燃やせ燃やせ

 

パッションを

 

燃やせ燃やせ

 

自分の中で

 

あなたに

 

名前を与えたのは

 

あなた自身

 

あなたにしか

 

できないことがあることを

 

忘れないため

 

ここに生まれた理由を

 

思い出すため

 

生みの親を通して

 

つけられた名前は

 

あなたが決めた名前

 

生みの親を選んだのも

 

あなた自身

 

だから

 

問答無用で

 

言い訳無用

 

世界に飛び立つ

 

ロケットの燃料は

 

自分の中に燃えている

 

パッション

 

パッションがある限り

 

燃料不足になることは

 

ない

 

パッションを

 

煮詰めると

 

コンパッションが芽生える

 

自分と

 

他者へ向かうパッション

 

 

幼いころ

 

車に乗せられると

 

酔ってしまって

 

ぐったりしていた

 

外をみるといいとか

 

窓を開けて外の空気を吸うと

 

いいとか

 

いわれたけれど

 

さほどの

 

効果はなかった

 

ぐったりしながら

 

見上げた空には

 

お月さまがみえて

 

車が走っても

 

走っても

 

お月さまは

 

ついてくる

 

道をまがっても

 

とまっても

 

ずっと

 

同じ距離感でいて

 

こちらをみている

 

別に自分の用事でなく

 

車に乗せられていただけだったから

 

いくらでも

 

お月さまと

 

見つめあえた

 

気分がよかったら

 

にらめっこでも

 

じゃんけんでも

 

できたんだろうけど

 

普段は

 

元気いっぱいの

 

わたしの鎮静

 

 

 

 

 

深く浅く

 

浅く浅く

 

深く

 

もぐったり

 

息継ぎをしたりを

 

繰り返しながら

 

水による

 

癒しと

 

安らぎを得る

 

何度も

 

何度も

 

繰り返すうちに

 

新しい

 

世界線に

 

乗り換える

 

内側に眠っていて

 

自分でも

 

気付いていなかった

 

傷の

 

癒しとともに

 

新たな扉が開き

 

過去に生きた自分と

 

過去に生きた祖先との

 

邂逅が待ち受けている

 

過去に生きた自分は

 

わたしの魂の一部

 

過去に生きた祖先とは

 

血が繋がっていて

 

DNAを引き継いでいるから

 

わたしの物理的な

 

からだに

 

しっかりと

 

食い込んでいて

 

わたしであり

 

わたしではない

 

けれども

 

いま生きているのは

 

わたしだから

 

どんなに危なっかしくても

 

主導権は

 

わたしにあって

 

わたしが

 

舵取りをしなければならない

 

いつも応援してくれて

 

ありがとう

 

支えてくれて

 

ありがとう

 

わたしは

 

羅針盤をもつ

 

探究者

 

針路を決めて

 

進んでいく

 

振り返らずに

 

 

 

 

 

 

 

 

めがねに

 

いろは

 

いらない

 

いつだって

 

透き通って

 

澄んでいて

 

思い込みという名の

 

フィルターのかかっていない

 

状態で

 

世界を

 

みたいから

 

そう思っていても

 

自分に近づいてくる

 

多くの

 

人たちを

 

本当に

 

まっすぐ見ることが

 

できているのか

 

見た目に

 

声に

 

雰囲気に

 

年齢に

 

あらゆる要素に

 

惑わされていないか

 

逆に

 

どう見られているのか

 

二度と会わない

 

相手を

 

不快にする必要はないけれど

 

気を使いすぎる

 

必要もない

 

萎縮なんてしなくていい

 

わたしはわたし

 

若さが

 

すべてだという

 

幻想は

 

いま

 

この瞬間に

 

完全に

 

滅した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしたちが

 

うまれて

 

名がついてからというもの

 

何万回も

 

何億回も

 

その名で

 

呼ばれる

 

幼い頃は

 

わたしは

 

ぼくは

 

の代わりに

 

名は

 

という話し方が

 

ほほえましいような

 

受け止め方を

 

されていたけれど

 

最近は大人になっても

 

なんとなく

 

その言い方が

 

許されている

 

甘えん坊みたいな雰囲気が

 

いつまで続くのか

 

続けられるのか

 

どこかで

 

区切りがくるのだろうけれど

 

自分の名に

 

愛着があるということは

 

幸せなこと

 

知り合って

 

とりあえず

 

名乗りあうことから

 

はじまり

 

どうやって

 

呼びあうかで

 

距離感がわかるように

 

名前を呼んだり

 

呼ばれたりすることで

 

お互いの関係を

 

確かめあったり

 

間合いをとったり

 

縮めようとしてみたり

 

水面に浮かぶ鴨の脚のように

 

なんだか

 

水面下で

 

いそがしい

 

昔は

 

戦ですら

 

やあやあ我こそは

 

 

名乗りあう

 

この國では

 

礼にはじまり礼におわる