つかず離れず
ともにいきること

お祭りを
新しく
はじめる
一年に
一度の
その日にしか出せない
色の
積み重ねが
やがて
新しい
文化になり
歴史になる
そこに
居合わせる
人たちの
エネルギーが
その
推進力

今日の
いちばん乗りは
みんみんぜみ
みんみんと
しぶい低音で
みんなを
起こす
わたしも
ゆめうつつで
きいていると
すぐに
ひぐらしが応じる
かなかなかな
森の陽氣者
がびちょうも
明るく起きてきて
どこかのお祭りで習ってきた
お囃子のような節をつけて歌う
遠くでカラスも
起きたぞと歌い
ウグイスも
ちゃんといるのよ
と歌う
あっという間に
大合唱になっていく
森の朝は早い
夜明け前の
ふっくらした
月が見守る中
ライオンズゲートの朝陽を迎える
準備は万端

できあがりを待つ
ゆったりとした時間
愛を込めてつくられた
身体が元氣になる
美味しいサンド
パクチーは
なかったけれど
隠し味の
にんにくに
ぴりっと
喝を入れてもらう
こうやって
ここにいる
場を分かち合い
同じ食事をする
イエスを囲む
人々のように

どこにいても
それぞれの
場所から
東西南北
っていう
方向があるのは
地球さんが
ふらふら
していないから
そのおかげで
わたしたちは
ちゃんと立っていられる
そしてさらに
東西南北
だけではなく
さまざまな
方角から
いつも
いろいろな
エネルギーが届いて
わたしたちを
導いている
たとえ
自分では
迷子になったと思っていても
いつも
方角が
わたしたちに
道があることを
指し示している
だから
うつむくときがあったっていい
立ち止まっているときがあったっていい
そのあとはまた
顔をあげて歩き出せばいい


