ハイセイコーのブログ -36ページ目
先週行われました暮れの大一番第68回
有馬記念はゲートが開き、このレースを
最後に引退するタイトルホルダーが華麗な
逃げを展開する中、後方からレースを
進めた2番人気の武豊騎手騎乗の
ドウデュースがあの奇跡の復活優勝で
ラストランを飾ったオグリキャップを思い
出させるかのように第3コーナーから
第4コーナーで上がっていき、直線に
入ると鋭く伸びて、逃げ粘るタイトル
ホルダーをとらえ、大外枠からルメール
騎手の好騎乗で2番手を追走していた
スターズオンアースとの接戦を制して
優勝。
昨年のダービー馬が、武豊騎手と共に
完全復活を果たし3つ目のGⅠタイトルを
手にしました。
今年最後の大一番有馬記念を前に復帰し、
ドウデュースを勝利に導いた武騎手は
本当に見事で、まさに千両役者でした。
2着には7番人気のスターズオンアース
3着にはラストランで最後まで意地を
見せて逃げ粘り、レースを盛り上げて
くれた6番人気のタイトルホルダーが入り、
1番人気に推されたジャスティンパレスは
直線で追い込んだものの4着に敗れました。
今年の有馬記念も名馬達による本当に
素晴らしいレースを見ることができ感動
しました。
出走した全16頭に拍手を送ると共に
全馬が何事もなく、無事に完走して本当に
良かったです。

そして菊花賞、天皇賞、宝塚記念等に
優勝し、有馬記念で3着に頑張った
タイトルホルダーの引退式がレース後
行われました。
タイトルホルダーの第二の馬生が幸せで
あることを心から祈っています。
本当にお疲れ様でした。

また前日に行われました伝統の第146回
中山大障害は新鋭のマイネルグロンが
優勝。
テレビで中山大障害を見ていましたが
全馬が障害を無事に飛び終えるごとに
場内から暖かい拍手が沸き起こっていた
ことに、とても感動しました。
皆が競走馬達の無事を願ってくれていて
とても嬉しく思いました。

2023年の中央競馬もあと1日を残す
のみとなり、競馬を見ていると早いもので
今年もあとわずかとなりました。
そして、今年も数々の功績を残した
名馬達が天国へと旅立っていきました。
アグネスフライト(26歳) 1月11日 没
第67代日本ダービー馬で京都新聞杯
に優勝しました。

エイシンガイモン(30歳) 1月18日 没
第31回、第32回の関屋記念に優勝
しました。

アドマイヤマックス(24歳) 2月12日 没
第35回高松宮記念に優勝しました。

ウイニングチケット(33歳) 2月18日 没
第60代日本ダービー馬で弥生賞、京都
新聞杯に優勝しました。
毎年ダービー開催に合わせて更新される
東京優駿優勝時の馬服での雄姿に勇気を
もらいました。

ハーツクライ(22歳) 3月9日 没
第50回有馬記念にディープインパクトを
やぶって優勝。
更に海外競走ドバイシーマクラシック、
京都新聞杯にも優勝し、種牡馬としても
ダービー馬2頭をはじめ、数多くの重賞
勝ち馬を送り出しました。
2005年最優秀4歳以上牡馬に選出され
ました。

ダイタクバートラム(25歳) 4月25日 没
第51回阪神大賞典、第38回ステイヤーズ
ステークス、第39回北九州記念に優勝
しました。

ナイスネイチャ(35歳) 5月30日 没
第24回高松宮杯、第39回京都新聞杯、
第44回鳴尾記念、第27回小倉記念に
優勝しました。
GⅠ戦線で活躍し、有馬記念では3年連続
3着になる等、ブロンズコレクターとして、
また個性派の馬としても人気を集めました。

アスクビクターモア(4歳) 8月8日 没
第83回菊花賞、第59回弥生賞ディープ
インパクト記念に優勝しました。
秋への再起に向けて休養中の放牧先で
熱中症による多臓器不全のため死亡
しました。

カワカミプリンセス(20歳) 9月11日 没
第67回優駿牝馬(オークス)、第11回
秋華賞を無敗で制し、牝馬二冠を達成し、
2006年最優秀3歳牝馬および最優秀
父内国産馬に選出されました。

スティンガー(27歳) 9月21日 没
第50回阪神3歳牝馬ステークス、第45回
第46回京王杯スプリングカップに優勝
しました。
1998年 最優秀3歳牝馬に選出され
ました。

シンコウウインディ(30歳) 9月27日 没
第14回フェブラリーステークスに優勝
しました。

ホッカイルソー(31歳) 10月20日 没
第44回日経賞、第45回オールカマーに
優勝しました。

アドマイヤジュピタ(20歳) 11月28日 没
第137回天皇賞春、第56回阪神大賞典
第45回アルゼンチン共和国杯に優勝
しました。

私達は、あなた達から夢と勇気と希望と
感動をもらいました。
私達はあなた達の名前や功績をこれからも
けっして忘れることはありません
天国でゆっくり休んで下さい。
本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
今年も私の拙いブログを見に来て
頂いた方、そしてコメントや「いいね」を
して頂いた方、本当にありがとうござい
ました。
来年も自分が見て来た名馬達の功績や
思い出をブログに書いていこうと思い
ますので、今後ともよろしくお願い致します。
2024年も皆様にとって良い年であります
ことを心から祈っています。
どうか良い年をお迎えください。
先週、阪神競馬場で行われました第75回
朝日杯フューチュリティステークスは
1番人気のジャンタルマンタルが道中、
中団を進み、直線に入ると内から力強く
抜け出して優勝。
新馬戦、デイリー杯2歳ステークスからの
3連勝で同世代牡馬最初のGⅠタイトルを
手にしました。
2着には大外から追い込んだ4番人気の
武豊騎乗のエコロヴァルツ、3着には
ただ1頭の牝馬だった5番人気のタガノ
エルピーダが入り、2番人気に推された
シュトラウスは10着に敗れました。

今週は、中山競馬場で今年の競馬を
締めくくるドリームレース、第68回
有馬記念が行われます。
有馬記念は、1955年当時の日本中央
競馬会理事長であった有馬頼寧氏が
中山競馬場の新スタンド竣工を機に
暮れの中山競馬場で日本ダービーに
匹敵する大レースを行いたいと提案し
当時としては他に類を見ないファン投票で
出走馬を選出する方式が採用され、
1956年(昭和31年)に最初は中山
グランプリの名称で創設されました。
しかし、第1回中山グランプリの興奮も
冷めやらぬ1957年1月に創設者である
有馬理事長が急逝してしまいました。
これまでの有馬氏の多大な功績を称える
ため、第2回開催から有馬氏の名前を
とって有馬記念に名称を変更し、これ以来
中央競馬の一年を締めくくるレースとして、
そしてファンが自ら投票して選んだ名馬達
による日本一決定戦というドリームレース
として定着し、現在行われています。
思い出の馬は、昭和50年第20回優勝馬
イシノアラシです。
イシノアラシは昭和50年のクラシック組で
同期には二冠馬カブラヤオー、天皇賞馬
エリモジョージ、菊花賞馬コクサイプリンス
関西の両雄ロングファスト、ロングホーク
ハーバーヤング、ファイブワン等がいます。
イシノアラシはデビューが遅く、旧馬齢4歳
1月の東京の新馬戦でデビューし、初戦は
4着に敗退しました。
当時の1月のレースは芝を保護するため、
ダート戦が多く、また新馬・未勝利戦は
短距離戦がほとんどで、芝や長距離で
力を発揮する馬は、実力のある馬でない
限り、苦戦を強いられました。
ステイヤー系種牡馬マロットを父に持つ
イシノアラシは当然苦戦を強いられました。
5戦目でようやく初勝利を挙げたイシノ
アラシは春の福島開催に参戦し、特別
競走を連勝して3勝目を挙げ、何とか
ダービーへの出走権を獲得しました。
ダービーでは10番人気となり、人気は
無かったものの、それでも皐月賞を制し、
ダービーでも常識を超えた狂気の逃げで
優勝を飾ったカブラヤオーの5着に入る
大健闘を見せました。
しかし、三冠馬を目の前にして二冠馬
カブラヤオーは、その後故障を発症し、
戦線を離脱してしまいました。
イシノアラシは夏を休養し、菊花賞を
目指して秋の条件競走からスタートを
切りましたが、2戦連続で敗れてしまい、
それでも菊花賞への出走を目指して、
格上のセントライト記念に参戦すると、
ダービー3着のハーバーヤングや後の
菊花賞馬コクサイプリンスをやぶって
優勝し、菊花賞への参戦が決まりました。

西下してまさに昭和47年のイシノヒカルを
再現するかのようにオープン競走に勝った
イシノアラシは得意とする長距離戦という
こともあってか、菊花賞で1番人気に
推されました。
カブラヤオー不在で行われた菊花賞は
トップジローの逃げで始まり、コクサイ
プリンスは4番手から、イシノアラシは
後方からの競馬となりました。
第3コーナーでコクサイプリンスが先頭に
立つと、イシノアラシも一気に仕掛けて
直線へ。
直線でコクサイプリンスが抜け出して先頭
に立ち、追い込んでくるロングファストや
ハーバーヤングをおさえて優勝。
イシノアラシも外から懸命に追い込み
ましたが、4着に敗れ、先輩イシノヒカルの
再現はなりませんでした。

そして、菊花賞の雪辱を期して4歳馬として
ただ1頭、有馬記念に参戦を決めました。
このレースには、秋の天皇賞を制した
フジノパーシア、休み明けの二冠馬
キタノカチドキとそのライバルのカーネル
シンボリ、オークス馬ナスノチグサと
トウコウエルザ、白い逃亡者ホワイト
フォンテン、米国帰りのツキサムホマレ
野武士ヤマブキオー、ローカルの鬼
ノボルトウコウ、天皇賞1番人気での
敗退の雪辱を期すキクノオー等、
グランプリレース、日本一決定戦に
相応しい豪華メンバーが揃いました。
1番人気は秋の天皇賞を制したフジノ
パーシアで2番人気は長期休養明けの
キタノカチドキ、3番人気には復調した
カーネルシンボリが推され、イシノアラシは
7番人気での出走となりました。
スタートすると大方の予想どおりホワイト
フォンテンが逃げ、スズタカツバサ、
ツキサムホマレが先行集団を形成し、
その後からフジノパーシアが追走、
キタノカチドキとカーネルシンボリは
中団から進み、イシノアラシ、キクノオー
ヤマブキオー、ノボルトウコウは後方から
という展開でレースが進みました。
第3コーナーでフジノパーシアが仕掛けると
後続馬も一斉に仕掛け、第4コーナーで
フジノパーシアがホワイトフォンテンに
並びかけて直線の勝負へ。
直線に入ってフジノパーシアが先頭に
立ち、スズタカツバサとツキサムホマレが
懸命に追い込む中、馬群をぬってイシノ
アラシが先輩イシノヒカルを彷彿させる
豪脚で一気にフジノパーシアを
差し切って優勝。
第20代グランプリホースに輝きました。
当時の4歳馬の優勝は奇しくも同じ馬主の
イシノヒカル以来、有馬記念史上3年ぶり
3頭目ということになりました。

年が明けて古馬となったイシノアラシは、
今後の活躍が期待されましたが、5歳時は
11戦して常に人気を背負いながらも、
なかなか勝ち星には恵まれず、目立った
成績としては、春と秋の目黒記念での2着
春の天皇賞での3着とオープン競走での
1勝ぐらいでした。
6歳になったイシノアラシは復活を目指して
現役を続行したものの、4戦して勝つことは
できず、テンポイントが勝った春の天皇賞
での8着を最後に二度と競馬場に姿を現す
ことはありませんでした。
7歳で現役を引退したイシノアラシは
1979年から青森県で種牡馬になり
ましたが、内国産種牡馬不遇の時代
であり、引退の時機も逸したためか、
種牡馬として全く人気はなく、産駒も
3頭しか残すことは出来ませんでした。
記録によりますと
1981年に種牡馬を引退すると、同年
11月に10歳で亡くなったとのことです。
死因については不明で、種牡馬を引退した
同じ年に亡くなったことから、本当に天寿を
全うできたのか、疑問が残ります。
今週は中山競馬場で今年のクライマックス
第68回有馬記念が行われます。
イクイノックスが引退したのは残念ですが
今年も名馬達による共演の中、
ドウデュース、スルーセブンシーズ
ジャスティンパレス、スターズオンアースに
注目しています。
今年を締めくくる大一番、今週も全馬の
無事を祈りながらレースを観ます。
先週、阪神競馬場で行われました2歳女王
決定戦第75回阪神ジュベナイルフィリーズ
は道中、中団でレースを進めた3番人気の
アスコリピチェーノが、直線で力強く抜け
出し、追い込んで来たステレンボッシュと
コラソンビートをおさえ新潟2歳ステークス
に続いて重賞連勝と共に無傷の3連勝で
今年の2歳女王に輝きました。
2着には5番人気ステレンボッシュ、
3着には2番人気コラソンビートが入り、
1番人気のサフィラは4着に敗れました。

今週は、またまた阪神競馬場で第75回
朝日杯フューチュリティステークスが
行われます。
1949年関東地区3歳(現2歳)馬のチャン
ピオン決定戦として朝日杯3歳ステークス
が創設されました。
2001年から名称を朝日フューチュリティ
ステークスと変更し、2013年までは中山
競馬場で行われていましたが、2014年
からは舞台を阪神競馬場に移して
行われています。
昭和期に暮れの中山競馬場での朝日杯
3歳ステークスとして見て来た私としては
2週連続で牡馬牝馬の2歳馬チャンピオン
決定戦が大人の事情とはいえ、関西地区
で行われることやその代わりとして
昭和59年に関西で行われるGⅢ競走
として新設され、平成29年よりGⅠ競走
となって現在は中山で行われている
ホープフルステークスもある等、未だに
違和感があるレース体系です。
私の思い出のレースはボールドシンボリが
勝った旧名称の第27回朝日杯3歳
ステークスです。
ボールドシンボリは歴史的名馬スピード
シンボリや三冠馬シンボリルドルフ、
有馬記念と天皇賞を二連覇したシンボリ
クリスエス、ダービー馬シリウスシンボリ等
数多くの名馬を輩出したシンボリ牧場の
生産馬で、同期にはTTG時代と言われた
天馬トウショウボーイ、貴公子テンポイント
菊花賞、天皇賞、有馬記念を制した
グリーングラス、ダービー馬クライム
カイザー、元祖外車スピリットスワプス等が
います。
ボールドシンボリは旧馬齢3歳秋の中山で
デビューし、新馬戦を圧勝すると続く特別
競走と3歳オープン競走をレコードタイムで
圧勝する等、非凡なスピードを披露し、
一躍関東のクラシック候補に躍り出ました。
そして迎えた関東3歳チャンピオン決定戦
当時の朝日杯3歳ステークスに駒を進め
ました。
このレースには歴史的名馬スワップスの仔
で新馬戦から府中3歳ステークスまで
圧倒的な強さで4連勝して外国産馬の
強さを見せつけ、日本の馬産地を震え
上がらせた元祖外車スピリットスワプス、
後のダービー馬クライムカイザー、
デビューから3連勝して主役を狙うフェア
スポート、函館3歳ステークスの覇者
イナリニウドー等、3歳ナンバーワン
決定戦に相応しい精鋭達が顔を揃え
ました。
圧倒的1番人気はスピリットスワプス
2番人気にはフェアスポートが推され、
3連勝中だったボールドシンボリは6番
人気と低評価でした。
レースは不良馬場の中、スタートすると
予想どおりスピリットスワプスが飛び出し
先頭に立って逃げようとするところ、
好スタートを切ったボールドシンボリが
果敢にスピリットスワプスに競りかけ、
2頭による先頭争いが行われました。
この2頭の後ろからはフェアスポートが
続き、クライムカイザーは中団からという
レース展開となりました。
第3コーナーでフェアスポートとクライム
カイザーが仕掛けて2頭との差をつめる中
ボールドシンボリとスピリットスワプスが
競り合ったまま直線の勝負へ。
スピリットスワプスが内をついて先頭に
立ちましたが、外をついたボールド
シンボリがスピリットスワプスを交わして
半馬身抜け出して優勝。
無敗のまま関東の3歳チャンピオンに輝き
ました。
しかし、朝日杯と同日に行われた阪神3歳
ステークスでのテンポイントの勝ち方が
あまりにも衝撃的だったため、最優秀
3歳牡馬のタイトルはテンポイントに
譲ることになってしまいました。
その後、4歳になって弥生賞を2着として
春のクラシック戦での活躍が期待され
ましたが、4歳の1月に彗星のごとく関東に
現れ、後に天馬と呼ばれたトウショウ
ボーイの登場でクラシック戦線の様相は
一気に変わっていきました。
ボールドシンボリも関東3歳チャンピオンの
意地を見せるべく、春のクラシック戦線に
参戦し、皐月賞は4着と健闘しましたが、
日本ダービーは18着に終わりました。


今週は阪神競馬場で伝統の第75回
朝日杯フューチュリティステークスが
行われます。
ダノンマッキンリー、ジャンタルマンタル
セットアップ、オ―サムストロークに
注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。

