処分はその場しのぎ
日本相撲協会は4日、臨時総会を開き下記の処分を決めた。
・大嶽親方、大関琴光喜の解雇
・時津風親方、阿武松親方の降格
・野球賭博関与親方、力士、床山の名古屋場所千秋楽までの謹慎
・理事長30%、謹慎役員20%、謹慎しない役員10%、役員以外で弟子が謹慎の親方20%の減俸
解雇者を出し、処分の対象者が多く、また協会役員にも処分者を出していることから、一見大型の処分を断行したかに見える。
しかし「改革を断行してる風のアピールでしかない」のではないだろうか。
まずこれだけ多くの関与者が出ているにも関わらず、協会側は発覚まで本当に知らなかったのだろうか。余りにも情報収集能力や危機管理意識が低過ぎると言わざるを得ない。それら役員らが僅か3週間ほどで、十分自身らも処分を断行したという雰囲気で戻ってくるのだろう。それで何が変わるのだろうか。協会保護のための処分ではないのだろうか。
この様な場合に必要なのは、徹底的な原因究明、再発防止策の打ち出し、そしてその取り組みが適正に、予定通り進捗しているのかを検証していく機能が必要であろうが、何も満たされているとは思えない。恐らく現体制ではこれらを断行することは無理だろうと推測する。
このまま進めたいのであれば、公益法人を剥奪して十分な課税を行い自身で運営していけば良い。まだ日本の伝統文化で国技扱いして欲しいのであれば、外部理事や横綱審議委員会などの完全な外部の人間により、本当に相応しい「協会委員」を一から選定し直す位のことをやらなければならないだろう。
何も理事長は相撲の実技に詳しい必要はない。それよりも公益法人の経営者としての手腕が何よりも優先すべきなのではないだろうか。自身を守ることからは何も変えられない。自身を変える気持ちがなければ改革などできないのではないだろうか。守ろうとする姿勢は、ぎゃくに組織を弱くすることを認識しなければならないのではないだろうか。
マニュフェストは生き物
民主党の参院選での想定問答集が漏れたようだ。一般的に想定問答集=言い訳などといった悪い印象があるようだが、訴求内容の検討、より説明力を上げるための検証、或いは発信者側の認識の一致などにもとても重要なモノ。想定問答集自体を否定するものではない。むしろ、必ず想定問答集を作成した方が、さまざまな意味での検証作業ができるため、是非行って欲しいものだ。
しかし、民主党で問題なのは、①想定問答集が漏れたこと ②アンサーが稚拙だったこと と言える。
漏れたということは、当然のことながら漏らした人がいる。つまり党内一致ではなく反対勢力がいることを意味し、これだけでも本来はダメージが大きい筈。
そして「マニュフェストは生き物」という回答は、正直「NGワード集」「失言集」かと思ってしまった。消費税に関することであれば、他にも言い方、悪い言い方をすれば逃げ方はさまざまある。
しかし「マニュフェストは生き物」と言ってしまうと、全ての公約を否定し兼ねないだけでなく、今後発信していく情報自体の信憑性、信頼性自体失ってしまうこととなる。単なる失言では済まず、またそれを党内で統一しようとしていたことを考えると余りにもお粗末と言わざるを得ない。
パフォーマンスや目先のインパクトを考えるのも良いが、もっと言葉の重みを考えなければならないのではないだろうか。
身の丈に合ったコピーが重要
「民力結集、日本は普通に人が頑張れる国だ」
これはCMで流されている民主党のキャッチコピーである。民力結集とは何を指すのか。民間から政治の素人さんを集めて参院選挙に候補者として送り込むことを指すのか。
民主党はこれまでも「民意民意」と強調してきた。しかし実態は、財源を無視した単なるバラマキとしか思えない子供手当や、普天間問題などとかけ離れていると言わざるを得ない。
キャッチコピーは、インパクトがあれば良いというものではない。はたまた言いたいことを表現すれば良いというものではない。もっと第三者評価を取り入れ、どう思われているのか、課題は何なのかなどを考慮した上で、どう打ち出せば良いのかを考えるべきではないだろうか。
昨夏の政権交代時、国民は何を民主党に期待していたのかをもう一度振り返る必要があるのではないかと思えてならない。単に目立って政権維持をしたいという様な浅はかに映ってしまう。地に足をつけた方針、キャッチコピーが重要ではないだろうか。
クリックをお願いします!