不具合と不祥事の違い
あるSNSゲーム会社が今月7日、未成年ユーザーへの利用金額制限を行うシステムに不具合があり、その結果のべ733名に過大請求をしていたことを明らかにしました。
このことだけをみれば、未成年ユーザーの適正利用のために業界で定めた自主規制を順守していたものの、システム的な不具合が見つかった、早急に改善していきたいというメッセージになっただろうと思います。
しかしことの発端は昨9/6にネットユーザーからの指摘で、フィーチャーフォンにおけるクレジットカード決済機能の利用上限フィルターが正しく設定されていなかったことを把握し、翌日には対策を講じて障害は解消されていたとのこと。このことから致命的な構造欠陥ではなく、軽微なミスであったことが推測されます。
この時点で同社はのべ733名の未成年に対する過大請求があったと認識していたものの、未成年者でクレジットカード決済をしているユーザーは僅かであり、影響は軽微であると判断し公表しなかったとのこと。
この判断でメッセージは大きく変わったことになります。
昨年9月の時点で公表していれば、自主規制に則り未成年者の利用環境整備に注力しているが一部不具合があった。早急に対処した、で済んだものの、公表しなかったことにより”隠ぺい体質”をメッセージとして発信してしまったことは言うまでもありません。
同業界では昨年、射幸性を煽るゲームコンテンツが問題になり、業界の健全度にかなりの疑問を抱かれたのは記憶に新しいが、未だその印象が冷めない中での今回の不祥事のインパクトは企業イメージをさらに悪化させてことは言うまでもないことと言えます。
しかも同社は東証1部上場企業。適時開示という概念からしても問題があったと言えるでしょう。
単なる不具合を不祥事に変えてしまったケース。
影響は軽微か否かなどは当該企業にとってではなく、利用者、消費者にとってどうかという視点でなければなりません。
また経営者や広報部門としての判断は、この様な不具合があれば”即公表”と決めていたにも関わらず、現場から情報をキャッチできなかったという状況も推測できます。
しかし同情されることはありえず、公表が遅れたのは、即時に公表しないという判断をした、公表するまでもないと判断したというメッセージとなります。
有事の際にどの様な対応をとるかも大事ではありますが、それよりも現場からの情報を常にタイムリーに吸い上げられる体制を構築していくことの方がよほど重要であり、優先度の高い対策だろうと思います。
ご自身の会社では如何でしょうか?
一度自身の会社にあてはめて見直してみてはいかがでしょうか?
2013年年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
昨年は当ブログを閲覧頂きありがとうございました。またお問い合わせやご質問等も多数頂戴し、併せて御礼申し上げます。
本年も引き続きご愛読頂けますようお願い申し上げます。
さて4日に出社された方も多いでしょうが、今ごろは手を真っ黒ににしてクリッピングのために大量の新聞をめくられているのではないでしょうか?私も企業広報担当時代、毎年3日に出勤しチェックしていたことを想い出します。
今年は昨年末に圧勝した自民党の景気対策への期待がどこまでもつのか、真偽が問われることに加え、任期満了に伴う参議院選挙がある他、2013年問題と言われている団塊の世代が65歳を迎え本格的な超高齢化社会が現実なものとなる年でもあります。
明るい話題ではリニア中央新幹線の実験線で一般向けの有料試乗がいよいよ始まるという明るいニュースもあるようです。是非とも明るい、前向きはニュースがひとつでも多く出て欲しいと願うばかりです。
さて御社の2013年のニュースは何ですか?
記者も下準備、事前取材などを行わなければ良い報道が出来ない様に、広報部門も突然現場から連絡を受けただけでは当然のことながら良い発信は出来ません。
事前に広報素材をキャッチし、進捗状況を把握しながら打ち出す切り口やニュース性検証を行い、またどの様な発信方法が適正なのかなどを状況に応じて判断していく必要があります。ただ現場からのもらい情報だけでは良い発信も出来なければ、当然露出結果も散々なものになります。
今年は発信数の増加、発信情報の質的向上を行い露出数、質を上げて行くためにも、積極的な社内取材活動に注力してみては如何でしょうか?
御社にとって、広報部門にとって実り多き一年でありますことを祈念しております。
想いの伝え方、伝わり方
自分の想いを伝える。
これは簡単なようで難しいことでもあり、また改めて考えれば解ることでも常にその様に出来ていないのが現実なのだろうと思います。
単に自身で思っていることをストレートに発言しても、それが相手にストレートに伝わるかは全く別の話です。伝え方にはさまざまなパターンがあります。
・ストレート(直球)で表現する
・変化球で攻めてみる
・誇大表現(速球)してみる
・丁寧(スロー)に攻める
・ボークのリスクを覚悟して投げない(無言)
時には下手にしゃべるよりも”無言”の方がより伝わる場合もあります。逆に言えば、結果的に無言状態を続けることにより、強烈なメッセージを発信していることもあるということです。
またスローで攻めるべき時に速球で投げてみたり、変化球が無難な時に直球勝負するなど配球ミスは出来る限り避けたいものですが、自分では変化球を投げたつもりでもバッターからみれば直球に見える場合も多々あります。
投げたボールの球種は、それぞれのバッターや環境(球場)、天候(状況)などによりどう受け止められるかが違うということを十分に理解した上で投球する必要があるでしょう。
ベテラン記者と新人記者とでは対応が違うことはもちろんですが、専門紙誌の記者だからといって専門知識が豊富とも限りません。十分にその場でどう伝えたら良いのか。その想いが伝わっているのかを常にチェックしながら修正していくことが必要です。
言われれば解っている。だが常に気配りしていますか?
想いを如何に表現するかも大事ですが、都度伝わっているかを確認していくことも重要ですのでお忘れなく!
クリックをお願いします!