自分の
弱さを
嫌というほど
見せつけられる
夜
夢の中ですら
だれかの
権威を笠に着た
何者かが
虻のように
ぶんぶんやかましく
人を追い立てている
それを
仕事というのか
何も
生み出さず
人のものを
だれかに渡すことで
利ザヤを得る
自分のお手柄だと誇る
得意げな顔
どころか
偉そうな顔をして
いつか
権威や肩書がなくなったとき
気づくのだろうか
自分が犯した罪の重さを
いや
永遠に
気づくことは
あるまい
そして
あなたが消えても
別のうるさい虻は
無限にいる
自分の
弱さを
嫌というほど
見せつけられる
夜
夢の中ですら
だれかの
権威を笠に着た
何者かが
虻のように
ぶんぶんやかましく
人を追い立てている
それを
仕事というのか
何も
生み出さず
人のものを
だれかに渡すことで
利ザヤを得る
自分のお手柄だと誇る
得意げな顔
どころか
偉そうな顔をして
いつか
権威や肩書がなくなったとき
気づくのだろうか
自分が犯した罪の重さを
いや
永遠に
気づくことは
あるまい
そして
あなたが消えても
別のうるさい虻は
無限にいる
朝起きたら
目が開きにくい
視界も
何だかぼやけている
鏡をみたら
目がおいわ
ぱんぱんに腫れている
思い当たる節はないけれど
年長者に
無礼なことをしちゃったのかしら
それとも
わたしが
誰かの
目の上のたんこぶ
だったりして
いずれにしても
寝ている
間に
何が起こったのやら
開きにくい目で
一日
なるべく
目を使わないように
暮らしてみよう
何か
みえてくるものが
あるのかもしれない
まさに
どんぴしゃ
わたしが
もとめていたもの
わたしが
なると決めていたもの
わたしが
歩む未来
まわりは
こういう
なんで
わざわざ
なんで
遠くへいくの
風まかせで
危険でしょ
いまの
快適な世界を
全部
全部
手放すなんて
愚の骨頂
あなたは
恩知らずで
わがまま
そういわれて
育ったっけ
だけどね
氣球のガスはもう
点火されて
ふわり
浮かぶ
寸前だから
説明している
暇はない
理解を得られると
思わないから
説明する
つもりもない
ふわり
空に浮かび
ふわり
雲の上
そこから
手を振るね
ありがとう
いままで
ありがとう
この暑さをものともせず
とんぼは
元氣に
すいすい
およぐ
空を
およぐ
その
透明の
はねで
あなたの
おめめをよくよくみたら
ぜったいに
宇宙のお方だと
確信しました
もしくは
宇宙のお方に
派遣された
斥候
そのおおきなおめめは
宇宙への
通信機
その向こうでは
だれか
崇高なお方が
人間たちが
ちゃんとしているか
チェックしているのでは
お口はもぐもぐ
何やら食べている様子なのは
見せかけで
宇宙への報告を
しているのでは
夏から秋にかけて
あなたたちが
たくさんうまれて
およぎ回り
たくさんの
報告が
天に届き
よいこはよいが
わるいこは
冬から春への
年越しを
許さんぞう
なんて
なっていたら
こまるので
だれがみていなくても
うそ
ずる
なまけは
ご法度よ
なんて
想像が
たくましく
なるような姿を
あなたはしていますね
とんぼとんぼ
あなたは
どこへ
いくのやら
あなたを
お迎えしたときは
枯れ木のようだったし
葉っぱが出てくるのも
紫陽花や他の木々に比べて
ずっとずっと
遅かったから
瑞々しい葉っぱが
枯れ木のような細い細い枝から
出てきたときには
見た目で枯れているかどうかは
わからないもんだと
思いました
人間も
そうですね
車で走っている間にみる
家々の百日紅は
早々に
赤や
ピンクや
白の花を咲かせて
ゆらゆら
風にゆれていたけれど
7月になっても
8月になっても
あなたは
葉っぱのままだったから
今年はもう
咲かないのかと思いました
でも
8月の半ばになって
実のようなものがついて
これはきっとつぼみだよね
だよねだよね
と何度も確認したくなったけれど
マイペースなあなたには
鬱陶しいだろうということは
想像できましたし
きっとつぼみだと
わたしの中でもわかっていましたので
こっそりわくわくしていました
するとすると
あるとき
本当に
ピンクのお花が
咲きましたとさ
ずっとずっと
待っていたよ
あなたのように
焦らず
驕らず
わたしも
生きていきたいです
ありがとう
ありがとう
ありがとう
わたしの
ピンキー百日紅
ピンキーダイアモンド