読売オンラインの大学入試速報、二次・私大試験
にいくつかの国立大学前期日程の問題がアップされている。名大の物理とか、いろいろ興味深いものはあったのですが、やはり西の横綱・京大に言及しないわけにはいきません。
ところで西の横綱の「西の」ですが、どんなもんなんでしょう。「西の高校生探偵・服部平次」もそうなんだけど。工藤新一を「東の……」とはコナンの中では言ってませんしね。でも「東の横綱・東大」は言うかな?
ちなみに現時点では、国語と数学の問題のみがアップされていて解答や慨評はアップされておらず、2日目の英語・理科・地歴は問題すらアップされていません。国語は文理ともに3題。第1問の素材文は共通。設問は文系で理系にはない独自の問題が1つありました。第1問と第2問は現代文、第3問は古文という構成は同じものの、理系では第2問は評論文、文系では小説と、特性に合わせて問題を変えています。ちなみに第1問のジャンルは論説文みたいな随筆かな?第3問は理系は本居宣長、文系は「源氏物語」からの出題でした。やはり文系が時代が古い分、難しそうですね。(追記。第1問のジャンルは評論。文系第2問のジャンルは小説ではなく随筆だそうです。)
次に数学。昨年は第1問がオムニバス式の小問集合で、天下の京大がオムニバスとは、と私を唖然とさせたのは記憶に新しいのですが、今年はオムニバスはなしです。よかった。文系は5問、理系は6問で、文系の第2問と理系の第1問が同一、文理の第3問同士、文系の第5問と理系の第6問が類題となっています。そのうち、文理の第3問ですが思わずニヤッとしました。文理で問題は少し違うのですが、
(2) a, bをともに割り切る素数は存在しないことを示せ。
これって、昨年東大に出た問題を参考に作ったのかなーと思わせます。昨年の東大理系の第4問は、「連続する2つの整数は互いに素である」という事実を使うのでした。今年の京大の第3問(2)も同様です。ちなみに「連続する2つの整数は互いに素である」というのはユークリッドの互除法を使えば当り前の事実ですが、きょう日の高校生(小中学生も同じ)ははしご算(というのかな?)式に共通の約数を見つける方法でしか公約数を見つけられないので。かえってこういう問題に慣れてないんですよね。
(追記)ちょっと時間が経って、1日目の解答と概評、2日目の問題がアップされましたので少し補足を。地歴は東大と違って、知識を問う問題が中心みたいですね。特に日本史。物理は穴埋め中心ながら、一部導出過程を書く問題もありました。なかなかの力作ぞろいです。第1問は昔からある力学の問題ながら、大学教養課程の期末試験で出されてもおかしくない問題です。京大の問題を眺めれば随所に単振動が出てきます。ほとんどの高校生はその重要性に気付いていないでしょうが、単振動が物理でいかに重要かがよく分かる出題になっています。これも物理出題者の受験生へのメッセージですね。ナイス!
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