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野生農園日誌

自然農法の農園「野生農園ザ☆ばん」の日々の記録
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今月も3日遅れで5月の報告。
気候がおかしな今日この頃ですが、今年の5月はしょっちゅう雨が降り、梅雨みたいな天気でした。

 

そもそも今期のニンニクは購入した種ニンニクの発芽率が悪かったことで、相当収穫量が落ちることは覚悟していたのですが、それに加えて収穫前の時期が雨続きだったためか、一部には珍しく根腐れ病のような病気も発現。収穫は例年の半分以下に落ち込むかもしれません。一方で、進歩もありました。これまではビニールマルチ無しの畝で育てたニンニクは、大きくなってもせいぜい小さめのMサイズだったのですが、今年は畝の下に枯れたキクイモの茎などを埋め込んだ成果か、ビニールマルチ無しでも一部かなり大きく育っています。掘ってみるまで分かりませんが、いよいよ明日収穫です。

そして、毎年苦戦している食用ホオズキ。早く植えすぎると夏の暑さで実が入らず、遅く植えすぎると冬の寒さで枯れてしまう気難しい子でした。一昨年、カリスマ農家さんの所にあった、小さいけれど寒さに強い食用ホオズキを頂き、それを撒いてみたところちゃんと熟してくれたので、今年はそれを量産しようと意気込んでおりました。

しかし、4月にまいた種は早すぎたのか全然出てきません。そこで5月にもう一度挑戦しようと封筒に入れた種をポケットに入れてました。しかし、その日は種がまけず、以下のような悲劇が…。

食用ホオズキの種は以前も悲劇に見舞われた受難の実です。
今年もお世話になりました | 野生農園日誌 (ameblo.jp)
そして、今年も更なる悲劇が!

なぜ食用ホオズキばかりが悲劇に見舞われるのかは判明していませんが、明らかになり次第報告致します。

5月は、先月から始めた「野生楽園(仮)プロジェクト」の方も進展がありました。

獣除け兼ドッグランの整備が進行中です。

6月も色々整備を進める予定ですが、こちらについては稿を改めます。
この前来たばかりだと思っていたアーナック係長も、先月で6歳。

人間でいえば中年に差し掛かる歳ですが、そのせいかどうか、このところ寝ている時間が増えました。
ちょうど友人と夢の話をした直後にyoutuberのニコラス・ユウジさんの動画を観て、ちょっと夢というものが気になっています。
夢の段階

とても怪しい話なので、あまり真面目に読まないでほしいのですが、夢が人類の集合的無意識から引っ張り出したものだというのは面白い解釈です。もしこの解釈が本当だとしたら、動物も夢を見ているようなので、集合的無意識を共有しているかもしれません。シートン動物記の中の愛犬ハンクという物語に、犬の夢を見る方法が書いてあった記憶があったので調べてみました。犬に赤いハンカチを被せた後、自分でそのハンカチを被ってみると、犬が見た夢が見られるそうです。物語の中では主人公がインディアンのまじない師から聞いたという設定になっていますが、シートンは当時の白人としては珍しくインディアンの文化に畏敬の念を持っており、インディアンの古老達を訪ねて聞いた話を元に「レッドマンの心」という本も書いています。そんなわけで、この方法もきっとデタラメではないはずです。
だけど家には赤いハンカチがありません。みかん等を入れる赤いネットがあったので代わりに被せてみましたが、すぐに気付かれて起きられてしまいました。もっと軽く、ふぁさっとかけられる布じゃないと難しそうですし、ネットでは穴が大きくて夢が逃げてしまいそうです。マスクが感染を防ぐか否かという論争で、否定派の「ウイルスよりマスクの穴の方が大きいから無意味」という主張に対し、肯定派は分子間力を根拠にマスクがウイルスをくっつけるんだと反論してましたが、ネットに夢を吸着する効果があるかどうかは論争にならないでしょうね。果たして夢は分子なのでしょうか?

もし犬の夢を見ることに成功したら、また報告します。

4月も暑くなったり寒くなったりの繰り返しでした。
そんな中でも日々緑は濃くなり、夏が近付いています。草刈りに種まきに畝の立て直し…やることがいっぱいです。
時間に追われて農作業をするのは未来に作物を得るためですが、未来はその瞬間になれば現在で、常に自分の頭の中にしかない幻想です。
アマゾンの少数民族、ピダハンの言語には時制がなく、過去や未来という概念自体存在しないそうです。
彼らに抽象的な概念は存在しないので、神も創世記もなく、葬式や結婚式などの儀式もありません。
精霊は存在しますが、それは精霊が彼らにとって抽象的な概念ではなく、実際に見えているからでしょう。
ピダハンも原始的な農業はしているので、何か月か先のことを見据えても行動している筈ですし、人間に限らず、動物や鳥もある程度先を予想して動いているように見えるので、時間の感覚の有無と、概念がないのはまた別なのかもしれません。

とは言え、狩猟採集から農耕に依存した暮らしを送るようになったことで、人間はより強く時間に縛られるようになったのでしょう。オーストラリアのアボリジニも元々は狩猟採集民で、独自の宇宙観や神話は持っていますが、現在から未来に流れるという時間の概念はなく、ボルネオで移動生活をしていた狩猟採集民プナン族と暮らした友人も、プナンは「将来何かになる」という概念を理解しなかったと言っていました。

前置きが長くなりましたが、時間に追われるとろくなことがありません。
3月に植えたジャガイモ、新方式で植えたものの多くがネズミに齧られていたことを先月書きましたが、その後、マルチの下で腐ってブヨブヨになってしまったものも多く出ました。とにかく発芽率が低く、一か月以上経っても発芽率一割以下の畝もあります。


もう何年もジャガイモを植えてきたので、植える時に特に調べることもないのですが、なぜ新しいやり方を試したかというと、今年は食糧危機に備えて多めに植え付けておこうと、他の人がどこまで密に植えているかを検索してみたのです。
そこでたまたまみつけたのが、種イモを埋めずにビニールマルチを被せるという先月の記事。
何度か収穫倍増!とかいう方法を試してみて失敗したことがあるので、新しいやり方を試す時は一部だけにしているのですが、書いたのが有名な先生だったこと、植え付けの時間がなくて焦っていたことから、労力の少なそうなこの手法に飛びつき、種芋の半分以上をこの新方式で植えてしまいました。

この記事が嘘だということではありません。畝によっては8割くらい発芽しているし、発芽後は元気に育ってるので、これで上手くいくことも多いのでしょう。しかし、植え付けのタイミング、植え付け前後の気候、種芋を齧る存在の有無等、様々な条件で成否が変わってくるのだと思います。
どこかで上手くいったやり方が、別の場所で上手くいくとは限らないのが農業。ついでに、誰かの言ったことを簡単に信じないというメディアリテラシー。今起きていることを考えてみても、戦争なんて西だろうが東だろうが嘘だらけなので、どっちか一方を全面的に信じるのは危険です。

ジャガイモでは、その原則を忘れていたことが敗因ですね。
もしかしたら、まだこれから発芽し、まさかの収量1.5倍になるのかもしれないので、望みは最後まで捨てずにいますが。。

ニンニクは元気に生育中です。下に菊芋の茎や竹を敷いて土を被せる方式は今の所あたってたみたいで、マルチ無しで育てた畝でも一部Lサイズに育ちそうなものが出てきてます。

ところで、野生農園ザ☆ばんは、今年度新たに体験農園事業、野生楽園(仮)を始めます。

まだ準備段階ですが、随時お知らせしていきますので、よろしくお願いします!

3月もまた、慌ただしく過ぎていったと思ったら、4月もまた慌ただしく一週間が過ぎていました。
この季節は暑くなったり、また寒さがぶり返したり、気温差が激しく、花粉も飛んでいます。
私は自分が花粉症と認めれば花粉症になるので、花粉症ではありませんが、それでもこんな日は花がムズムズして鼻水が出がちです。
今朝、たれてきた鼻水をタオルハンカチでぬぐい、それをポケットにしまったら、カタコトの日本語を話す男にすられて危うく殴り合いの喧嘩に!という所で目が覚めました。
鼻水のついたタオルひとつに何をむきになっていたのか、目が覚めれば、何てくだらないと笑ってしまいますが、夢中な時は一生懸命で何も見えなくなっており、それを楽しみすらしているんですね。
世の中の争いごともきっと、これと同じくらいくだらないことなのでしょう。

さて、今年はジャガイモの植え付けの時期に忙しく、あまり畑に行けなかったため、農学博士の木嶋利夫さんの紹介されていた、イモを土に埋めない植え方を試してみました。
畝の上にジャガイモを並べてビニールマルチを被せるだけです。土は被せません。
これで本当に育つのでしょうか?


数日後には幾つかネズミに食われてましたが…。ネズミからは神と崇められていることでしょう。

そして、この時期恒例のニンニク虫(ネギオオアラメハムシ)ジェノサイド。


寒さの厳しかった今年は虫の発生も遅れていたのですが、気温が上がるとやっぱりウジャウジャ出てきました。
この何年か、どんな条件だとこの虫の被害が減るのか色々検証してみました。
耕したところ、耕してないところ、自家採取、購入した種ニンニク、色々比較した結果・・・。
よく分かりませんでした。

昨年までの実験から「早めに植え付けて自家採取の種ニンニクを植えた所は元気に育って虫の被害が少ない」
という仮説を立てたのですが、今年は自家採種の種ニンニクでも、そして同じ畝の中でも、被害が多い所、少ない所が出ました。
また、購入した種ニンニクの発芽率が悪くて買い直したたため、かなり植えるのが遅れてしまったニンニクも多いのですが、必ずしも、遅れて植えたものの方が被害が大きいわけではありません。
自家採種のものは、なるべく大きめのサイズを使ったものの、一つのニンニクもバラせば大きい粒、小さい粒が入っていますし、傷みかけたものも勿体ないので植えてしまいました。
また、捕植用のニンニクが足りなくなったため、後半はSサイズの余った自家採種ニンニクを植えましたが、Sサイズは特に食われまくっています。
…ということで、当たり前の結論かもしれませんが、何より種ニンニクの質が大事なようです。

「ビニールマルチに草マルチで対抗できるか実験」畝には今年、竹やブタクサなどの硬い植物を埋め込んた上に植え付けてみました。
今の所、Mサイズまで育ちそうな勢いのあるニンニクもいて、これまでで一番健闘しているようです。
しかし、草に埋もれている場所には虫もたくさん隠れているためか、虫の被害も多く、畝全体では不作。
この時期になると生育の悪いニンニクが盛り返すことはなく、もう勝負は決しているのかもしれませんが、最後まで見守ります。

今年は寒さの厳しい冬でした。
立春を過ぎても毎朝地面が凍結し、日照時間短めの畑は午後になっても地面がガチガチ。
おかげで昨年は2月下旬からニンニクを食い荒らしていたネギオオアラメハムシも、まだ出現してません。
出来ればもう目覚めないでほしいものです。

近年暖かい冬が続いてたので寒く感じますが、以前の冬はこんなものだったのかもしれません。
とは言え、やはり寒過ぎると手先足先痛くなるし、じっとしてると凍死しちゃうし、何かと大変です。
これから氷河期が来るという話もありますが、それよりは温暖化してくれた方がよさそうです。

そんなわけで、今月も先月に引き続き農閑期。
ちょうど、この時期には色んなめんどくさい事務仕事があります。
そして何故か、毎年この時期には機器類に色んな不調が出てきます。
係長補佐の場合は、常時自分の脳味噌を含めて何かが壊れているという説もありますが、それにしても今年はトラブル続きでした。

昨秋に買い替えたばかりのスマホが壊れたり、不調だったPCを中古PCに買い換えたらOSのアップデートがされていなかったことに気付かず、ソフトのインストールが出来なかったり…。そんなことに振り回されている間に2月が終わってしまいました。
人間は便利と快適を求めてきましたが、楽になった仕事が別の仕事に置き換わっただけなのかもしれません。

色々思い通りに進まず、事務仕事もいっぱい残ってますが、ようやく暖かくなってきたので畑仕事も再開です。
保存のために葉っぱを切って土の中に埋めた大根からは、新しい芽が出てきました。


どんな天候でもどんな環境でも育つキクイモ君も、やはりササ君と一緒に暮らすのは難しかったようです。
一応共存はし、ササと競うように背丈を伸ばしましたが、根っこも競い合って、収穫量はササの無い場所の3分の1以下でした。
今年はちょっとササに遠慮してもらいたいので、キクイモに少し加勢しようと思います。

そろそろニンニク虫も出てきそうですが、係長補佐は色々あって暫く畑に行けません。
今度畑に行く頃には既に食い荒らされてるかもしれませんが、「行雲流水」「あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう」古今東西の色んな偉い人が言ってます。心配してもどうにもならないことは気にしないのが一番です。

 太陽暦のお正月から、またしても瞬く間に一カ月。この一カ月もぼーっとしてたら終わってしまいましたが、今が本当の新年。昨日は旧暦のお正月で、明後日が立春です。ということで、あけましておめでとうございます! 
  
 1月は農閑期。この時期の畑仕事はキクイモの収穫くらいです。この冬は寒くて地面はガチガチ。地表近くのキクイモはシャーベットになってますが、溶ければ普通に使えます。でも、埋め損ねた大根の地上部分は何度も溶けたり凍ったりを繰り返し、食べようと思えば食べられるけど、美味しくはなくなってしまいました。野生農園の畑では、食われなかった野菜も、枯れた野菜もそのまま自然が片付けてくれます。 
 
 畑仕事が少ない冬の時期は、剪定や伐採など、木の周りの仕事が多くなります。かつて畑の境木として植えられたクワの木が何本も幹を出し、それぞれ巨木に成長して周囲がすっかり日陰になっているので、今年は思い切って下の方から伐採しています。アーナック係長の上に木が倒れては一大事なので、遠くで見守ってもらいました。

 お腹が空いて、遠方からお手をする係長。直接接れなくても人を操れる特殊能力をお持ちです。 


  クワの木はかつて蚕の餌として栽培されていました。ここ藤野でもかつては養蚕が盛んだったので、あちこちで放置されてでっかくなってます。厄介者扱いされがちですが、果実は美味しいし、葉っぱにも糖尿病を予防したり、血圧を下げたりと、体によい効果が色々あるそうです。
 
 係長補佐の家では薪ストーブを使っているので、切った木は薪にしています。薪は伐ったり割ったり運んだりが大変ですが、地域の資源を活用出来るのはいいですね。

 この後、替刃を購入したのですが、店が閉まっていたり、購入したものの短すぎて、また買い直したりで色々大変でした。何か見えない力が働いて、桑の伐採を妨害していたのかもしれません。


 日本には石油は殆ど出ませんが、実は森林資源は豊富。昔から薪炭林として雑木林を育て、再生しながら利用していました。今の人口で国民全員が暖房を木に変えたら、森林資源が枯渇してしまうかもしれませんが、放置されている森も多いので、もう少し活用したいですね。

 石油や鉱物などの天然資源に恵まれている所には、大国や多国籍企業が群がって資源を得ようと画策し、色んな勢力に金や武器をバラまいたりしてもめ事を起こすので、戦争が絶えない地域も少なくありません。
 現在もガソリン代が爆上がり中。原油高騰の要因は、不穏なリビア情勢やウクライナ情勢など、色々あると言われてますね。現在のリビアの政情不安は欧米によるリビア侵攻の結果であり、ウクライナ危機の背景にもウクライナ政府によるロシア系住民の弾圧があるといった、いずれも欧米や日本のメディアの論調とは真逆の見方がありますが、真実がどこにあるにせよ、きっと対立を煽って得する人達がいるんでしょう。 
 係長補佐は「世界中が自分の地域の資源を活用すれば、争いの原因が減るし、自分の地域なら環境にも配慮して循環利用するだろう」と考えて、自分でやってみようと自然農法を始めたり、最近は忙しくてあまりやってませんが、森の再生の活動などをしてきました。でも昔から使っていた地域の資源を利用しなくなったのは、それが難しくなっているからです。仙人として生きていくなら可能かもしれませんが、お金を稼がなきゃ生きられない仕組みになった世界で、社会とのつながりを保ちつつ、地域の資源だけで生きていくのは無理があります。薪を使うにせよ、チェーンソーや車で伐採搬出するなら石油から自由にはなれないし、問題なのは石油だけじゃなく、身の回りの品の殆ど全てです。たとえばスマホやPCだって、誰かの強制労働で作られてるかもしれないし、原料のレアメタルもアフリカの紛争の資金源になってます。
 自分が使っている商品がどうやって出来たか考えるのは大切だけど、あまり原理的に考えると裸で狩猟採集して暮らすしかないので、無理をしないことにしました。畑も昔は人力だけで、石油を使った資材も使わずやろうとしてましたが、今では時々ビニールマルチや機械を使っています。
 
 しかし、予想もつかない変化は劇的に起こるもの。その内、海外の資源を使えなくなる日が来るかもしれません。
 ここ何年か食糧危機が唱えられてきましたが、最近は肥料や農薬の価格も上がり、日本ではいよいよこれから離農する人がますます増えていくという話もあります。異常気象はもう毎年のことだし、天変地異はもちろんいつ来ても不思議じゃなく、人為的な災いも色々あります。
 補佐自身は、なるようにしかならないし、何かあったらその時考えればいいことなので、あまり心配もしてません。ただ万が一に備え、もう少し食糧生産の腕を上げたり、腹にたまるイモ類を多めに作ったりしておこうと思ってます。