きみがぼくを想うように
ぼくはきみをおもうことができない
ぼくがきみをおもうように
きみはぼくを想うことができない
ふたつのおもいは
いろんなかたちをとり
いろんな色を帯びる
そこには
いろんな引力や斥力があるけれど
砂鉄のようには
磁力を目に見える形にすることは
できない
ずっと
ずっと
最初のまんまだったら
美しいのに
何も変わらなければ
いいのにって
思うことも
あるかもしれないけれど
エネルギーの
交わりは
お互いに
影響を及ぼしあう
変わっていく
からこその
一瞬
一瞬を
味わい尽くす
