⭐手帳に書いていた涙の☆印 6年後の奇跡 その6
神のもとへ旅立ったソウルメイト
手帳に書いていた☆印の当日、そうnaoの誕生日
初めて迎えたこの日は人生で最高の一日にふさわしいデートにしたかった
どうしても一緒に行ってほしいところがあるんだ、付いてきてもらってもいいかな
hisaはnaoに伝えた
朝待ち合わせの後、二人はその場所へ向かった
行き先も伝えずに
向かったのは、とある神社
hisaにとっては先輩が眠るお墓の様な特別な場所
その神社では毎年秋にお祭りがある
ちょっとした縁で、hisaと先輩は毎年一日お祭りの手伝いをしていた
来年こそ神に近付こう
二人一緒に参加した最期のお祭りでこう言ってた
お祭りの手伝いは法被を着るのと神主の白装束を着るのとどちらかを選ぶことになっていた
これまでは、恥ずかしさもあり、二人して法被を着てた
祭りの終わり際、来年こそは一度白装束の神主さんの格好してみよう
神に近付こうって言ってた
ほんとに神に近付いちゃったね
冗談でもそんなこと言うんじゃなかったなんてことは今更思わないけど
少しは後悔もしてる
その神社へはいろんな辛いことがあってどうしようもない時足を運んでた
一人じゃ辛い時、そこに行って空にいる先輩から見守られ、癒やされ、何とか再起してた
まさか誰かとここに来ることになるとは
それ程広くはない神社、平日だから人気もなく二人だけの空間が広がっていた
賽銭を入れ、二人横に並んで手を合わせて心の中でこう言った
ありがとう御座います
やっと気づけましたよ
6年も掛かっちゃいました
これを伝えたかったんでしょ
なんてお礼を言えばいいんですか
ほんとになんてお礼を言えばいいんですか
目を閉じながら、溢れそうになる涙を感じた
涙が流れるとすれば、涙を流すとすれば今日をおいて他に無いんじゃないかと思えた
これまで一人で泣いていたのとは全く違う涙
あの時、やっぱり来てくれてたんですね
質問があるんです
でも、
いつかそちらに行ったときにさせてくださいね
そしてnaoも先輩に心のなかでこう言った
hisaと巡り合わせてもらえてありがとう御座います
これからは私がhisaのそばに居て彼を守ります
だから安心して二人を見守っていてください
心の声でもなく、ただ自分の意識としてしか思えない感情が心の奥に感じ取れた
もうここへ来なくたっていい
ここから先は二人で進んで行く
本内容はその1からその6まで順にストーリーが進みます。前の内容をお読みでない方はこちらからどうぞ。
全てノンフィクションです。