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野生農園日誌

自然農法の農園「野生農園ザ☆ばん」の日々の記録
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秋も深まる10月。
野生農園では先月、オクラの初物が出ましたが、今月はようやくゴーヤが少しずつ大きくなってきました。
しかし上旬は夏の続きのような暑さだった10月も、中旬になると一気に気温が下がり、冬の様相を呈してきます。
せっかく実がなったゴーヤも、寒さで葉っぱが枯れてきてしまいました。
無肥料栽培では、野菜がゆっくり育つことが多いので、適期に種まきしないとこんなことになってしまいます。

可愛そうなゴーヤ!
それでもけなげに黄色く熟してきたので、種を採って来年撒いてみます。覚えてたら・・・。

今年の種ニンニク、自家採種のものは殆ど発芽して元気に生育中です。


硬い草を敷き詰めて土を被せた上に、草マルチをしたニンニクも、今の所ビニールマルチのニンニクと大きな差は出ていません。
しかし、今年購入した種ニンニクは質が悪くて非常に発芽率が低く、捕植をしました。
せっかく腱鞘炎も癒えてきたというのに、またしても腱鞘炎です。
結局植え終わったのは10月下旬になってしまい、後で植えつけたものはまだ出てきていません。
捕植分が足りなかったところには、自家採種のSSサイズまで植え付け、とにかく穴は全部埋めたのですが、適期からはちょっと遅れてしまいました。
ゴーヤは間に合いませんでしたが、果たしてニンニクは間に合ってくれるのでしょうか。
SSサイズでどこまで育つのか、10月下旬に植えて育つのか、全部実験です。
係長補佐の人生は全てが実験なので、想定外の出来事が起きるのも、やむを得ません。
ニンニクの発芽温度は18~20度と言われていますが、最高気温はまだ20度超えの日も多いので、きっと発芽はしてくれるでしょう。
ただ、冬までの生育時間が足りずに十分大きくなってくれないかもしれません。

補佐は、SSサイズでも遅植えでも、育つと信じて植えれば大きく育つという仮説を立てて植えてみました。
この仮説には根拠が希薄だし、仮説というよりただの願望かもしれませんね。
だけど、仮説にはみんなその人の願望が入ってて、その願望に合うようなデータを探して理屈をくっつけるものなんです。
最近は主流派の仮説に沿わない仮説を唱えたり、主流派の仮説の矛盾点を指摘したりすると、デマ扱いされる世の中になってしまいましたが、検証もせずに否定する人は、たとえ科学の一分野の専門家であっても科学的ではありません。
自分の仮説は単なる願望に過ぎず、本当は間違ってるんじゃないかなと常に問い続けるのが科学的な態度です。
仮説が大体外れるので、常に自分の仮説を疑い続けてる係長補佐を見習ってほしいものです。

9月も瞬く間に終了。夏野菜がようやく出来始めた頃に秋が到来しました。

おっさんになってからも、どこも痛くなかった係長補佐。
しかし最近はさすがに長年酷使してきたつけが回ってきたのでしょうか。このところ腰の痛みに悩まされるようになりました。
何事も経験しなければ分かりません。
これまでの補佐なら、目の前にぎっくり腰で倒れた人がいても、邪魔だこの野郎と蹴り飛ばしていたかもしれませんが、今ならいたわりの心を持って接することが出来るでしょう。
そう考えれば、腰痛も悪いことばかりではありません。
さて、この時期になると毎年野生農園ではニンニクを植えつけます。ニンニクを大量に植えたことで、腰痛に加えて最近患っていた腱鞘炎も悪化。


心身の使い方を根本的に見直す時期に来ているのでしょうか・・・。

ところで、今年もニンニクにはビニールマルチを使ったのですが、例年ビニールマルチを使わない畝を一部作っています。
いつかビニールマルチに勝たせてやりたいのですが、連戦連敗です(サイズで勝ち負けを判断するのは人間の勝手な決めつけに過ぎず、ニンニクには大きなお世話だと思いますが)。ニンニクの上に思い切り分厚く草を重ねた今年も、例年より幾分善戦しましたが、大きくてもSサイズ止まり。
そこで今年は、炭素循環農法や有機農法のやり方を真似てみることにしました。

ちょっと酷い写真で何だか分からないですが、オオブタクサや支柱に使った竹など、畝の上に糸状菌が食べてくれそうなものを並べ、上から土を被せてみました。


数日後、そこにニンニクを植え付けました。
もう少し発酵が進んでから植え付ける方がよかったのでしょうけれど、直前に思いついたので仕方ありません。
今年はとりあえず実験です。
実験は滅多に成功しませんが、下手な鉄砲もなんとやらで数少ない成功を積み重ねていけば、いつかすごいことになるかもしれません。
そんなことを考えてると時々「そう言えば補佐の残り時間もそんなに長くはないだろうな」と我に返ります。
平均寿命まで生きたとしても後30余年ですから、これまでの人生の時間を考えれば一瞬です。

「…いつのまにか いつのまにか 命の終わり
あたしたちが 若くなくなったとき
あたしたちは また
いつか いつかと
声をかけあうことが あるかしら
命は 命はなんにもしないうちに 終わってしまうから
「若い時」なんて あたしたちにも もうないの…」

中島みゆきの幻のデビュー曲と言われる「あたし時々思うの」からの引用です。
若い頃この歌を聞いて、自分が若くなくなった時も「いつか いつか」言ってるんだろうなと思いましたが、やっぱりそうでした。
いつか いつかと思ってるから、今が生きられないんだと反省。
でも、いつかやろうと思ってやらないまま終わるのではなく、やり始めて失敗続きでも、いつかすごいことになるだろうと信じて終わるなら、それはそれで充実した命なのかもしれません。

8月は猛暑で始まり、台風からのまるで梅雨の末期のような謎の長雨、そして再び猛暑に見舞われました。

そんな激動の8月を振り返ります。

 

近年、外来種のアライグマが増え、スイカが食われるようになってしまいました。

電柵を導入したことにより、これまでは何とか防げていたのですが、遂に結界を破って電柵内に侵入。

アライグマはスイカに穴を開け、中身を掘り出して食べます。おかげでスズメバチもスイカにありつけました。

なぜアライグマは、電柵があるのに侵入できたのでしょう?

ネットと電柵を併用するとよいという話を聞いて、電柵の内側を更に不織布で囲ってスイカをガードをしていたのですが、この不織布が破れてきて、隙間が空いていたことも一因かもしれません。

いずれにせよ、電気は通っていたので、アライグマがビリっと来ていたことは確実。「この程度で俺を殺すことはできん!」と学習し、我慢して侵入するようになったのでしょう。なんという勇気と忍耐力!もはや天晴れというしかありません。

全部は食い尽くさずに、補佐にも収穫させてくれたことに感謝することにしましょう。

結界が破られたのを見た時は、もうスイカやめよう!と思いましたが、少しは収穫できたので、現在は、また完璧に対策をし直して来年もやる気になっています。

だけど、いくら対策を講じても、生き物の皆さんも生きるのに必死なので、それを超えてくるんですね。

ワクチンを大量に摂取したところで、変異して感染力を広げる、どこぞの感染症を連想します。

 

せっかく収穫したスイカですが、ちょうど実の成長する時期が長雨の期間と重なってしまったせいか、全般的に甘味が乗らず、味はいまいち。

乾燥して甘味を凝縮すればいけるかなと、収穫したものは全部ドライスイカに加工する予定でしたが、どこぞの感染症のおかげで加工を委託していた施設がお休みに!というわけで、残念ながら加工できたものも一部のみ。少量ですが、オンラインショップなどで販売する時はまたお知らせします。

 

さて、スイカ以外の夏野菜はと言うと、久々に栽培したナスやゴーヤはゆっくりゆっくり成長中で、結実はこれから。そして、ニジュウヤホシテントウに食われてボロボロになっていたミニトマトは、8月になって元気を取り戻し、実が付き始めました・・・と思いきや、長雨でことごとく実が割れてしまい、株全体も再び元気を失ってしまいました。彼らの夏はいつになったら来るのでしょう?

係長は、あまりの暑さで熱中症になりそうなので暫く夏休みを取っていましたが、暑さのやわらいだ先日から復帰。

元気に係長補佐に補佐されています。

例によって、瞬く間に時が流れ去り、8月も、もはや8日ですが、ようやく7月の報告です。

7月前半は雨ばっかりで、掘り残したジャガイモが気になってたんじゃが、なかなか掘り出せずにいました。

そんな時に、2日連続降らない日があり、掘り出すチャンス到来。

一度酷暑日にジャガイモを掘り出し、日に当てすぎてしまったおかげで全部腐らせてしまったことがあるのですが、その日はちょうどいい感じに晴れたり曇ったりで、暑すぎもしません。

野生農園には野菜を保管するスペースが不足しているため、昨年ジャガイモは収穫してしばらく乾かした後、土の中に深く埋めて保存しました。これで翌年まで持ったので、今年も同じ方法で保存することにした。当日の午後から雨予報になっていたのですが、急いで午前中に掘り出してしまえば、数時間は乾かせるだろうという算段でした。

 

しかし、願った天気と反対の天気を引き寄せがちな私の気象操作能力(前回の4コマ参照)を忘れていました。

掘り出して1~2時間乾かした頃じゃろうか。予想より早く、にわかに空がかき曇ってきたのです。

まだ穴掘りが途中だったのですが、イモを濡らしてはかなわないので、とりあえずみんな埋めてきました。

しかし、数日後掘り出してみると、穴が浅すぎてイモが湿ってしまったためか、慌てて埋めて選別が不十分だったためか、かなりのイモが腐っていました。もう一回穴を深く掘って埋め戻してきましたが、残りのイモが無事かどうかは分かりません。

 

地上に保存してあるイモは、先月からポテトチップスにしています。

いつもニンニクの大きさを測る時に協力してくれる革命家のおじさん(チェ・ゲバラさん・例年4~6月に日誌に登場)が、今回ポテチの宣伝にも協力してくれました。ゲバラさんはCIAに命を奪われましたが、私も気象操作能力を軍事に使われることを嫌ってCIA相模原支部の協力を拒否した男という共通点があります。(先月の4コマ漫画参照)

キューバ革命当時の南米は、ひどい状況でした。米国が裏で糸を引き、多国籍企業の利益のために民主主義の政権を潰して独裁政権を作り、抵抗する人々を弾圧。貧しい民衆は一部の特権階級に搾り取られていました。ゲバラの政治信条はさておき、虐げられた人々のために立ち上がり、自らの命を投げ打って、誰もが平等に生きられる世界を作ろうとした生き方はすごい。若くして悲劇的な死を遂げたことや、男前な見た目から美化されている面はあるのでしょうが、思想、信条を問わず、ゲバラの理想には多くの人が共感しました。たとえば、警察官僚から保守政治家になり、一見ゲバラとは逆の立場にいる亀井静香氏も、ゲバラを尊敬して事務所に写真を飾っていたそうです。

野生農園のポテトチップスは、イスラエルの支配に苦しむパレスチナの農民が作ったオリーブオイル、そして出来る限り環境負荷を抑えて作ることを目指した自然農法のジャガイモから作っています。誰もが平等に、そして自然を壊さずに生きられる世界を目指す、まさに「救いがたい理想主義者」のためのポテトチップスです。

今年はジャガイモがやや不作でしたが、もし土の中に埋め戻したジャガイモが無事なら、まだまだポテチが作れそうです。でも、もし腐ってしまっているようなら今期分は残り僅かなので、お早めにお買い求め下さい。野生農園のオンラインショップで販売中です。

BAKED POTATO CHIPS(焼きポテトチップス) | 野生農園ザばん (yaseinouentheban.com)

 

ジャガイモを掘り出した後も、予報では暫く雨でしたが、すぐに梅雨明け。その後は真夏日の連続で、酷暑の中、草刈に追われる日々です。

気が付くと、草むらの中にコジュケイが卵を産んでいました。

誰にも頼まれずに描いている野生農園の4コマ漫画は、これまで全て無料公開していました。

今後も無料公開し続けますが、4コマ漫画作成のために毎回事件が起こり、農業生産に支障が出ているため、今回実験的に有料コンテンツを導入。

連日、お互いを驚かせてあっていました係長補佐とコジュケイですが、この後、卵がどうなった気になる方は、100円でオンラインショップから続きをダウンロードしてお読み下さい。
野生農園ザ☆ばんオンラインショップ

 

酷暑に苦しみながらも、今年はそこそこ夕立なども降ってくれるので、草の勢いはすごいのですが、今年の夏野菜は自家採種の種の保存状態が悪くて蒔きなおしたり、虫に殆ど食い尽くされたりで、生育は全般に遅れ気味。夏の内に夏野菜が採れてくれるとよいのですが。

でも、スイカやカボチャは順調に生育中です。いつも後手に回る係長補佐ですが、なんとかスイカ周りの電柵も張り終えました。

電柵を張った前か後か定かではないのですが、生育中のスイカに不気味な爪痕を発見し、一抹の不安を抱えながらも、スイカの成熟を待つ日々です。

 

ところで、一昨日は広島に、明日は長崎に原爆が投下された日です。

画像は「はだしのゲン」で、竹やり訓練に否定的なゲンのお父さんが、近隣住民から非国民呼ばわりされるシーン。

以前「はだしのゲン」のゲンさんにゲスト出演してもらったこともありますが、ゲンさんに「踏まれてもまっすぐ育つ麦になれ」と教えたゲンのお父さんです。杞憂ならよいですが、最近ますますこの時代に近付いてきているような気がしてならないので、貼り付けておきました。あやまちをくりかえさないよう、それぞれ気を付けましょう。

 

本日、10時から橋本のサン・エールさがみはらでマルシェ開催。

津久井の韮尾根(ニローネ)地区にある風のすみか農場で、進路に悩める若者たちが、補佐たちと一緒に作った野菜を販売します。

周辺の農家、および野生農園ザ☆ばんのポテチ、ニンニクも販売してますので、お近くの方はどうぞ。

15時ごろまでの予定ですが、売り切れ次第終了です。

 

今月の野生農園日誌は、もうしばらくお待ち下さい!