会話には「隙」が必要
「会話」や「コミュニケーション」の目的は、単に自身の考えや想いを述べることではない。よく言われるのが”伝えること””伝わること”というが、それはどういうことだろうか。
伝えることのポイントは、自身の表現力も大事であろうが、如何に相手から意見や想いを引き出し、それに自身の考えや想いを少し塗り替えて再度発信していくことの繰り返しではないだろうか。
相手の意見や想いを引き出すには、当たり前のことではあるが相手が話し易い空気を作り出すことが重要である。そのためには、想いが強くとも、立場が上であっても”高圧的”に話をしてしまっては、真剣さや威圧感などは伝わるだろうが、相手から意見を引き出すことは非常にしにくくなる。つまり想いとは逆に”柔らかさ”という情報が必要なのであろう。
もちろん、相手にもよる。高圧的に発信した方が、それに対抗して意見を述べるというパターンもあるだろうが、恐らく少数派だろう。
また立場が上がれば上がるほど、周囲からは話し辛くなるのが一般的である。そしてスタッフや現場などの生の声が入ってこないのも同様に言えることであろう。周囲からの意見を引き出し易くするためには、強烈なオーラを発信し威圧感を与えるのではなく、”隙”を見せることが重要ではないだろうか。
もちろん、”隙”だらけだと、いざという時の信憑性が問われるため適度であることが必要だろうが、日頃の会話や自身の机の周囲での空気を探り、その中で”隙間”について意識してみては如何でしょうか。
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言い切ることが大切
一般的な会話や交渉ごとでもそうであろうが、特にメディア対応時に注意しておくべき話し方がある。
それは「言い切ること」である。
これはどんな前向きな内容のネタや発言であっても、
・そうだろうと思いますよ
・そうだと良いですね
という様な曖昧な発言であれば、内容はさておき記者は不安を抱く。記者は常に検証しながら聞いている。本当のことを言っているのか、本当に業界内でそうなのか、社会的にも価値があるのかなど。
その際、曖昧な表現を使うと、本当か?自信がないのでは?と思われてしまう。折角前向きな内容であっても、トーンダウンした記事になったり、その部分が書かれなかったり、記事自体が出なかったりする。
自信があること、前向きな取り組み等であれば、きっちりと「そうです」「そうします」と言い切ることが大切です。語尾に力が入っているか否かも”決意や意気込み”、”自身”などという判断材料にもなり得りますので、注意してみては如何でしょうか?
逆に大した根拠もないのに、断言している、或いは語尾だけ以上に強調すると、胡散臭いと取られます。余り強調し過ぎも軽く見られますので要注意です。
「体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食」に学ぶ広報術
- 体脂肪計やヘルスメーター、歩数計、血圧計などの計量器を製造販売している株式会社タニタ が本年1月に出版した本が話題になっている。早くも約60万部を売り上げているようだ。
- 体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~/タニタ
- ¥1,200
- Amazon.co.jp
株式会社タニタといってピンとこない人でも、社名ロゴを見ている人は少なくないでしょう。
創業は大正12年と古く、昭和34年からヘルスメーターの製造を始めた歴史ある会社。そして平成4年に世界で初めて「体内脂肪計」を発売した会社でもある。「体脂肪」という言葉自体の生みの親だそうだ。
今回の出版を記念し、500kcalまんぷく定食レシピコンテスト なども実施し、販促ツールとしても多いに活用しているようだ。ここで言いたいのはタイトルの付け方。(中身は読んでいないので...)
①体脂肪計=タニタを強調
今では競合(類似)企業が多いが、その中でも「体脂肪計」を強調し差別化
②500kcalまんぷく定食
一般的に成人の1日の摂取kcalは2000とも言えるが、僅か500kcalで満腹になるという意外性
加えてヘルスケア企業として十分なノウハウがあることを強調
③社員食堂
本業と自身は別と言わんばかりの企業が多い中、社員食堂として実践している
現にこの取り組みを始めてから体重が減った社員も多い様だ
これらは販売促進としてだけでなく、企業姿勢を示し、かつ実践していることなどを強調するなどコーポレートPRとしても大いに発揮していると言える。出版不況と言われる中で、半年で60万部という事も含めて成功事例と言えるのではないだろうか。
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