「携挙後の後悔」⑤ 使徒の働き2章36節から42節モトイ・トクメイさん

　2024.06.01

彼が巻き物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、立琴と、香のいっぱい入った金の鉢とを持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖徒たちの祈りである。（黙示録5章8節）

ｰ続きｰ

私たちは送られた場所・場所があって、神によってそこに植えられているのです。そして、天に引き上げられたあとは、黙示録4章、5章の礼拝に私たちが当事者として参加するのです。それは天での過ぎ越しと呼ばれたり、千年王国でキリストと共に王である祭司として地上を支配する私たちの就任式、王の就任式、祭司の就任式とも言われますが、

その黙示録4章、5章の礼拝の中で、黙示録5章8節に至ると、ある金の器が出てきます。そして、ここに香が詰まっているのですが、この香の名前は、「すべての聖徒たちの祈り」という名前です。

つまりペンテコステの日以来、携挙が起こるその寸前までキリスト者が祈ったすべての祈りが、超自然的にこの金の器に積み上がっている。香りよき香として神の前に積み上がっているというのが、黙示録5章8節のこの金の香の幻の状況なのです。

私たちは天での礼拝でその金の器を見るでしょう。おそらく超自然的に、私の祈りがあそこにあるということがハッキリとわかるものと私は考えます。そして、これは神に捧げられるのです。そのあと8章にゆくと、この金の器に積み上がった聖徒たちの祈りは祭壇の火といっしょに地上にぶちまけられて、神の計画を前進させるようになるのです。

また、もうひとりの御使いが出て来て、金の香炉を持って祭壇のところに立った。彼にたくさんの香が与えられた。すべての聖徒の祈りとともに、御座の前にある金の祭壇の上にささげるためであった。香の煙は、聖徒たちの祈りとともに、御使いの手から神の御前に立ち上った。それから、御使いは、その香炉を取り、祭壇の火でそれを満たしてから、地に投げつけた。すると、雷鳴と声といなずまと地震が起こった。（黙示録8章3節から5節）

そこから考えると、いま私たちの祈りが天に積まれているだけではなく、千年王国から始まる永遠の世界の道ぞなえを、いま神の計画によってその道ぞなえの道具を、神によって積むようにされているという栄誉にあずかっているというふうに言えるでしょう。

私たちの祈りというのは、私のため、だれかのとりなしのため、この地上での何かのために祈るという局地的な、限定された、この世界で成就してもらいたい祈りが主だとは思いますが、

でも霊的な側面で言うと、それは天に香りよき香として一粒一粒が、すなわち私たちの祈りが完全に忘れ去られることなく神の前に積み上がって、そして永遠の世界をお造りになるために神が利用されるということです。

神は全知全能なる方なので、私たち抜きで神のご計画を実行されるということができる方です。でも私たちと共に働きたい方なのです。ですから私たちの祈りを用いて永遠の世界を来たらせるのですね。

これは私たちの今の祈りを励まさないでしょうか。私はこのことを考えると、どんな小さな祈りでも今もう神に捧げなければならない。捧げたいと思うのですが、みなさんはどう思われますでしょうか。

あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる。主は決して、正しい者がゆるがされるようにはなさらない。（詩篇55編22節）

こういう考えで言うと、次の時代、人々はひょっとしたら殺され、なんでもっと早く信じなかったのかと思っているかもしれないけれども、でも私たちは、彼らが神の計画の中で、そのときに最後のチャンスとして正しく歩める道具を提供しているというふうにも言えるでしょう。

もちろん、彼らが間に合って、いま救われるのはもっといいですが、私たちの祈りは絶対に地に落ちないですし、天でいま神の前で香りよき香として積み上がっている。

また、これら終わりの時代にあって、黙示録的なドロドロとした世界の中にあっても、そのときに悔い改めた人たちのためになると考えると、もっともっと祈らなければという、そのような祈りの炎になるのではないかと思います。

そういう意味で、どんな事でも神の前に祈りましょうということを再確認するためにも、最後にもう一度、一番初めに読んだルカの21章36節を確認し、私たちの王である祭司、地の塩・世の光としての役割をしっかりと受け取りましょう。

ｰ続くｰ

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