エンバーミング | りぼんの日記

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ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

前回の続きのお話です。



前回はこちら


エンバーミングをする事になった夫の亡骸。





そもそもエンバーミングとは?





エンバーミングとは、遺体に殺菌消毒・防腐・修復・化粧などを施して、故人を生前の姿に近づける処置。日本語では「遺体衛生保全」と訳され、遺体の腐敗や感染症を防いで、衛生的に長期間保存する技術です。エンバーミングは、専門の資格をもつエンバーマーによって行われます。

エンバーミングの具体的な方法は、遺体を殺菌消毒したあと、血液と防腐剤を完全に入れ替えて人間の組織を固定します。施術にかかる時間は2~4時間で、湯灌(ゆかん)のように立ち合いはできません。




上記のような処置をして

遺体の腐敗と感染症を防ぎ

生前の姿に近づけてもらえるそう。

夫の身体に少しメスを入れる事になってしまったが

葬儀が4日後になったので

ドライアイスや冷房を入れて保管してもらっても

腐敗によって表情に歪みが出たり

夫の遺体に近づけなくなったりするそうなので

施術してもらう事に。



葬儀屋が全て手配をしてくれて専門の業者に

遺体を預けて施行してもらえるとのこと。

費用は業者によって違いはあるそうですが

うちは15万円とのことポーン


ちょっと迷ったが

義母や義姉も賛成してくれたので

お願いする事に。



夫が亡くなった2日後の午前中に夫の遺体を

業者へ預け、その日の夕方には葬儀場へ帰って来たそう。

お通夜の日の朝、お顔を見せてもらったが

エンバーミングをしてもらった夫の亡骸は

病気で痩せこけた時のお顔と違って

ふっくらとしていた。 

キレイにお化粧もしてもらい血色も良く見えた。

抗がん剤で脱毛して地肌が見えていた頭髪も

キレイに整えてもらい

少しだけ元気な頃に近くなっていた。


これ以降お顔が崩れる事もなくなり

お通夜や告別式に来ていただいた方にも

お顔を見てもらえた。


エンバーミングをすることでドライアイスや冷房がいらなくなり、触ると冷たいということがなくなった。


そしてもうひとつ


私はどうしても夫の側にいたかったので

担当者さんにあるお願いをしていた。



それはお通夜の夜(告別式の前日)

夫と同じ部屋で寝ること。



エンバーミングをしてある遺体だとそれが叶うと言われた事が最大の決め手になった。