母方祖父母のこと | りぼんの日記

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ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

すごく久しぶりに思い出した事を

記録として残したいと思ったので

少しお付き合い願います。







私の母方祖父母は

25年ほど前に相次いで他界しました。

その時のことです。







祖父は糖尿病を患っていた。

晩年は両目を失明し

両足を壊死で切断して

人工透析もしていた。

認知症もあり

晩年は孫の顔と名前も分からなくなっていた。






現役で働いている頃から患っていたようだが

大の病院嫌いで、治療を始めたのは

定年退職後だったそうだ。

治療をし始めたものの

病院に行くのを嫌がって

連れて行くのも一苦労で

長時間待たされると待合室でワーワー騒ぐし

入院しても帰ると言って大騒ぎする為

近所の病院から往診に来てもらっていた。







そんな祖父を長い間介護していた祖母は

介護中に大腸がんが見つかった。

自身の身体の異変は以前から感じていたようだが

祖父の事もあり、周囲には黙っていたようだ。

見つかった時には手の施しようがなく

治療はほとんどできなかった。






祖母に痛みが出現して

何度か入退院を繰り返している間に

祖父は容体が悪化して

祖母が入院している間に亡くなってしまった。

葬式に祖母が参列するのは

体力的に難しいだろうし

祖父が亡くなったショックで

祖母の体調が悪化する懸念もあった為

葬式は祖母不在のまま行われた。






入院中の祖母はすでに余命宣告を受けており

余命幾ばくかの状態だったが

その頃はまだ意識がはっきりしていた。






祖父の死を告げるべきか?







親族の間で話し合ったが

何も知らされないままでは

祖母が可哀想だということで

病床の祖母へ祖父の死を告げた。






祖母はとても驚き

無言で大きく目を見開いていたと

後で母から聞いた。







ほどなくして祖母は

末期がんで痛みが強くなり

鎮静をかけて眠った状態になった。









そして

祖父の死からわずか2ヶ月後

祖母は後を追いかけるように

息を引き取った。








なぜ今思い出したのか…









夫を亡くした私は

あと何年?何十年?

1人で生きなければならないんだろう?




夫婦どちらかが先に逝って

残すのも

残されるのも

嫌だな…

それだったら一緒に逝く方がいいな…







なんてことを思っていたら

祖父母の事を思い出したのだ。







私もそんなふうに一緒に逝きたかったな…









って言ったら

不謹慎だろうか…