Ψ(さい)のつづり -2ページ目
みんなに
好かれるのは
無理だって
わかってはいるけれど
どうしたって
いい顔をしたがる
自分が
顔を出す
本音で生きていくっていうのは
どこかで
悪役になったり
悪役にされたり
することなんだろう
ただ
自分の道を
歩もうとするだけで
足を引っかけられたり
するように
嫌いたければ
お好きにどうぞ
それでも
悪役に自らなるのは
相当の覚悟と
ときには演技力が必要
いいもんを演じるより
ずっと
ずっと
難しいから
でも
それができて
はじめて
人の顔色をうかがわず
自分を本氣で
生きることが
できるんだろう

木は
大地に根を張り
何があろうと
同じ場所にいて
太陽との関わりに合わせて
樹形をつくり上げていく
毎年毎年
四季を味わい
何十年
何百年と
生きていくけれど
一日一日を
決して
おろそかにしない
わたしも
日々を
ぼんやりしないで
きっぱりと生きられるよう
その木の氣を
おすそわけしていただく
そして
その木の上で唄う鳥から
美しい声を
学ぶ

読みおえて
幸せな
氣持ちに
なれる本は
稀有な輝きに
満ちていて
別れを惜しみながら
卒業していく
学生時代のように
内側に
希望の火を灯してくれる
背筋を伸ばして
新たな一歩を
わたしも
踏み出そう
いま
この美しく広い世界で

桜が咲く頃
はじめて会ったのに
ずっと前から
知っていた人のような氣がして
どこかで見たことがある
情景のような氣がして
いまがいつで
自分が
いまどこにいるのか
わからなくなった
ちょっとした
時の間に
落っこちて
いまも変わらない
匂いのする
駅に着いた
ああここは
半世紀くらいのときが
いくつも交差して
いつでも
行き来できるように
なっているのかもしれない
古い公民館の階段を上がると
いつもの待ち合わせの
図書室が
そのままあって
わたしはまだまだ
学びたくて
本を借りる
それは古びていて
わたしの生まれる前の本だった

贈り物をするって
そわそわ
うれし
はずかし
むずかし
相手が喜んでくれそうなものと
自分が好きなものが
重なっていれば
自信をもって
贈れるけれど
そうでなければ
いままでの会話から
ヒントをいただいて
あっちのお店や
こっちのお店を
何日も
さまよう
結果
前菜と
メインと
デザート
みたいに
いくつかを
詰め合わせ的に
贈ることにしたりも
するけれど
その場合は
まとめる箱や
緩衝材を
手に入れるなど
さらに
取り組むべき
課題が増える
それでも
すったもんだの末
無事に
贈ることができたとき
相手への
愛と歓びが
一段と
深まっている


