広報力向上ブログ -253ページ目

商品PRだけでモノが売れるのか?

PRと言えば売上向上のためと認識され、その為か商品やサービスのPRに重点を置く、或いは商品PRしかしていない企業が多いのではないでしょうか?しかし競合を持たない商品サービスなら未だしも、競合ひしめく商品サービスにおいてはなかなか差別化が図れないのが現状でしょう。


加えて上市時点では独占であっても、直ぐに競合が参入する、或いは類似廉価版商品が出回り、旨みを味わえないのが現状と言えます。本来なら他社に先駆けて市場に出すことで先駆者利益を得られる筈が、かえって膨大な開発費がネックとなり、先行企業の方がバカを見るという事例もあるのではないでしょうか。


幾ら機能や性能、サービス面を訴求したとしてもデフレ不況の昨今ではなかなか差別化が図れないという悩みを抱えている方も多い筈。同じようなモノやサービスが目前にあった場合、消費者は次にどんな基準で選ぶのか。


言えるのは、少しでも安心安全なモノ、信用できるモノ、身近に感じるモノを選ぶのではないでしょうか。これらの情報を訴求するためには、多額な広告宣伝費を投じCM戦略を打ち出すなどのやり方はあるでしょうが、誰しもでき得る訳ではありません。


しかしCMなどに比べ一時的なインパクトは小さいものの、継続的行うことでそれ以上の効果を得られ得る手法があります。それは「コーポレートPR」です。


幾ら良い商品サービスでも、どんな会社がやっているのか解らない、どんな人が、どの様な姿勢で、どの様に作っているのか、が解らなくては受け入れられないのではないでしょうか。


商品やサービスで競合との差別化を図ることと同様、企業としても差別化を図る、企業として社会の中での役割を明確にし、企業価値を高めて行くことが今後必須になるのではないでしょうか?


自社のどこにニュース性があるのか、強み弱みはなんなのか、社会的役割はなんなのか、一度社内で議論してみては如何でしょうか?


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JAL再建に必要なもの

JALが昨日、会社更生法適用を申請し、正式に東京地裁に受理されたと発表。事実上の経営破たんであり、負債総額2.3兆(3社計)は、戦後の事業会社のなかでは最大と言う。金融機関を含めると4番目の規模の様だ。


東証は再生法受理を受け、上場廃止を決定、そして代表取締役の西松氏が辞任した。今後は国(企業再生支援機構)の管理下の元、再生に向け取り組む事になった。


具体的には、15,661名という大幅なリストラ、企業年金については、現役△50%、OB30%cut、不採算路線からの撤退(国際線線14、国内線17)、ジャンボ機退役、ホテル旅行事業からの撤退、と言われている。


確かに今回の問題はJAL自身の問題であるのは間違いのない事実。放漫経営、危機感のなさが招いた結果と言えるのだろう。しかし、経営者や管理職と一般職員との責任負担は同等なのだろうか。もっと言うと、これまで甘い汁を吸ってきた政治家や官僚、地方議員や地方自治体などの責任は明確にはされないのだろうか?再発防止に対して何も議論すらされないのだろうか。疑問でならない。


私は事情通でもなんでもないが、JAL再建に必要なのは”意識改革”が重要な鍵であると考える。その際、案に最後のチャンスだと声高に危機意識を植え付けるだけでは余り効果が出ないように思える。
航空産業は人の命を大量に扱う職業。危機感も勿論必要だが、それが不安感になってしまうと取り返しのつかないことにつながる。不安感の払しょくをしながら、どうモチベーションを向上させていくかということに配慮する必要がああるだろう。


それには単に社員向けメッセージを出すだけではなく、まず原因究明と状況説明の上、立場別にミッションなどのメッセージを発信していく必要があるだろう。一体感の醸成はその次であると思う。本来なら現場の末端で重労働を強いられてきた社員がいるのであれば、経営者側から謝罪があっても良いもんだとも思うが、今となっては旧体制の責任者もいないだろうから不可能なことかもしれない。


しかし新しくJAL再生に関与するこれまでの経緯や現場の状況など知らない外部部隊がいきなり強権発動しても私は間違いなく失敗に終わるのではないかと思う。単なるコストカッターでは再生できず、また単なるコストカッターは、航空事業の再生には加わるべきではないと思う。


既に大枠の再生計画は決まっているようだが、具体的実施に向けては”社員のモチベーション”をどう維持向上させ、一体感の醸成、そして真の組織力に変革させていくかが命運を分けるのではないかと個人的には思えてならない。


しかし当然のことながらJALの教訓と無関係なのだろうが、今日から丁度50日後に茨城空港が開港する。この必要性についてはJAL以上に議論されるべきではないかと思う。でなければ今後も同様の過ちを繰り返していくようでならない。



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戦略PRってなに?

よく戦略PRという言葉を目にするが、個人的には理解に苦しむワードです。逆に言うと戦略のないPRはあるのでしょうか?


よく「広報と広告の違い」が問われますが、本来比べるべきものではありません。メートルとキログラムはどちらが広い?と言っているようなものです。


確かにメディアに対する露出と言うことだけで言えば、費用の問題、インパクトの問題、信憑性の問題などと差が出るのは確かですが、本来広報とは”経営の考え方そのもの”であり、広報を行わないことや戦略的でないことすらあり得ないものであると考えます。


もし何も考えずに広報活動を行っていたとすれば、残念ながら効果が限定的であるばかりか、不用心に会社としての情報の間口だけ広げているという点でリスク要因にもなり得ると思います。


メディアは良い広報素材があれば報道してくれますが、逆も同様です。単に商品PRという切り口であってもメディアに対する認知度があれば、悪い事の象徴として報道されてしまうと言う可能性があります。


広報=商品PR、PR=売上を向上させるための手段、などと言う考え方が横行していますが、広報はそもそも会社経営の考え方のひとつでもあり、会社全体で行うものと考えます。つまり商品PRだけ行うと言うのはアンバランスであり、会社全体として情報発信をする必要があり、且つ外部からの様々な情報も会社全体として受け止める必要があると言えます。


一度日頃されている広報活動が、戦略的か否か、会社全体の取り組みとしてなされているか否かを検証してみては如何でしょうか?



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