昨日、中山競馬場で行われました秋競馬

初戦、京成杯オータムハンデキャップは

圧倒的1番人気のアスコリピチェーノが

危なげなく大外から差し切って優勝を飾り

重賞3勝目を挙げました。

3歳牝馬による勝利は1985年のエルプス

以来39年ぶりの勝利となりました。

2着には14番人気のタイムトゥヘヴン、

3着には3番人気のサンライズロナウド

が入り、2番人気に推されたディオは

6着に終わりました。

今週は、中京競馬場で秋華賞トライアル

第42回ローズステークスが行われます。

ローズステークスは、1983年に当時

牝馬3冠最終戦のエリザベス女王杯の

トライアルレースとして創設されました。

1996年に秋華賞が創設されるとローズ

ステークスは秋華賞のトライアルレースと

位置づけられ、現在に至っています。

それまでは、牝馬3冠路線の最終戦という

位置づけで1970年に創設された

ビクトリアカップの前哨戦として1966年に

4歳(現3歳)以上の牝馬による重賞競走

として創設された京都牝馬特別(現京都

牝馬ステークス)がトライアル的なレースと

なっていました。

 

思い出の馬は幻のケンタッキーダービー馬

ダンサーズイメージを父に持ち、

ダービー馬ロングエースをはじめ、

ロングワン、ロングホーク、ロングファスト

ロンググレイス等、多くの活躍馬を輩出した

名門ロング一族を代表する牝馬の1頭

ロングレザーです。

ロングレザーは昭和59年の牝馬

クラシック組で同期には桜花賞馬ダイアナ

ソロン、オークス馬トウカイローマン、

エリザベス女王杯馬キョウワサンダー、

ダイナシュガー等がいます。

ロングレザーは旧馬齢3歳夏の小倉で

デビューし、新馬戦を快勝。

続いて格上の小倉3歳ステークスに挑み

巨漢の快速馬トーアファルコンの3着に

入るなど善戦しました。

その後、条件特別競走で惜敗が続き

ましたが、年が明けて4歳緒戦の条件特別

競走を勝って2勝目をあげ、春の牝馬

クラシックに参戦しました。

桜花賞トライアルレース4歳牝馬特別では

ダイナシュガーの4着に敗れましたが

本番の桜花賞では6番人気ながらダイアナ

ソロンの2着に入るなど大健闘しました。

その後、オークスを目指して東上し、

オークストライアル4歳牝馬特別に1番

人気で出走し、レイクビクトリアの2着に

敗れたものの、オークスでの活躍が期待

されました。

しかし、本番のオークスでは3番人気に

推されたものの、距離が長かったのか

トウカイローマンの7着に敗退してしまい

ました。

その後ロングレザーは休養せずに中京に

遠征し、金鯱賞に出走しましたが、不良

馬場が影響し14着に大敗。

続く小倉での北九州記念では直線で

逃げ粘り、ゴール前で惜しくもマンノタロに

交わされ、惜しくも2着に敗れたものの、

紅一点でありながら、大健闘しました。

その後、秋競馬緒戦の朝日チャレンジ

カップで6着となった後、当時牝馬

クラシック2冠目だったエリザベス女王杯の

トライアル競走ローズステークスに

参戦しました。

このレースには桜花賞馬ダイアナソロンを

はじめ、オークス馬トウカイローマンや

上り馬のキョウワサンダー、前年の覇者

ロンググレイスの妹でありロングレザーと

同じ馬主のファイアーダンサー等が

出走しました。

1番人気はダイアナソロン、2番人気は

トウカイローマンでロングレザーは

3番人気に推されました。

レースはマーサレッドが逃げ、

ロングレザーが2番手を追走、3番手には

トウカイローマン、その後ろからファイアー

ダンサーが続き、ダイアナソロンとキョウワ

サンダーは中団からのレース展開となり

ました。

直線に入ってロングレザーが真ん中から

内からトウカイローマン、外からダイア

ナソロンが追い込む中、ロングレザーが

鋭く伸びて先頭に立ち、大外から豪快に

追い込んで来たジムベルグをハナ差

おさえて優勝を飾り、最初で最後の重賞

制覇を果たしました。

しかし、今度こその思いで挑んだ本番の

牝馬クラシック3冠目エリザベス女王杯

でしたが、やはり距離の疑問か、伏兵

キョウワサンダーの前に7着に終わりました。

その後、ロングレザーは続くオープン特別

で4勝目を挙げたものの、この勝利が

ロングレザーにとっての最後の勝利となり

ました。

年が明けて5歳になったロングレザーは

現役を続け、古馬や牡馬との混合となる

重賞レースに出走しましたが、7戦して

勝つことはできず、小倉記念での7着を

最後に引退し、1985年に繁殖にあがり

ました。

繁殖後、3頭の産駒を輩出し、勝ち馬は

出したものの、代表産駒には恵まれません

でした。

記録によりますと1988年に繁殖から引退

となっており、なぜ若くして繁殖を引退して

しまったのか、その後ロングレザーが

どのような運命を辿ったかの情報が無い

のは本当に残念です。

 

今週は、中京競馬場で牝馬クラシック

3冠目秋華賞に向けたトライアル競走

第42回ローズステークスが行われます。

レガレイラ、クイーンズウォーク、フレミング

フープ、カニキュルに注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。

先週、新潟競馬場で行われました夏の

新潟競馬のフィナーレを飾る第60回

新潟記念は、8番人気のシンリョクカが

直線で鋭く追い込んで差し切り、重賞

初制覇を飾りました。

2着には3番人気のセレシオンが追い込み

3着には最終的に1番人気となった

キングズパレスが入りました。

また1番人気に推されていたライトバックは

レース前に馬が反発してハミが抜けて

しまったことで騎手の制御がきかなくなり

坂井騎手が危険回避のため、飛び

降りた後、ライトバックは放馬してしまい

競走除外になってしまいました。

私も長年競馬を見てきましたが、このような

放馬は今まで見たことがありません。

騎乗していた坂井瑠星騎手は幸い

異常なしとのこと。

放馬したライトバックは、JRAから

四肢挫創との診断と発表がありましたが

人馬とも大事に至らないで良かったです。

夏競馬が終了し、今週からはいよいよ舞台

を中央に移して秋競馬がスタートします。

今週は中山競馬場で第69回京成杯

オータムハンデキャップが行われます。

 

京成杯オータムハンデキャップは1956年

に創設された4歳(現3歳)以上の競走馬

による重賞競走で、競走名は創設当初は

オータムハンデキャップでしたが1959年

より京王杯オータムハンデキャップに

改称され、更に1998年からは京成杯

オータムハンデキャップに改称されて

現在に至っています。

昭和期においては、関東での古馬戦線の

秋初戦の重賞レースというイメージが

強かったのですが、1998年からは名称も

変更になり、距離も1984年からは

1,600mに変わる等、現在ではマイル

戦線での秋初戦のレースという位置づけ

になっています。

 

思い出の馬は、道悪の鬼、稀代の雨女の

異名を取った昭和48年第18回優勝馬

名牝ラファールです。

ラファールの父は昭和のステイヤー系

種牡馬テッソで代表産駒には有馬記念や

天皇賞に勝ったコレヒデをはじめゼンマツ

ハマテッソ、コウジョウ等、昭和を代表する

個性派の馬達がいます。

テッソの産駒は長距離系の馬が多く

いますが、ラファールは短い距離を得意と

していました。

青森で誕生したラファールは昭和46年の

牝馬クラシック組で同期には、牡馬では

ヒカルイマイやニホンピロムーテー、

牝馬では桜花賞馬ナスノカオリ、

オークス馬カネヒムロ、ビクトリアカップ

優勝馬タイヨウコトブキ等がいます。

ラファールは旧馬齢3歳秋の中山で

デビューし、2戦目の新馬戦で初勝利を

あげました。

その後、条件戦で2勝目を挙げると

続いて朝日杯3歳ステークスに挑み

ましたが、オンワードガイの4着に

敗れました。

年が明けて4歳になったラファールは

桜花賞を目指して西下し、トライアル

競走に出走しましたが、16着に大敗した

ため、桜花賞はもちろん、オークスにも

出走することは叶いませんでした。

その後、不良馬場と重馬場の特別競走で

勝利して4勝目をあげることができました。

しかしその後の重賞競走ではなかなか

成績をあげることは出来ませんでした。

 

年が明けて古馬になったラファールは

不良馬場のオープン競走で2着と好走

したものの、中山記念では16着と大敗。

しかし、不良馬場で行われた東京新聞杯

ではアカネテンリュウとの壮絶な叩き

合いを演じて2着に入る大健闘を見せ

ました。

続くやはり不良馬場で行われた目黒記念

でもジョセツの2着に入るなど、いよいよ

奥手の血が開花し始めたかに思えましたが

良馬場で行われたアルゼンチン共和国杯

ではしんがりの13着に大敗してしまい

ました。

その後、オープン競走5着の後、マイル王

決定戦安田記念に挑みました。

前2走とも大敗している影響でラファールは

13頭中13番人気という低評価での出走と

なりました。

安田記念当日は不良馬場なり、その影響

なのか人気のダイセンプーやクリシバ、

トレンタムが不良馬場に苦しみ、それとは

反対にラファールは水を得た魚のように

不良馬場を味方につけて快勝。

ラファールは大番狂わせの決着で重賞

初制覇を果たしました。

この勝利があまりにも鮮烈だったのか、

そしてそれまで勝利をあげてきたレースも

道悪や不良馬場が多かったためか

その後ラファールは雨のラファールと

言われるようになりました。

 

しかし、ラファールは安田記念後、勝ち星

から見放され、6歳をまたがって15連敗を

喫してしまいました。

そして当時は7月前後に行われていた

日本経済賞で5着とした後、当時の京王杯

オータムハンデに出走しました。

このレースには、ローカルの鬼ノボル

トウコウの他、無事是名馬の代表格

イナボレスや名種牡馬チャイナロックの仔

ワンサバンナ等が出走しました。

レース当日は良馬場であったため、

雨女ラファールは用なしと思われたのか

9頭中7番人気での出走となりました。

レースはラファールが鼻を奪って逃げ

その後からワンサバンナ、インタープライド

が続き、ノボルトウコウは中団、イナボレス

は後方からの競馬となりました。

第3コーナーでノボルトウコウが一気に

仕掛けると各馬も仕掛けて一団となる中

ラファールは軽快な逃げを展開して

直線の勝負へ。

道悪ではなく、良馬場なら途中で失速する

と見られていたラファールはこの日は逆に

良馬場が功を奏し、直線でもラファールの

スピードは衰えることなく、2着に2馬身

半差をつけて快勝。

2つ目の重賞を獲得しました。

6歳時ラファールは15戦しましたが、結局

勝ったのは京王杯オータムハンデの1勝に

止まりました。

年が明けて7歳になったラファールは

現役を続行。

重賞競走には勝つことはできません

でしたが、当時はまだオープン特別だった

中山牝馬ステークスでナスノチグサや

トクザクラ等をやぶって快勝し、7勝目を

あげました。

しかし、この勝利がラファールにとっての

平地での最後の勝利となりました。

その後、重賞競走では大敗するなど、

衰えは隠し切れず、日本経済賞での

10着を最後に引退かと思われましたが

その後、障害に転向。

障害初戦は大差で圧勝したものの、

2戦目は1番人気に推されましたが7着に

敗れ、年が明けて8歳になってからも

現役を続行したラファールでしたが8歳に

なった2戦目の障害レースで故障のため

競走を中止となってしまいました。

幸いにも命は助かり、そのまま引退して

繁殖にあがることになりました。

母となったラファールは、ストロングエイトや

ビービービーの仔を生みましたが、

1977年7月10日腸ねん転のため、

栃木県ハイランド牧場で10歳という

若さでこの世を去りました。

生涯成績60戦8勝 2着4回

牝馬でありながら8歳まで走らされ、更に

障害まで走らされる等、過酷な競走生活を

強いられたラファール。

引退後は静かな余生を過ごさせて

あげたかったと今でも思っています。

 

今週は、中山競馬場で秋競馬の重賞初戦

第69回京成杯オータムハンデキャップが

行われます。

アスコリピチェーノ、オーキッドロマンス

ディオ、ディスペランツアに注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。

昨日、新潟競馬場で行われました第44回

新潟2歳ステークスは6番人気のトータル

クラリティが直線で鋭く伸びて先頭に立ち

1度はコートアリシアンに交わされるも

ゴール前でのたたき合いを内から差し返し

デビュー2連勝で重賞初制覇を飾りました。

2着には1番人気のコートアリシアンが入り

3着には5番人気のプロクレイアが入り

ました。

また、8月18日バブルガムフェロー、ダンス

インザダーク、ロイヤルタッチと共に

サンデー四天王として活躍した1996年の

皐月賞馬イシノサンデーが老衰のため

31歳で亡くなったとの訃報が届きました。

長い間、本当によく頑張ってくれました。

天国で旧友達と会ってゆっくり休んで下さい

お疲れさまでした。

夏競馬もいよいよ最終週となり、今週は

新潟競馬場でフィナーレを飾る新潟記念が

行われます。

1965年に4歳(現3歳)以上の競走馬

によるハンデキャップの重賞競走として

創設され、新潟競馬場で行われる重賞

競走では最も歴史が古いレースであり

現在は秋の中長距離戦線へ向けた

前哨戦としても位置付けられています。

 

思い出の馬は、魔性の馬、悪魔の使い

とも言われたかタケデンバードの弟

昭和51年第12回新潟記念優勝馬

タケデンジャガーです。

タケデンジャガーの父はグスタフで

代表産駒には菊花賞馬プレストウコウが

います。

タケデンジャガーは昭和50年の

クラシック組で同期には二冠馬

カブラヤオー、天皇賞馬エリモジョージ

有馬記念馬イシノアラシやロングホーク

イシノマサル等がいます。

タケデンジャガーは良血として旧馬齢3歳

夏の新潟の新馬戦でデビューしましたが

初戦が5着、2戦目が2着と惜敗しました。

その後秋の福島の未勝利戦で初勝利を

挙げると、兄も相性が良かった中京の

特別戦で2勝目を挙げました。

次の中京3歳ステークスではロングファスト

の6着に敗れると年が明けて4歳になった

タケデンジャガーはその後なかなか勝つ

ことはできず、4歳中距離ステークスで

2着に入るも、結局ダービーへの出走は

叶いませんでした。

そして皮肉にもダービー当日の条件特別戦

で勝利し、3勝目を挙げることができました。

続いて当時残念ダービーと言われた

日本短波賞に挑みましたが、しんがりの

14着に大敗しました。

その後、タケデンジャガーは条件クラスで

戦いつづけ、秋の条件戦でようやく

4勝目を挙げ、続き昇級戦となる特別戦で

2着に入るなど、徐々に成績も安定して

きました。

4歳の年、タケデンジャガーは16戦して

1着2回、2着3回という成績に終わり

ました。

 

年が明けて5歳古馬になったタケデン

ジャガーは金杯に参戦するも惨敗に終わり

続く中京でのオープン競走で2着になるも

中日新聞杯ではスリーヨークの10着に

大敗する等、重賞レースではなかなか

成績を挙げることはできませんでした。

6月から再び相性の良い中京に遠征すると

準オープンの特別レースを快勝し、8ヶ月

ぶりに5勝目を挙げることができました。

 

そして活路を見出すため、初の夏の新潟

シリーズに遠征し、緒戦の関屋記念に出走

するも、快速馬ニシキエースの前に大差の

8着に敗れてしまいました。

そして次に新潟記念に参戦しました。

このレースにはローカルの鬼と言われ

斤量60キロのトップハンデを背負った

古豪ノボルトウコウをはじめ、重賞勝ち馬

ウエスタンリバーやアンセルモ、ライバ

フット等が出走しました。

1番人気はクリアロハでタケデンジャガーは

5番人気に推されました。

レースは軽量ハンデのホウヨウシルバアが

逃げ、その後ろからユザワジョウと

クリアロハが続き、タケデンジャガーと

ノボルトウコウは中団からという展開で

レースは進みました。

第3コーナーから第4コーナーにかけて

各馬が一斉に仕掛け、一団となって直線の

勝負へ。

直線に入って内を通ったタケデンジャガー

が鋭く伸びて一気に先頭に立つと

追い込んできたライバフットやアンセルモを

おさえて勝ち、念願の重賞初制覇を果たし

ました。

しかし、この勝利がタケデンジャガーに

とっての最後の勝利となってしまいました。

その後、6歳まで現役を続け6戦しましたが

福島記念での2着が目立つくらいで、

中京で行われた中日新聞杯での9着を

最後に二度と競馬場に姿を見せることは

ありませんでした。

その後、タケデンジャガーがどのような

運命を辿ったかについては不明となって

いるのが残念です。

 

今週は新潟競馬場で夏競馬のフィナーレを

飾る第60回新潟記念が行われます。

レッドラディエンス、ライトバック、セレシオン

キングズパレスに注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。