広報力向上ブログ -49ページ目

取材拒否は肯定以上

先日報道されたとある大阪の大学での話。


入学者数が一定数を超えると国からの補助金がカットされる状況下、入学意思のない付属高校の優秀な生徒に5,000円を渡し受験させ、合格者枠を埋めて人数調整をしていたという。


大学が付属高校と組織的に「やらせ受験による不正受給」に関与していたとし、文科省が調査を始めたそうです。


ここで取り上げたいのは、この案件に関し大学側が取材陣に対して「取材拒否」という対応をとったということ。


なんでも以前に誤解を招く報道をされたとし、カメラの前での取材は受けないという対応をしたそうです。以前、スポーツを強みとしている大学が、意に反した報道をしたとして学内に堂々と○○新聞社立ち入り禁止などという張り紙をしていたと聞きます。大学ではこの様な対応は残念ながら少なく無いのが現状でしょう。


以前どの様なことがあったのかは定かではありませんが、トラブルがあればその時々で対応をして関係を修復しておくのが広報の仕事。誤解を招く報道をされたというのは、誤解を招く説明をしている可能性も十分考えられます。一方的にメディアを遮断することは適切ではないことは言うまでもなく、また他のメディアに対しては全く関係ないことと言えます。


加えて不正疑惑が指摘されている中での「取材拒否」は、事実の肯定に加えて、過熱報道を自ら後押ししていることになると十分に認識しておく必要があります。これは一般的に使われている「ノーコメント」という対応も同意です。


取材を申し込まれた際に、コメントができないのであれば、単に拒否やノーコメントとするのではなく、真っ当な理由を準備しておくべきでしょう。学内調査が未だ出来ていないのであれば、今どの様に調査しているのか、そしていつ頃発表できるのかなどは準備して当然のことと言えます。


大学などは社会部系記者にお世話になることが多いこともあり、不要な関係悪化は日頃のプラスの広報素材をも無駄にする可能性も十分あり、大学価値の大きな損失であることを十分に認識して欲しいものです。

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「終わり」にもニュース性

一般的にニュース性(報道の価値)は、新しいもの(新規性)やこれからのもの(将来性)がクローズアップされますが、「終わり」にもニュース性の要素があります。


直近のものでは東急東横線渋谷駅2階の地上ホームが86年の歴史に幕を下ろしました。東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が始まるにあたり駅が地下に移転されるためです。西武池袋線から横浜まで直通で行けるというのは画期的な変化であり、そこに話題が集中してもよさそうなものの、地上駅が最後を迎えることをうけ多くの利用者が記念に乗車したり写真撮影を行っているシーンが実に多く報道されていました。


似たケースでいうと統廃合などで閉店する老舗のデパートにも同様の光景が見られます。店舗改装による閉店など前向きな情報が無くとも多くの一般客やメディアで賑わいます。


これら終わりを迎える共通のものとしてあるのは、


・利用客それぞれの想い出

・歴史的変革の瞬間

・突然日常が変わってしまうという意外性

・熱狂的なファンがいること

・話題性に乗っかりたい人もいる  などなど


ただ、終わるからと言ってこれまでの利用者やメディアが賑わってくれるかと言えば別の話。如何に終わることが大きなことかを事前に理解頂く必要があります。


その為には、


・創業当時の状況(写真など)

・創業当時の背景(一般社会の動き)

・年間利用客などの推移(データ)

・歴史的変化

・トピックス


など報道をし易くする準備が必要です。


ただ、幕を下ろすとなれば準備をしようと思うものの、日頃から写真や映像などの記録やトピックスのみならず時代背景など含めて記録できているかと言えばなかなか出来ていないのが現状だろうと思います。


今回の86年の歴史に幕という中で、広報担当者が何代変わったでしょうか。目前のものは記録して引き継いでいくということの重要性を再認識しました。今からでも遡れるだけでも自社の歴史の整理をしては如何でしょうか?

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3月は振り返りの季節

3月決算期の方のお話ですが、いよいよ年度末も大詰めです。


翌月からは新たな施策の元に新年度が始まり、4/1の行事やまた決算発表の準備でバタバタされる方も少なくは無いことと思います。


そこで今のうちにしておくべきこととして重要なのが年間総括です。


露出数が何件で広告換算で幾らなどということはされているのだろうと思いますが、


○伝えたいメッセージは伝わったのか

 ・露出数は十分だったか

 ・露出媒体は適切だったか

 ・報道の内容はどうだったか(論調分析)


○伝えたいメッセージは適切だったのか

 ・記者の理解は得られたか

 ・報道に上手く反映されたか


○報道のバランス

 ・商品や企業情報など全体でのバランスは適切だったか

 ・露出媒体のバランスは

 ・ターゲットメディアは攻略できたか


○年度総括と新年度への課題抽出

 ・個人の評価は個別でされているでしょうが全体ではどうか


上記を今のうちから準備を始め、新年度に活かしては如何でしょうか?


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