2022年10月下旬。

日付まで忘れもしない、老健入所の日。


父の入所拒否に、どれだけの労力と心を費やしたか。


泣いたり笑ったり呆れたり、

とにかく感情が忙しい1日でした。




   

 

 

 

この記事の続きダウン


8:00 父を老健に連れていく


入所日は土日は不可と言われていたので、夫には有休をとってもらった。
夫が運転する車に、父と、0歳9ヶ月の娘と私が乗り込む車

車のトランクには、前日に(兄が帰ったあと)夜な夜な積んだ父の名前つけつ済みの荷物が大量に積んである。


父には「認知症のセカンドオピニオン」と言って連れ出した。

なぜ、車を運転してはいけないのか。
認知症といっても、こんなに元気なのに。
少しくらいお酒飲んでもいいだろう。

脳神経内科の若い主治医の話をその場しのぎで信じていない父は、不機嫌になるたびに「セカンドオピニオンさせろ」希望したからだ。


我が家が縁のない方面に向かう車中で、父は「こっちに来るの久々だな。ユイチ、運転変わろうか」と繰り返した。
呑気だな、、、と2列目で思っていた。

父が何かの拍子に怒り出さないうちに1分でも早く、と高速を使って1時間ちょっとで到着(遠い昇天)。



9:20 老健到着。抗原検査。


私だけ車を降り受付に声をかけると、車で待つように言われた。

駐車場の車中で父は、
「何しに来たんだっけ?」
「いま誰を待ってるんだ?」
「この辺は来ないなぁ」⬅️我が家には縁がない土地
を繰り返していた。

10分ほどしてレインコートのような軽めの防護服を来た看護士が車に来て、父の抗原検査をする。
そこからまた20分は待っただろうか…

私は動かない車でグズリだした娘と少し車外に出て抱っこし、また戻って、を繰り返す。

「父の機嫌が悪くなる前に、早く連れてって、、、」
私の心の中はそれでいっぱいだった。


10:15 老健に吸い込まれた父の背中


看護士が来て「陰性でしたので、中にどうぞ」と父だけが連れていかれるらしいことが分かった。

看護士「ご家族はもう少しここ(車)でお待ちください」
ゲン「アキは?」
アキ「あとから行くよ!先に行ってて」
ゲン「そうか。じゃパー

そんな形で、看護士さんの半歩前を歩いてすんなりと建物に入り手を振る父を見て涙がポロポロと流れた悲しい
(数時間後には「この涙、返せ」と思う出来事が起こることも知らずに。)

一緒に暮らせなくてごめん。
セカンドオピニオンなんて、、、ごめん。

そんな私を見て「アキ、おつかれ」と夫に声をかけられた。
このときだけ、娘はなぜか静かだった記憶がある。



父の入所拒否


スタッフが来て、父の入所荷物をもって待合室へ。

若いスタッフの方による持ってきた荷物の確認※や書類の最終チェックが始まって10分ほどした頃…
役職についていると思われる年齢のスタッフSさんが来た。

※紛失を防ぐため、荷物ひとつひとつを写真に納めていたのが不思議な光景だったカメラ「持ち物検査みたい」と思った。



Sさん「お父様を入所フロアにご案内したんですが「ここはどこだ」「帰らせろ!」「僕は元気だ!」とお怒りです」

ユイチ「え?」
アキ「…お手数おかけしてすみません」

Sさん「お茶をお出ししてスタッフが説得していますので、、、ひとまずご様子のご報告です」

アキ「えっと……入所できるんですよね?」

Sさん「どんなに拒否する方でもひとまず一晩過ごせると落ち着かれることが多いので。引き続き何名かでお話し伺うようにします。もうすぐお昼ごはんも出ますしね。それを召し上がったら気分も変わるかもしれないですし。このまま入所手続進めていてください」


Sさんは父の元に戻り、私と夫と娘は看護士、薬剤師、リハビリ担当、など何人もと次々面談がある。

食道がんの手術をしてからの父の経過、認知症の状態、最近のアル中の話。
何度も何度も母の病院関係者に話してきたことを、すらすらと説明する私。

父のデイ拒否の様子ダウンから入所なんて無謀なことはわかっていたが、施設が困り果てるほどだとは想定外で、話しながらも内心上の空だった。
入所手続は2時間近くかかり、最後の面談スタッフに「お父様の様子見てきますね」と言われ、待合室に残された(放置された)。
この時点で12:10頃だったと思う。


アキ「入所できないとかあるのかな」

ユイチ「…時間かかりすぎだな」

アキ「うそでしょ…?ここまで来たのに?」

ユイチ「まさかなぁ」

アキ「連れて帰るってこと?」

ユイチ「いやぁ…」

アキ「あ、そろそろモモ授乳しないと」

ユイチ「もうそんな時間かぁ」

アキ「先にオムツ替えてきてよ、トランクで」

ユイチ「たしかに。1回も替えてないな」


そんな会話をしながら待つこと30分。
もちろん授乳もオムツ替えも終わっているミルク

アキ「ねぇ、外出よっか。あれ、もうすぐだよ」

ユイチ「たしかに。このまま待つなら出ようか」


受付スタッフに「時間がかかりそうなら一旦外出したい」と申し出た。
なぜなら、所要時間は2時間程度と言われていたこともあり、午後にはキッズパークを予約していたからだニコニコ


すると数分してSさんがおみえになり、衝撃的な言葉を耳にした。


「もしかすると、今日は連れて帰っていただくしかないかもしれません」


…………?!?!連れて帰る?!



(次に続きますネガティブ)



  

 

 

 

私の経験談が、プレジデントオンラインに掲載されました。

 

このもしゅだきではまだ更新されていない、母の亡くなったあとの父のことも触れています。

 

「もしゅだきの更新が遅すぎるから待てない」

「いままでの経緯をざっと知りたい」

そんな方におすすめです合格

 

介護に携わる方、育児に翻弄されている方たちにとって、少しでもお役に立てますようににっこり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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