先週行われました第56回京都大賞典は最後の直線でキセキと

アリストテレスが抜け出して一騎打ちかと思われたところを

外から8歳ダービー馬マカヒキがまとめて差し切って優勝。

マカヒキの5年1ヶ月ぶりの勝利と奇跡の復活劇に感動し、

テレビを見ながら涙涙でした。

そして東京競馬場でもレースを見守っていた観客から

マカヒキの勝利に拍手が沸いたとの記事を読んで感動し、

また涙してしまいました。

競馬にはこんなドラマがあるんですね。

まさに競馬ロマンです。

マカヒキが出るたびに応援と共に早くゆっくり余生を送らせて

あげたいと願っていました。

やはりマカヒキは立派な日本ダービー馬です。

マカヒキに勇気と希望と元気をもらいました。

関係者の皆様、本当におめでとうございます。

そして第72回毎日王冠は1番人気のシュネルマイスターが

直線で抜け出した2番人気のダノンキングリーを後方から

追い込み、ゴール前で鼻差とらえて優勝。

マイルGⅠ馬同士の一騎打ちは本当に見応えがありました。

またGⅡ毎日王冠で先日亡くなられたすぎやまこういちさんを

追悼して、すぎやまさん作曲のGⅠ入場行進とファンファーレが

流れました。

このJRAの粋な演出と計らいに感動し、涙涙でした。

今週は東京競馬場で牝馬クラシック3冠目の第26回秋華賞が

行われます。

昭和期、4歳(現3歳)の牝馬クラシック三冠路線の最終戦という

位置づけで1970年にビクトリアカップが創設されました。

その後1975年にエリザベス女王が来日したことを記念して

1976年にエリザベス女王杯が創設され、距離や競走条件は

ビクトリアカップを踏襲したものの、エリザベス女王への敬意を

表してなのか、ビクトリアカップからの続きではなく第1回として

行われ、1995年まで牝馬クラシック3冠目という位置づけで

4歳牝馬限定競走として行われていました。

その後、1996年に牝馬競走体系の見直しに伴い、競走条件が

4歳牝馬から4歳以上牝馬に変更され、施行距離も芝2200mに

短縮され、更にエリザベス女王杯に代わる4歳牝馬三冠の最終戦

として新たに秋華賞が新設されました。

 

思い出の馬は、秋華賞前身のエリザベス女王杯時代の1989年

第14回優勝馬サンドピアリスです。

サンドピアリスの父は、私が大ファンであった国民的アイドル馬

ハイセイコーです。

ハイセイコーの父チャイナロックは日本でハイセイコー、

タケシバオーやアカネテンリュウ、メジロタイヨウ、ホウシュウ

エイト等、数多くの重賞勝ち馬を輩出しましたが、当時の内国産

種牡馬不遇の時代であったため、引退して後継種牡馬になった

馬達は、苦戦を強いられていました。

そんな状況の中でもタケシバオーは頑張っていましたが、

クラシック馬を出すことは出来ませんでした。

ハイセイコーも血統的にどうかと心配もありましたが、産駒からは

カツラノハイセイコが日本ダービーや天皇賞に優勝して父の

無念を晴らしてくれました。

その後もハクタイセイが皐月賞に優勝して父子制覇を果たした他、

中央や地方において数多くの重賞勝ち馬を輩出しました。

サンドピアリスは旧馬齢4歳の春にデビューし、ダートでの

新馬戦を圧勝したものの、次に挑んだ桜花賞トライアルで

初芝の4歳牝馬特別や特別競走では惨敗しました。

それでも続くダートの条件戦で勝って2勝目をあげたものの、

続く京都4歳特別では大敗を期して春の戦いを終えました。

無事に夏を越したサンドピアリスは今まで勝ったことのある

ダートでの条件特別戦でスタートを切るも3戦続けて惨敗して

しまいました。

そんな状況ではありましたが、一口馬主や主戦ジョッキーである

岸騎手のためにとの考えもあって、何とか秋華賞の前身である

エリザベス女王杯に出走することが出来ました。

出走馬も桜花賞馬シャダイカグラ、オークス馬ライトカラーの他

メジロモントレーやファンドリポポ等重賞勝ち馬が揃い、豪華な

顔ぶれとなりました。

レースはスタートしてレディゴシップが逃げる展開となり、1番

人気のシャダイカグラが先行し、ライトカラー、メジロモントレーは

中団を行く中、サンドピアリスは後方からの競馬となりました。

3コーナーの勝負所でシャダイカグラが故障を発症して下がって

行き、ライトカラーとメジロモントレーも直線で勝負に出ましたが、

伸び脚が無く、ヤマフリアルやシンビクトリー等の伏兵馬が抜け

出してくるという波乱の展開の中、何と20頭中の20番人気だった

サンドピアリスが大外から強襲して各馬を一気に抜き去って

先頭に立ち、そのままゴールして優勝を飾りました。

当時実況した杉本アナも「これはゼッケン6番サンドピアリスで

間違いない」と驚きの言葉を発しました。

牡馬の菊花賞にあたる牝馬クラシック3冠目の当時エリザベス

女王杯で一世一代の脚を使って父ハイセイコーの無念を

晴らしてくれたのかも知れません。

私もハイセイコーの娘だけに応援はしていましたが、まさか

こんな強い勝ち方で優勝するとは思っていませんでした。

しかし、これがサンドピアリスにとっての最後の勝利となりました。

年が明けて古馬になったサンドピアリスは、当時まだ牝馬や

中距離のレース体系が整っていなかったため、牡馬と混合の

重賞レースに参戦して7戦し、京都大賞典ではスーパークリーク

に食い下がって3着になる等、小さな体で健闘するも勝つことは

できませんでした。

6歳となって繁殖入りが決まる中、日経新春杯で7着に敗れた

あと、2戦目の伝統の京都記念に出走、当然人気はなかった

ものの、後方から追い込んで2着になり、クラシック優勝馬の

意地を見せました。

そしてこのレースが現役最後のレースとなりました。

繁殖入りしてからは、9頭の産駒を輩出し、その中からはタマモ

ストロングという重賞勝ち馬を出すなど、小さな体で本当に良く

頑張ってくれたと思います。

そして、2007年6月14日に老衰のため、21年の生涯に幕を

閉じました。

今週は京都ではなく阪神競馬場で第26回秋華賞が行われます。

サトノレイナスの名前が無いのが残念ですが、GⅠレースに

ふさわしい豪華メンバーが揃いました。

注目はやはり純白のプリンセス桜花賞馬ソダシです。

白毛伝説はまだまだ続くのか、海外も注目しています。

また、良血の実力馬アカイトリノムスメとアンドヴァラナウト

そしてオークス馬ユーバーレーベンにも注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを見ます。

先週行われました最速日本一決定戦、第55回スプリンターズ

ステークスはスピードを活かして先行したモズスーパーフレアが

逃げ込みを図るところを3番人気の3歳馬ピクシーナイトが直線で

抜け出して、差し切って圧勝しました。

2着には2番人気のレシステンシアが入り、1番人気のダノン

スマッシュは休み明けが響いたのか6着に敗退しました。

3歳馬の優勝は14年ぶりとのことで、騎乗した福永騎手が

ビックリするほどの強さでした。

今後の短距離路線での活躍が楽しみです。

今週からは東京競馬場に舞台が移り、第72回伝統の毎日

王冠が行われます。

毎日王冠は4歳(現3歳)以上の馬による重賞競として

1950年に創設されました。

1981年にジャパンカップの創設に伴い、天皇賞(秋)の施行

時期が1ヶ月繰り上げられてからは天皇賞(秋)の前哨戦として

位置づけられ、1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられて

います。

距離は創設当初芝2500mでしたが、1962年に芝2000mに

変更され、1984年から天皇賞(秋)の距離が2000mに短縮

されたことに伴い本競走も芝1800mに短縮され、現在に至って

います。

秋のマイルや中距離路線に向けた古馬や3歳の有力馬達が秋の

初戦として出走して来るため、天皇賞(秋)やマイルチャンピオン

シップ等の秋のGⅠ戦線を占う上で重要なレースになっています。

 

思い出の馬は、私が競馬史上最強の世代と思っている花の昭和

47年組を代表する1頭のタケクマヒカルです。

タケクマヒカルは昭和46年8月、旧馬齢3歳でデビューし、新馬

初戦は後の重賞勝ち馬インターブレインの6着に敗れたものの

2戦目の新馬戦を勝ちあがり、続く特別レースとオープン戦に

勝って3連勝を飾り、オープン戦では5馬身差の圧勝劇を演じた

ことから、一躍クラシック候補として名乗りをあげました。

しかし、この昭和47年組には、後に多くの重賞優勝馬を輩出した

ことから競馬史上最強の世代と言われ、東西で多士済々の

馬達が揃っていたため、タケクマヒカルもダービーに出走するも

厚い壁に跳ね返されて9着に敗れました。

そして、続く当時は残念ダービーと呼ばれていた日本短波賞に

出走し、超音速スガノホマレの4着に敗れたものの、直線の

荒法師イシノヒカルや京都に散った白い花タカイホーマには

後塵を拝しましたが、後の重賞優勝馬でヒンドスタン最後の傑作

ハクホウショウをはじめとする悪魔の使いタケデンバード、

強烈な末脚を繰り出す後の目黒記念馬ヒロクニに先着する等、

善戦しました。

しかし、その後惜敗が続き、脚部不安もあって1年休養して

古馬になってカンバックしましたが、平場の条件戦を勝つに

止まりました。

旧馬齢6歳になったタケクマヒカルは条件特別競走を勝って

東京新聞杯に挑み、オークス馬ナスノチグサや後の天皇賞馬

イチフジイサミ等に先着してユウシオの2着に入りました。

そして続く京王杯SHで同じようにナスノチグサやイチフジイサミ

オープン大将コーヨーや白い逃亡者ホワイトフォンテンをやぶって

ついに重賞初制覇を飾りました。

本格化したタケクマヒカルは距離が伸びた日本経済賞でも、

その勢いは止まらず、天皇賞馬ベルワイドやイチフジイサミ、

スガノホマレ、ホワイトフォンテンに4馬身差をつけて圧勝し、

重賞2勝目を飾りました。

秋に入って初戦の京王杯AHではスガノホマレの世界レコードを

前に2着に敗れましたが、続く天皇賞の前哨戦である毎日王冠

では直線で力強く抜け出して、後の天皇賞馬カミノテシオや

スガノホマレ、ヌアージターフを抑えて優勝し、重賞3勝目を

飾りました。

この時のタケクマヒカルは馬体が充実し、本格化して本当に

強かったと思います。

そして、ついに天皇賞優勝の最有力候補として、当時はまだ

走行距離が3200mで行われていた第70回天皇賞(秋)に

出走し、覆面の魔王ホウシュウエイト、イチフジイサミに次ぐ

3番人気に推されましたが、やはり血統的に距離が長かったのか

12着に大敗してしまいました。

もし、当時天皇賞が今と同じように2000mで行われていた

ならば、私はタケクマヒカルが勝っていたと思います。

それほどタケクマヒカルは本格化していました。

これも今となっては歴史ロマンですが。

今後の活躍が期待されたタケクマヒカルでしたが、天皇賞後に

脚部不安が発生し、二度と競馬場に姿を現すことはありません

でした。

引退後、種牡馬になったものの、当時の内国産種牡馬は不遇の

時代であり、代表産駒を残すことは出来ませんでした。

種付けも昭和57年が最後となりました。

その後タケクマヒカルは、どのような馬生を送り、そしていつ、

どのようにして亡くなったのか、何の記録も残っていないのが

本当に残念です。

今週は東京競馬場で第72回毎日王冠が行われます。

秋の重賞戦線を占う上で重要なレースです。

鉄砲得意?の安田記念馬ダノンキングリーと海外を視界に

入れているヴァンドギャルドに注目しています。

また、3歳馬シュネルマイスターが夏を越して、どれだけ成長を

遂げているのかにも注目しています。

今週も全馬の無事を祈りながらレースを見ます。

先週行われました第67回産経賞オールカマーは2番人気の

ウインマリリンが直線で進路をふさがれて行き場を失ったものの

狭い隙間を分け入って鋭く抜け出して優勝。

同期のレイパパレに対しクラシック組の意地を見せつけました。

まさに驚くべき牡馬勝りの強い勝ち方でした。

2着には5番人気の目黒記念馬ウインキートスが入り、前走の

惨敗から見事復活の狼煙をあげました。

これぞ正にウインウインでの決着でした。

3着には3番人気のグローリーヴェイズが入り、1番人気の

レイパパレは善戦するも休み明けや体重増が響いたのか4着に

敗れてしまいました。

今週は秋のGⅠレース初戦、スプリンター日本一を決める

第55回スプリンターズステークスが中山競馬場で行われます。

歴代の優勝馬をみても名立たる名スプリンターの名前が

連なっています。

そんな優勝馬の中において、第3回優勝馬で歴代最強馬とも

言われる天皇賞馬タケシバオーの名があることが本当に凄い

名馬だったんだなあと改めて思ってしまいます。

そしてタケシバオーの全戦績を見ると距離だの斤量だの芝や

ダートだの、馬場状況だの、展開がどうだっただのということは

全く関係なく、どんな条件、どんな状況においても勝利する馬が

本当に強い真の名馬だということを改めて思い知らされます。

スプリンターズステークスは1967年に4歳(現3歳)以上の

馬によるハンデキャップの、芝1200Mの重賞競走として

創設されました。

そして昭和期において中央競馬で行われる唯一の短距離の

重賞レースでした。

その後、レース体系の見直しに伴い1990年にはGⅠ競走に

格上げされ、更に短距離系の競走体系の整備により、秋競馬で

最初に行われるGⅠレースと定着し、現在に至っています。

思い出の馬は、昭和期から平成にかけて中央競馬を盛り上げた

サクラ軍団での名スプリンターだった名牝サクライワイです。

父は昭和期を代表する短距離系種牡馬マタドアです。

サクライワイは昭和49年の牝馬クラシック組で同期には桜花賞馬

タカエノカオリやオークス馬トウコウエルザ、そして悲運の馬

として今でも語り継がれている名牝イットーがいます。

サクライワイは旧馬齢3歳夏の札幌でデビューし、期待に応えて

新馬戦を大差で圧勝したことで、二走目はいきなり格上げの

北海道3歳ステークスに出走しましたが、出遅れと不良馬場が

影響したのか、最下位に敗れてしまいました。

しかし、続く函館3歳ステークスでは持ち前のスピードを活かして

後の重賞ウィナーになるエリモマーチス等をやぶって優勝し、

一躍関東のクラシック候補として名乗りをあげました。

しかし、東京に帰ってから出走した3歳ナンバーワン決定戦、

朝日杯3歳ステークスで惨敗したため、ミンシオの仔ミホランザン

の8着に敗れたため、この年の最優秀3歳牝馬は関西の女傑

イットーになってしまいました。

年が明けて旧4歳になったサクライワイは、桜花賞を目指して

西下して挑んだ桜花賞トライアル阪神4歳牝馬特別で2着に

敗れたものの、本番の桜花賞では1番人気に推されました。

最優秀3歳牝馬に輝き、この年の牝馬クラシックの主役であった

イットーが牝馬クラシック3冠を制覇すると思われていましたが

故障を発症したことにより、春のクラシックを断念したことで

一気に牝馬クラシックは混戦模様となりました。

桜花賞に挑んだサクライワイは持ち前のスピードで先行し、

直線で先頭に立つも、名人武邦彦騎乗のタカエノカオリに

かわされ2着に敗れてしまいました。

その後、桜花賞優勝馬タカエノカオリも故障して引退という

波乱の展開となり、2冠目のオークスでは今までの実績を

かわれたのか、ここでも1番人気に推されたましたが、やはり

短距離血統の宿命か、トウコウエルザの16着に惨敗して

しまいました。

この敗戦をキッカケにサクライワイは短距離系路線に舵を

切ることになりました。

そして、この決断が功を奏し、安田記念では並みいる古馬を

相手に惨敗したものの、その年のスプリンターズステークスでは

ニットウチドリやニシキエース、サンポウ、キャッシュボア等の

名立たる快速馬が出走する中で、見事逃げ切ってレコード

タイムで優勝し、ついに快速馬日本一に輝きました。

年が明けて古馬になったサクライワイは牡馬との混合レースで

苦戦が続きましたが、安田記念で持ち前のスピードで快速馬

スガノホマレやオークス馬ナスノチグサ、ローカルの星ノボル

トウコウをやぶって優勝し、マイル日本一にも輝きました。

そして、夏の札幌の短距離Sをレコードタイムで優勝すると

レース史上初の連覇をかけてスプリンターズステークスに出走。

このレースでは先行出来なかったものの、直線で逃げる

キャッシュボアをとらえて優勝。

見事に連覇を達成して2年連続で日本一のスプリンターに輝き、

名スプリンターの名を不動のものにしました。

しかし、このレースがサクライワイの最後の勝利となりました。

その後クモハタ記念に出走し7着に敗れた後、脚部不安を発症し

休養して再起を図るものの、再びターフに戻ることはありません

でした。

引退し繁殖生活に入り、9頭の産駒を輩出したものの、これと

いった代表産駒を出すことは出来ませんでした。

当時、サクラホマレオーやサクラテンセイに期待しましたが、

重賞を勝つまでには至らず、母サクライワイのスピードを受け継ぐ

ことは出来ませんでした。

そして、昭和を代表する名スプリンターサクライワイもまた

1987年に用途変更になっているものの、最期はどのように

暮らし、そしていつ、どのように亡くなったのかの記録が無い

のが本当に残念です。

今週は、中山競馬場でスプリンター日本一を決める第55回

スプリンターズステークスが行われます。

レシステンシアとダノンスマッシュを中心にクリノガウディー、

モズスーパーフレアと3歳馬メイケイエールの巻き返しに注目

しています。

今週も全馬の無事を祈ってレースを見ます。