広報力向上ブログ -23ページ目

プレスリリースにも必要な「今でしょ!」

東進ハイスクールの林修先生が一世を風靡した「今でしょ!」は、最近お目にしなくなったものの、今年の流行語大賞の有力候補であることは間違いないことと思います。

この「今でしょ!」は、老若男女を問わずに流行し親しまれた言葉ですが、実は広報の世界では実に重要な言葉でもあります。

それは「プレスリリース」や「取材依頼」、「イベントやセミナーの案内」などをマスコミ各社に送ることは日常の広報業務で行われていますが、この時、受け取った記者に如何に「記事を書くのは」或いは「取材するのは」今でしょ!と思わせることが出来るか否かで報道の確度は大きく差が生じます。

もちろん、ニュース性が高い(報道する価値が高い)、記者の興味を引くなどは必須です。

しかしながら幾らニュース性が高くとも、同等のリリースなどが日々多くのリリース(競合)が送られ、混在する中でどう残るのかという視点も重要となります。

そのためには、今書きたい、今取材の連絡を取りたいと、記者に思わせる工夫をしておく必要があります。面白そうだけど、今でなくても良いよね...と思われ、机の上の書類の束に入ってしまったら日の目を見る確率は極端に下がるでしょう。

リリースや取材依頼をする内容を、「なぜ」「いま」という確度で掘り下げること。そして発信の契機、報道の契機を考えた上で発信することが重要となります。

記者に迷わせずに行動に移してもらう、という視点を日頃の業務に取り込んで頂きたいと思います。



クリックをお願いします! にほんブログ村 経営ブログ 広報・IRへ













日本にはまだ「おもてなし」はあるのか

2020年夏季オリンピック開催が決定した東京。勝因はJOC竹田会長や猪瀬知事などのリーダーシップや皇族や首相などの積極関与、永きにわたるロビー活動、チームプレーなど挙げるときりがないが、「おもてなし」発言に象徴されるプレゼン力も奏功したことは言うまでもないでしょう。


しかしこのプレゼンで気になった点が...。


それは既にアンダーコントロールにあると表現した福島原発の汚染水処理問題。この表現が唯一引っかかっていたが、最近になってもうひとつ気がかりな表現が加わりました。


おもてなし。


最初は日本の良さを、日本人の気持ちを一言で表す上手い表現だと思ったものの、ここにきてその言葉は過去の言葉であり、現在にはもう当てはまらないと言わんばかりの事件が頻発しています。


事態が拡大の一途をたどるホテルでのメニュー表示偽装。中小零細の宿が苦肉の策としてやってしまったのであればまだ理解ができるが、そうそうたる一流ホテルが堂々と偽装をしていた現状をみても、また一地域にとどまらず全国的に行われていたことを考えても、業界に蔓延している風習なのだろう。偽装が表面化したホテルは現在のところ12を数える。


ルネッサンスサッポロホテル(北海道)  かんぽの宿塩原(栃木)ザ・リッツカールトン大阪(大阪)

第一ホテル東京シーフォート(東京)   シェラトン都ホテル東京(東京)

名鉄グランドホテル(愛知)         

大阪新阪急ホテル(大阪)          

千里阪急ホテル(大阪)

シェラトン都ホテル大阪(大阪)       

六甲山ホテル(兵庫)             


会社として自主的に手を挙げたもの、或いは内部告発などで表面化したものもあるのだろうが、だんまりを決め込むホテルも少なくはないのではないかと想像します。残念ながら隣国と変わらない状況。


会見などの模様を報道を通じて見るが、頭を下げるものの謝罪している感じもせず、恐らく消費者に対してメッセージを出しているのではなく、目先のメディアに対しての表現なのでしょう。


また現場のことを堂々と把握していないことを露呈する経営者も多いのも印象的。


広報対応云々以前の問題として、現場は兎も角、経営者が消費者に目を向けることが急務だと思います。企業と社会との窓口役でもある広報部門として何ができるのか。社長をはじめとした経営者が直ぐに変われるものでもないため、早い段階から意識改革を行う必要があるでしょう。

まずは今回の良い?失敗例を基に、恐怖訴求から始めてはいかがでしょうか?

クリックをお願いします! にほんブログ村 経営ブログ 広報・IRへ













都ホテルニューアルカイック(兵庫)ホテルクレメント宇和島(愛媛)

辞め損?

メニュー偽装疑惑で窮地に立たされている半信半疑ホテルの社長が辞任をすると発表。


よくある一連の不祥事の責任をとりトップである社長が辞任したという体であるが、今回のケースは単に自信で辞任に追い込んだ感が強い。


基本的に謝罪会見である筈が、当初の印象は釈明会見。もっと言えば、自身は悪くないということを主張しているようにも見えた。そしてメニューと使っている食材が違うことは認めたものの、あくまでも「ミスであり故意ではない」ことを強調することに終始。


結果的に一般消費者から偽装と思われても仕方ないとの表現で漸く謝罪をし、辞任する訳だが、この流れだと、責任を感じ辞めたのではなく、「辞めざるを得なくなり単に辞めた」という印象しか受けない。


また現状では反省の色も見えず、また再発防止への期待も感じられない。問題の本質を見極める力もなく、その場しのぎをするという体質が浮き彫りになり、次の手を打出しにくくした形で既に切り札のひとつでものある「社長辞任」というカードも既に使ってしまったという見事なまでも解りやすい失敗例であろう。


有事の際に「会社を守りたい」という気持ちは誰にでもある。しかし嘘を突き通せば何とかなるだろうという安易な発想では、切り抜けられるか否かという次元ではなく、本当に潰しかねない自体にまで陥る事は少なくない。


失敗は誰にでもある。また経営が苦しいために誤った選択をしてしまうこともあるだろう。


しかし自社や自身の立場はさておき、問題の本質を見極めた上で、本来、「周囲とどの様につき合っていくべきか」という広報の思想を受け入れるべきだが、この視点で判断出来なくなってしまうことが有事の際にはたびたび起こってしまう。


顧客満足度云々という言葉は日頃からよく使われるが、有事の際にもまずは「消費者視点」で物事が判断出来るように日頃からトレーニングする必要があるだろう。


また有事の際には経営者と広報が対峙する場面もままある。そのような自体を回避するためにも、日頃から広報と経営者層のコミュニケーションを密にすることも重要だと痛感させられた事例であった。


そういう意味では解りやすい失敗例ではあるが、学ぶところの多い事例ではないだろうか。

クリックをお願いします! にほんブログ村 経営ブログ 広報・IRへ