前回記事の続きです。
京王電鉄相模原線京王稲田堤駅から、9000系クハ9748の橋本行き各停に乗車して、京王多摩センター駅で下車します。
京王多摩センター駅は、隣接する小田急電鉄多摩線小田急多摩センター駅と多摩都市モノレール多摩センター駅とともに多摩ニュータウンの中心に位置する駅ですが、近隣に“多摩センター”という施設があるわけではなく、多摩ニュータウンの“都市センター”地区という意味合いから命名されています。京王電鉄相模原線・小田急電鉄多摩線開業前の仮称駅名は“多摩中央”で、実際に小田急電鉄の車両では“多摩中央”の行先表示が用意されていました。京王電鉄相模原線と小田急電鉄多摩線は京王電鉄相模原線若葉台駅と小田急電鉄多摩線黒川駅を京王・小田急永山駅方向へ向かう途中からお互いの姿が見える形で並走し、京王・小田急永山駅~京王・小田急多摩センター駅間はぴったり並走、お互いの乗務員も心なしか並走する列車を意識するという話も耳にします。京王帝都電鉄(当時)相模原線は1974年10月に京王よみうりランド駅~京王多摩センター駅を開業させ、当初より京王線新宿駅からの直通快速を設定したのに対し、小田急電鉄多摩線は京王帝都電鉄より一足早く1974年6月に新百合ヶ丘駅~小田急永山駅間を開業させるものの小田急永山駅~小田急多摩センター駅間は1975年4月開業と、京王帝都電鉄より遅れを取る形で開業、当時は基本的に新百合ヶ丘駅折返しの各停のみの設定で、いろんな意味で後れを取る形になってしまいました。さらに京王帝都電鉄の快速は、1978年10月の京王新線開業による新線新宿駅発着を経て1980年3月以降は都営地下鉄新宿線直通となっています。また、1988年5月には京王多摩センター駅~南大沢駅間、1990年3月に橋本駅まで開業、1992年5月から京王線新宿駅発着の特急が新設(2001年3月に一旦廃止後2013年2月に相模原線内停車駅を急行と同じ停車駅として復活)されています。2001年3月からは相模原線内の停車駅が少なすぎる一方で京王線内で急行の後続となり京王八王子方面の特急より遅い特急が廃止された一方で、都営地下鉄新宿線の急行と一体化した急行が新設されています。現行のダイヤでは2013年2月から停車駅を追加して復活した特急の大半が京王線内の停車駅追加によって準特急となり、2013年2月から設定(それまでの通勤快速と同じ停車駅)された区間急行が都営地下鉄新宿線の急行と分離されて都営地下鉄新宿線内各駅停車に、2001年3月以降京王線新宿駅発着を基本としていた快速が再び都営地下鉄新宿線直通を基本に運行されています。一方の小田急電鉄多摩線は1990年3月に小田急多摩センター駅~唐木田駅間が開業し、2000年12月から小田原線新宿駅から直通の特急ロマンスカーと急行が限定的に設定され2002年3月からは営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線直通の多摩急行が日中ダイヤパターンで設定されるようになりました。現在は特急ロマンスカーの設定が廃止されたものの、急行となった東京メトロ千代田線直通が増発されたことによりJR東日本常磐線からの直通を基本に設定されるようになって、JR東日本E233系も乗入れてくるようになりました。かつては東京都心~多摩ニュータウンの輸送需要は圧倒的に京王電鉄が優勢で、現在も京王電鉄優勢ではあるものの小田急電鉄の追い上げによって従来よりは両社の差が縮まりつつあるようです。小田急電鉄小田原線下北沢駅付近の複々線化が2018年春に完成することにより、長年の念願であったスピードアップと増発が可能となることで、両社のシェアにどのような変化をもたらすか気になるところであります。
多摩センターといえば、1990年にオープンしたテーマパーク“サンリオピューロランド”があるのですが、オープン以来、何故か目の前の小田急電鉄ではなく小田急線の向こうを走る京王電鉄となにかとタイアップすることが多々あり、かつて首都圏の私鉄・地下鉄で利用されていた共通カード乗車券“パスネット”や“バス共通カード”でも京王電鉄がサンリオキャラクターのカードを発売していたことがあります。
そんな長年の関係からか2016年にサンリオの代表的なキャラクターであるハローキティが京王多摩センター駅の名誉駅長に任命され、それに合わせて駅の装飾や看板類などがサンリオキャラクターで統一されています。
京王多摩センター駅下りホーム駅名標にはポムポムプリン
京王多摩センター駅2番線のりば案内にもポムポムプリン
京王多摩センター駅3・4番線ホームへのエレベーターにはキキララ
京王多摩センター駅改札外コンコースの天井
京王多摩センター駅改札外のメンバー紹介
・・・あっ、もちろんキャラクターとしての設定ですよ(笑)。ちなみに調布駅以外の相模原線各駅(京王多摩川駅~橋本駅間の11駅)を管轄する相模原管区の管区長(駅長)は総合職の女性とのことです(2016年12月時点の情報なので、現在は異動などによって変化しているかもしれません)。
都営地下鉄10‐300形10-500の新線新宿行き急行(都営新宿線内各停)に乗車して帰路に・・・
さて、いよいよ明後日22日は衆議院議員選挙の投票日ですね。憲法や消費税など争点は様々ですが、国民の一人としてそれぞれの政党と自分自身の考えるこれからの生活や世の中などを照らし合わせて貴重な一票を投じましょう。若い人はテレビや新聞の報道よりもネットの情報を信用すると言われていますが、ネットの情報、特に口コミ的な情報こそ偏向していたりするものです(自民党には自民党ネットサポーターズという、ネット上に自民党に有利な情報を撒き餌する組織があります)。テレビは地上波ではあまり偏向はない(コメンテーターやキャスターの人選で多少の左右はありますが)かと思います。新聞は購読者層によって左右ありますが、中立を求めるのならどこか1社ではなく右寄りとされる新聞と左寄りとされる新聞を読み比べしてみるのも一考かと思います。
ワタクシは左寄りと言えば確かにそうなるのでしょうが、それは右寄りの主張が受け入れられるものではないからです。戦争への反省から書き込まれた憲法9条は守るべきだと思っていますし、緊急事態条項は運用次第でナチスの如く独裁を生み出します。そもそも国民主権があるのがおかしいとか基本的人権に制約をつけようと考える人間が考える憲法が現行憲法より優れたものであるとは到底思えません。自民党・公明党に投票した有権者は、有権者総数の半数どころか1/4か1/3程度と言われていますが、それが政権与党として好き勝手されるのはたまりません。
若い人に自民党支持が多いと言われますが、今日明日のことでなく10年20年先、家庭を持ち親になった頃、自分が年老いた時を想像して、その時自民党が提案した憲法草案であり労働法制や税制度などがどう影響するか考えてみてほしいと思います。
確かにアベノミクスとやらで就職状況がよくなったと言われますが、オリンピック後はどうなるでしょうか?
労働法制が改悪されて整理解雇がしやすくなれば、会社の業績次第でいとも簡単に解雇されますよ。
自民党を支持する財界からはもっと消費税を上げるべきと提唱しながら自分たちへの法人税は下げろと圧力かけてます。
アメリカの戦争のお手伝いで自衛隊の活動範囲が広がれば、装備強化や隊員増強で防衛費が増大するでしょう。当然税金の使い方でも防衛費のウエイトが高くなりますし、税負担が大きくなりますし、一方で社会保障削減もあるでしょう。隊員増強の一環として、徴兵制とはいかなくとも経済的に自衛隊に入隊せざる得ない状況が作られるかもしれません(安倍首相は過去に徴兵制は私の使命みたいなことを発言しています)。
現行憲法をアメリカから押し付けられた“みっともない憲法”と断言した安倍首相ですが、一方でアメリカに占領されている米軍基地と東京の空はいつまで占領させておくつもりなのでしょうか?
国民の一人として、生活者として、労働者として安心して満足な生活ができて、将来も安心して生きていける世の中が保証されているのなら自民党でもいいですよ(笑)。
でも、自民党のやってきた政策、これからやろうとしている政策は残念ながらそのようなものではありません。