簡易版 高周波アンプを足してみる | お父にゃんの電子工作

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暇なおじさんが、電子工作(主にラジオ製作)をして勝手な感想を書く

こないだ動いたDSPラジオは、まだ何かに入れるとか、固定するとかできてなくて、バラックの状態のままになっている。どのような形にすれば良いか思案中なのである。

 

で、そのDSPラジオは感度は悪くはない。どちらかと言えば良い方かもしれない。

しかし、今住んでいるマンションだと特に短波帯はあまり入ってこないのでつまらない。

で、Aitendoのラジオchipのデータシートを見ると、アンテナ端子に以下のような簡単な増幅回路を入れることを推奨している。

もちろん、今使っているAitendoのラジオモジュールには付いていないのである。

おお、これは試さずにはいられない。早速以下の回路を足してみる。

ブレッドボードでこんな感じ。

で、どのくらいの差が有るのか?を計測して数字で表せれば良いのだが、どうすればよいかが分からない。遠くの局がどのくらい聞こえるようになったか?で比較してみる。

 

う~ん、わずかに良くなったと思う。

短波放送が、少し良く聞こえるようになる。

FMも、ほんのちょっぴり良くなったような気がする。(差はほとんどない)

 

まぁ、これだけでは何なのでちょっとLT-Spiceでシミュレーションしてみる。

2SC1923Yのモデルが無かったので、C1815GRで行っている。

シミュレーションもそんなにあてにならないし、傾向を見るだけの参考程度にする。


だいたい、33dBでフラットな特性。特に何か悪いということはない。

しかし、感度アップ効果があまり無かったので、もう少しゲインを上げたい気がする。

自己バイアス回路じゃなくて電流帰還バイアスにして、インダクタンス負荷にしてみる。

インダクタは手持ちの330uHで試す。

短波の銀座と言われる10MHz付近で49dBくらいに上がっている。

FMの90MHzあたりでも37dBと、最初の回路より良い感じ。

 

もう少しコレクタ電流を流してみる。

エミッタ側の抵抗を1K⇒270Ω(0.9mA⇒3mA)にしてシミュレーション。

今度は、割とフラットな特性となり、中波帯からFM帯まで44dB以上のゲインが有る。

良さそうなので、実機で試してみる。

ブレッドボードでこんな感じ。

早速受信してみる。

・FM  前よりは良くなったような気がする。

・短波 少し感度が上がったような気がする。遠くの局が少しクリアに聞こえる場合がある。

・中波 外部アンテナの効果で少し感度が良くなったような気がする。

いずれも、わずかながらに感度アップが有るように感じた。

しかし、シミュレーションのような46dB(電圧で約200倍)のようなゲインが有るとは、到底思えないのである。

(役に立つかどうかわからないが、LT-Spiceのモデルはここに置いたので興味のある方はどうぞ。)

でも、まぁ、せっかくなので、一旦このままにしておく。

ただノイズも拾いやすくなってしまうのでノイズが気になるなら外すことも考える。スイッチ切替が出来ると良いのかもしれない。

もう少し考えてみる。

 

 

「なんでも、ほどほどにしておくのが良いのニャ」

 

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おまけ

おじさんの部屋で、不穏な音がしたと思ったら、以前に作ったスーパーラジオのパネルがバキバキに割れていた。

しかも、バーアンテナのリッツ線まで切れておる。涙 (´;ω;`)

犯人はお前だな!

「あたち、知らないも~ん」