⭐手帳に書いていた涙の☆印 6年後の奇跡 その4
先輩が倒れて脳死とされた日、
そして数日後心臓が働きを終えた日、
いったいどちらが命日と言うんだろう
世の中のルールじゃどちらか決まっているのかもしれない
自分にとって、その日は、間違いなく私に会いに来てくれたあの日
だから手帳にはあの日に☆印を書いた
毎年、あの日には仕事を休み、思い出の場所に行って、先輩を思い出すことにしていた
だんだんと記憶も曖昧になり、あの日が何日かさえおぼつかなくなっていた
その度にいまだに取ってある手帳を見て思い出していた
それから6年が経ち、naoとの運命の出会いを迎えた
初めてのnaoの誕生日が近づき、
初めてだから最高の誕生日をお祝いしようと思っていた
そして、同時にまた今年もあの日が近づいてることを思い出して手帳を取り出してみることにした
すると、そこには目を疑うほどの衝撃の事実があった
なんで?!
naoの誕生日に☆印が付いてる、、
どうして?!
そこにあるのは確かに自分が書いた印
間違いなく6年前に自分の手で書いた☆印
先輩が空に行ってしまったあの日
なんてことなんだろ、、、
こんなにも時間掛かってしまった、気づくのに
それまでに起こった二人の間の出来事が
全て一本の紐で結ばれた瞬間
これを伝えたくて、会いに来てくれてた先輩
そして私自身の手を通して手帳に☆印を書いてくれた
いつか気づくその日まで
これまでに感じたことのないほどの感謝の気持ちが湧き上がり、
そしてとめどもなく涙が流れた
ありがとう、ほんとうにありがとう
naoに導いてくれて
本当の出会いを見つけさせてくれて
そして、naoにもこのことを伝えた
nao、この曲のラストのサビの言葉捧げるよ
※本内容はその1からその4まで順にストーリーが進みます。前の内容をお読みでない方はこちらからどうぞ。