運動会当日の夜遅く
息子の部屋から
すすり泣く声が聞こえてきました




怖くてドアをノックするのを躊躇ってしまう私

リビングに戻ってコーヒーを入れる

嫌な予感から微塵も動けなくなってしまった





しばらくして、息子がヒックヒックと泣きながら私のもとへやってきた

どうしたん



息子
エヴァンゲリオンのエンディングのな
音楽を聴いてたらな

おばあちゃんの事を思い出してな
そしたらな、いろんなことを連想して悲しくなって涙が出てきて寝れなくなった



そっかそっか
今日の運動会は
おばあちゃん絶対に見に来てたと思うで



うん(泣)うん(泣)



おばあちゃん思い出して何を連想したん?



おじいちゃんの事とかな…………
…………。うん
色んなこと……(泣)

(なんだか濁した感が気になる)



そっかそっか



なんとなく予想はしてました

運動会では
おじいちゃんと私がばったり遭遇した瞬間を
偶然見てしまった息子

心の声が聴こえた気がしたんですよね

やばっ、と





陽キャラでチャラくて明るくて
どんくさくてそのくせ繊細で優しい息子



母親とおじいちゃんの確執など
耐えられないのかもしれない


離婚後も
今までずっとずっと仲良くやってきただけに
息子には、受け止められないのかもしれない



もしおばあちゃんが生きていたら……



なんてことを
考えずにはいられなかったのかもしれない


ごめん、息子








その日は一緒に息子のベッドに入って
眠りにつくまでそばにいました








翌日くらいから

急に思い出したかのように
プライムビデオで
ある映画のシリーズを見始める息子


男の子を対象にしたヒーローシリーズ
変身ベルトとかある、アレです


そうです

コレクションしていた変身アイテム

おじいちゃんに捨てられた
たくさんのオモチャたち



その日から息子は
日に日に
おじいちゃんの悪口を言うようになりました



「あれも捨てられた、これも捨てられた」
「勝手に捨てるって意味わからん」
「謝らないのってなんでなん?」
「おじいちゃんには、弁償してもらおう」
「人のもの勝手に捨てるって罪にはならへんの?」


などなど……

もう
あの事件から半年も経ってるのに



失くした大切なオモチャの存在の大きさに
改めて気づき
怒りが抑えきれなくなったようでした





続きます



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