夏を想わせる

 

強い日差しが

 

急にかきくもり

 

空は

 

いつの間にか

 

黒い雲におおわれている

 

日差しが弱くなってきたら

 

やろうと思っていた

 

あれこれに

 

とりかかるのが

 

ちょっと

 

遅れてしまったようだ

 

涼しくなってから

 

降り始めるのに

 

長くはかからなかった

 

雷鳴が先ぶれを出す

 

その後

 

大きな

 

粒の

 

一滴一滴が

 

地面を

 

あっという間に

 

濃い色に染めあげていく

 

雷も

 

合いの手を入れて

 

大粒の雨を

 

盛り上げていく

 

わたしは

 

傘を広げて

 

その力強さを

 

受けとる

 

ようやく

 

屋根の下に入ると

 

濡れそぼった

 

からすが

 

屋根から

 

飛び立つ

 

稲妻が

 

空に裂け目を

 

入れ

 

大地をゆるがす

 

音と振動

 

そのほれぼれする

 

逞しさを

 

讃美する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が望んで経験したこと

 

望まなくても

 

経験することになった

 

たくさんのできごとたち

 

それらすべては

 

時間をかけて

 

熟成させると

 

調和のとれた

 

豊かな

 

実りになる

 

果実を

 

ありがたく

 

いただきながら

 

これからも

 

訳知り顔になることなく

 

前を向いて

 

おそれずに

 

新たな

 

経験に

 

飛び込む

 

 

 

 

火星がかっかと

 

燃えるように

 

太陽が

 

じりじりと

 

チカラを増していく

 

わたしたちは

 

まっかっかになりながら

 

ふうふう言っている

 

でも

 

ここは

 

地獄ではなく

 

極楽だから

 

お茶も

 

木陰も

 

氷も

 

ひんやりスイーツも

 

ある

 

だから

 

暑さにも

 

感謝して

 

氣持ちよく

 

干された

 

お布団に

 

くるまって

 

眠ろう

 

 

いま泣いたカラスがもう笑った

 

ならかわいいけれど

 

いま捨てたゴミがもうたまった

 

はおもしろくない

 

生きるって

 

どうして

 

こんなに

 

よごれを

 

出して

 

しまうんだろう

 

洗濯物は

 

日々あるし

 

せっせと出す

 

ゴミには

 

きりがない

 

せめて

 

家を

 

美しく

 

保ちたいと

 

部屋を掃除するけれど

 

まだまだ

 

余計なモノを

 

持ちすぎているようだ

 

 

どこからか

 

かすかに

 

笛の音がきこえてくる

 

しめやかなその

 

笛の音は

 

うぐいすの歌声にも

 

似て

 

裏になり表になり

 

しながら

 

森の方からそっと

 

響いてくる

 

神社の神事かと思えば

 

そうでもなく

 

その

 

完成された

 

古の音色は

 

しばらくすると

 

止み

 

その余韻と

 

うぐいすの歌

 

再び

 

世界が時を刻む