前回記事の続きです。
黒崎駅前の
西鉄黒崎バスセンターから
西鉄バス北九州9937の①系統砂津チャチャタウン行きに乗車します。ここでいきなり
バスなのですが、この①系統は1992年と2000年に廃止された
西鉄電車北九州本線(砂津電停~折尾電停間)の代替路線で、併用軌道だった砂津電停~黒崎駅前電停間(電車時代の電停基準)はほぼ北九州本線と同一のルートを走ります(黒崎駅前電停~折尾電停間は専用軌道だったので並行道路を走ります)。今回は、1992年に廃止された黒崎駅前電停~砂津電停間を辿るべく砂津チャチャタウン行きに乗り、25年前の薄れつつある記憶と照らし合わせながら車窓を眺めました。途中、なんとなく電車があった頃の面影を残している場所もあれば、道路拡幅などで全く面影がなくなっている場所もあって、25年という時間の経過を実感しました。で、そんなことを思いながら砂津チャチャタウンバス停に到着し、砂津チャチャタウン内で昼食タイムとします。
JR九州・
JR西日本と北九州高速鉄道(北九州モノレール)の小倉駅からほど近いこの砂津チャチャタウンのある場所は、かつて
西鉄電車北九州線の車庫があった場所になります。道中、眺めるばかりでスマホでも撮っていませんので、今回は25年前の撮影画像を貼っていきます。25年前の記憶故に記憶違いなどもありますので、どなたか不正確な記述を指摘していただけたら幸いです。撮影日はすべて1992年2月29日です。
※今回は撮影場所ごとに掲載していきます。
黒崎駅前電停~藤田電停間
西鉄電車北九州線600形633の折尾行き
砂津電停からひたすら併用軌道を走り、ここから専用軌道に入ります。路面電車なので後続の電車(北九州線600形608)が後に続いていますね。
小倉駅前電停
西鉄電車北九州線600形608の折尾行き
背後に見える屋根付きの歩道橋がある部分の上には現在北九州高速鉄道(北九州モノレール)が通っていますね。この当時すでに北九州モノレールは開業していましたが、現在の平和通駅が小倉駅を名乗っていて、現在の小倉駅~平和通駅間は未開業でした。
米町電停~小倉駅前電停間
西鉄電車北九州線66形73の砂津行き…その①
このあたりは道幅が広くないので自動車は
一方通行でした。現在は対面通行のはず(1か月前のことなのに曖昧w)です。街並みはあまり変わっていなかった気がします。
西鉄電車北九州線66形73の砂津行き
西鉄電車北九州線66形は、現在の
西鉄電車の前身である九州電気軌道が1929年に20両導入した全鋼製車体の車両です。形式が66形となっているのは、これより前の形式として木造車体の1形と35形があって、35形が65まで在籍していたのでそれに続く形式として66形になったものです。かつては、九州電気軌道に限らず開業当初の車両を1形とし、以降連番で車号を付して、仕様変更などで形式が変わる場合には現在のように区切りがいい番号で新たに付すのではなく、先代の形式の後に続く形式・車両番号とするケースが多くみられました。当時としては珍しい全鋼製車体は重量増加の原因となり、線路への負担軽減のため1950年に車体の一部をを木造化する軽量化改造が実施されました。軽量化改造は、既存の車体のまま内装などを木造化した車両が10両、全鋼製車体を廃棄して半鋼製車体を新造して載せ替えた車両が10両ありました。
1964年以降、車体新造車のうち9両が福岡市内線に転用され、北九州線に残った10両(元からの車体を半鋼製化した車両)は1972年に余剰廃車となりました。1975年には福岡市内線路線縮小によって8両が北九州線に復帰した一方で、1両廃車されています。1985年には北九州線路線縮小によって3両、1992年の砂津電停~黒崎駅前電停間廃止によって残る5両も廃車され全廃となっています。
☝より米町電停寄りで…
西鉄電車北九州線600形608の砂津行き
西鉄電車北九州線600形は、九州電気軌道開業以来運用されてきた木造車体の1形・35形代替のために1950年から1953年にかけて50両が導入された半鋼製車体の車両です。1981年以降、将来の冷房化に備えた車体強化などの更新工事を1986年までに実施(1985年廃車の4両を除く)、更に1986年から1989年にかけて23両が冷房化されています。北九州線が砂津電停~折尾電停間のみとなった1986年以降北九州線の多数を占める形式となりました。1992年の北九州本線砂津電停~黒崎駅前電停間廃止によって、冷房車の9両を残して廃車、1998年に運用減によって2両廃車を経て2000年の北九州線全廃によって最後まで残った7両も運命を共にしています。
この608は1950年に導入され、1984年の更新工事で前面形状が変化しましたが、冷房改造を受けることなく1992年に廃車されています。
道路交通的にはこの交差点までは対面通行で、ここから小倉駅前電停方向が
一方通行になります。
米町電停
西鉄電車北九州線600形633の折尾行き㊧と
西鉄バス5264の㉘系統戸畑渡場行き㊨
633は1952年導入の車両です。1985年の更新工事で前面形状が変化しましたが、冷房改造を受けることなく1992年に廃車されています。隣に並ぶ
西鉄バスは1980年導入の
バスです。今や懐かしい西日本車体製モノコックボデー(シャーシ・エンジンは日産ディーゼル)のバスです。
米町電停~砂津電停間
西鉄電車北九州線600形633の砂津行き
あずき色にクリーム色の帯という配色は1980年からのカラーリングです。これより前の
西鉄電車北九州線はクリーム色とオレンジ色のツートンカラー、更にその前はベージュ色とあずき色のツートンカラーでした。
砂津電停
西鉄電車北九州線600形649の砂津止め㊧と
西鉄バス4061の急行90系統門司行き㊨
649は1953年導入の車両です。1984年に更新工事、1987年に冷房改造を実施しています。冷房改造車は白色ベースに赤色と青色の帯を配した明るいカラーリングでした。この649は1992年の砂津電停~黒崎駅前電停間廃止後も残存し、2000年の北九州線全廃時まで運用されていました。隣に並ぶ
西鉄バスは急行系統用として導入されていた
バスで1986年導入の
バス(車体→西日本車体、シャーシ・エンジン→三菱ふそう)です。こちらは現在も用いられているスケルトン構造の車体のため、2枚上のバスよりも近代的に見えます。、後年一般路線用として転用されています。右側に見える建物は西鉄電車砂津車庫構内の砂津変電所かと思われます。現在は砂津チャチャタウンになっているはずです。
西鉄電車北九州線600形649の折尾行き㊧と
西鉄バス6663の91系統遊園前バス営業所行き㊨
またまた649(笑)
隣に並ぶ
西鉄バスは1992年頃製造の
バス(車体→西日本車体、シャーシ・エンジン→日産ディーゼル)です。この当時は新車でした。右側の背景にチラ見えしているのは西鉄砂津バスセンターです。
西鉄バスといえば、バス業界として神奈川中央交通(神奈中バス)とともに全国一、二の規模を持つと言われており、
西日本鉄道いわゆる
西鉄は鉄道会社ではなくバス会社が鉄道をやっているなんて揶揄されることもしばしばあります(笑…西鉄電車の関係者の皆さんスミマセン)。それ故にかつては西日本車体という系列のバスボデーメーカーを有し、
西鉄バスはもちろんのこと、関西以西の西日本で多くの
バス事業者が西日本車体製のボデーを載せたバスを採用していました。現在は残念ながら会社解散していますが、直系のメーカーを持つメリットとして、運用する側(ユーザー)との意思疎通がしやすく、それが製品であるバスに反映しやすいということがあったかと思われます。ところが近年はメーカサイドでボデーメーカーとシャーシ・エンジンメーカーの結びつきが強くなり、かつ複数のシャーシ・エンジンメーカーが共同出資してバス専業のメーカーを設立(いすゞ自動車と日野自動車が共同出資でジェイバス設立)するようになって、純粋なバスボデーメーカーというのが存続しにくくなってきたという背景もあり、西日本車体も富士重工(現・スバル)のバスボデー製造撤退以降日産ディーゼルの指定バスボデーメーカーというポジションを得たものの、日産ディーゼルの事業再編でバス製造撤退のあおりを受けて会社解散に至ってしまいました。バスの型式までは判別できないワタクシですが、時代の流れとはいえ、三菱ふそうエアロスターと、ジェイバス製でほぼ同型のいすゞエルガと日野ブルーリボンシティⅡばかりなのはちょっと面白みのなさを感じざる得ません。
次回以降に続きます。
砂津電停の駅名標兼時刻表兼運賃表
廃止が迫りつつある頃のはずですが、さすが市内交通だけに運転本数は多かったですね。













































