広報力向上ブログ -295ページ目

マニフェストは選挙用?

第45回衆議院選挙は、民主党308議席獲得の圧勝に終わった。自民大敗と言った方が適切だろうか。これまでの選挙では、自民大苦戦と言う前評価が報じられると、大きな変化を嫌う国民性なのか、実際の投票では善戦し自民党はなんとか政権与党を維持してきたが、今回の選挙では前例にない結果となった。これで民主党は、結党13年で初の与党、そして自民党も結党以来初の野党となった。野党初心者の自民党には、政策を対話する野党になってもらいたいものだ。


さて民主党。今回の選挙では政権交代を視野に入れていたためか、非常にインパクトのあるマニフェストを掲げた。本当に実現できるのかという思いと、民主党の謳う様に変えてしまうのが良いのかという不安もある。マニフェストは公約であるが、選挙後、存在感が極めて薄れるのも現実でもある。政権交代選挙のアピール用トークとあってはならない。


しかし注意したいのは投げっぱなしなのは、なにも選挙のマニフェストだけではないことだ。企業でも最近は減った感があるが、中長期経営計画や新たな取り組みなどの投げっぱなしはある。また有事の際、状況報告、原因究明、再発防止策などは聞くが、再発防止の取り組み成果などは余り聞くことはない。また社内でも、予算に対する見直しや見込みなどには力を入れるが、実績が出た後、予算差違などを現場レベルまで落とし込み分析を行っているのは意外と少ないのではないだろうか。余り予算や予想などばかりを強調してしまうと、現場は疲弊し帰属意識も低下してしまう。きっちりと出来たことも含めて自己分析することが重要ではないだろうか。


投げっぱなしにはしないと言う企業姿勢の見せ方も重要である。信頼感の醸成如何は、この見えないところで左右されているものだ。


広報78箇条 言いっぱなし、出しっぱなしは要注意



クリックをお願いします! にほんブログ村 経営ブログ 広報・IRへ

リークのメリットデメリット

日ごろ広報業務に関する相談の中で、発表手法に関する相談が一番多い。中でもリークを検討しているというケースが少なくない。前に「1社に情報を流したら“リーク”は大間違い」にも書いたが、余りリークという言葉を安易に使って欲しくないという思いもあり、ここでデメリットも含めて整理しておきたい。


まず大事なことは、如何にリークをするか否かではなく、その発表案件の最大の効果を得られるためにどうするかを検討することである。つまり最大効果は、リリースの一斉配布、或いは記者会見などを行い、全媒体と言わずともより多くの媒体が、ストレート以上の表現で報道することである。まずここに持っていくために最大限努力することが第一段階であろう。


ではまずメリットから。簡単に言うと、1社だけに情報を流すことで、大きく好意的(ストレートかそれ以上)に取り上げられる可能性が大きいことである。前向きな発表案件のみならず、発表できるタイミングの前に、中途半端な情報やマイナス論調で報じられている際にも沈静化や論調修正などにも有効である。だが、タイミングなどを間違えれば、逆効果になる場合もあるので要注意でありあくまでも慎重に対応せねばならない。


そしてデメリットは、露出数が減ることだろう。勿論、ニュース性によっては、第一報のあとに、各社報じるケースも多々ある。しかし懸念するのは、場合によっては他の媒体を敵に回すこともありうることである。そして個人的な見解であるが、何でもかんでも1社に流して表面的な効果的報道を得ることが一番良いと思い込み、ニュース性の最大化という努力をしなくなることを危惧する。広報担当者は、発表案件の都度、的確にニュース性を評価し、その案件で最大効果を得られる発表手法等を選択しなければならない。マスコミから見た自社の置かれている状況は刻々と変化する。その中で冷静に手法やタイミングなどを判断することが求められる。安易に“とある役員からの指示”ということで判断するのはあってはならない。


広報77箇条 リークが全て効果的と思うべからず


アンケートはこちら



クリックをお願いします! にほんブログ村 経営ブログ 広報・IRへ

一方的な主張は胡散臭い

効果的な報道を勝ち取りたいとは誰しも思うこと。そのためには、自社や自社商品サービスの特長を出来る限り訴求したいとリリース記載したり、取材時に記者に伝えたりしている。しかし特長のてんこ盛りは、果たして効果があるのだろうか。


結論を先に言うと“訴求し過ぎは効果なし”である。何故ならば記者はリリースを読む際、また取材先で取材対象者から話を聞きながら常に“本当か否か”“どれ位ニュース性があるのか”を検証している。そのため、余り“ここも凄い、あそこも優れている、全て完璧だ”と言うような訴求があった際には、疑念を持ってしまう。また検証する箇所が多いと後回しになってしまうことも否めない。ではどうすればいいのか。


まず過剰な装飾をせずに、シンプルに伝えることだ。「効果的なリリースの書き方」などとweb上に掲載されているものの中に、コピーライターのようにという表記があるが、これは間違いである。あくまでも記事を書くのは記者であり、リリースなどに使われている言葉を記者は避ける傾向もあることを忘れてはならない。タイトルで胡散臭いと思われたら身も蓋もない。


次に大事なことは、エビデンス(根拠)を明確にすること。より具体的に示すことが重要である。そして最後は、エビデンスと似たところがあるが、他との比較である。よくリリースなどで“業界初”や“業界トップ”などと書かれているケースがあるが、記者は本当にそう書いてしまって良いのか悩む。しかし他社の動向なども添付されていれば安心して、業界トップや業界トップクラスなどと表現できるのだ。その際、必要以上に他社のマイナス点をアピールすることは避けた方が良いことは言うまでもない。


広報76箇条 訴求は具体性と検証の上シンプルに



クリックをお願いします! にほんブログ村 経営ブログ 広報・IRへ