未発表案件は口にしない
記者との難しい局面と乗り越えた際、ついほっとして言う必要もない未発表案件について話をしてしまうことがあります。企業側からすると、”ついしゃべってしまったこと”という認識でしょうが、記者側からすると”情報入手”や”聞き出した”ということになります。
つまりもう知ってしまった以上は直ぐにでも、企業側の準備状況などは全く関係なく報道できる訳です。しゃべってしまった時点でボールは記者側に移り、報道に関する優先権を与えてしまいます。
準備等が整っていないなどの理由で報道を引き伸ばすことはできますが、優先権が消えることはなく、待たせた以上は発表できる段階になったらその記者に何らかの優先権を与える必要が出てきます。
こうなってくると企業側でどのような発表手法が適切かと検討してきたことが全て水の泡となってしまいますので、安心感やリップサービスなどでペラペラと口にしないというのは広報マンの鉄則と言えるでしょう。
またペラペラとしゃべってしまうのは、担当者よりは普段余り”広報に関して意識の低い取材対応者”であろうと思います。取材前に十分なレクチャーを行っておくことが必要であり、ぶっつけ本番でしゃべってしまったなどという場合の責任は広報担当者にあると思いますので十分な注意が必要だと思います。
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銀行窓口の誤解
銀行の窓口業務は15:00まで。
最近は他行との差別化や独自性を出そうと営業時間を延長しているところもあるようですが、殆どの方が”銀行は何時まで?”と質問をしたら15:00までと答えるでしょう。深くは考えずに、間違いなく”15:00まで”と潜在的に認識をしていると思います。
しかし、推測ではありますが、銀行業務は15:00からが、毎日が決算であり戦場なのではないかと思います。当該支店内の決算はもちろんのこと、本店や他店舗等との取引もあり、加えて他行などの取引なども含めて当日の決められた時間中に締めなければならない訳です。IT化が進んだ今はさほどでもないのかも知れませんが...。
少し考えれば解ることだと思いますが、人は残念ながら積極的に相手の立場になって考えることはしてくれず、潜在意識の中で”銀行は15:00まで”と決めてしまっているのでしょう。またその情報を自ら精査し更新しようとはしないのだろうと思います。特に情報を更新する必要もなければ特にメリットなどもないわけです。
つまり銀行側は何も情報発信をしなければ、”ヒマだ”と思われているのでしょう。
加えて人は自分の都合の良い情報だけは勝手に更新し付加します。”高給なくせに”とか、”金貸さない癖に”とか。
銀行側の立場からすれば、こんなに忙しいのに、こんなに神経をすり減らして仕事しているのだから、銀行業務は大変だと解ってくれている筈、だと思うのでしょうが、実際は理解されていないのが現状かと思います。加えて公的資金云々など情報が加われば、どんどんイメージが悪くなっていくのだろうと思います。
この様に積極的に情報発信を行わないと誤解されたままで済まされてしまうだけでなく、勝手に悪いイメージを持たれてしまう可能性もある訳です。少し考えれば解るだろう?とか、背中で語るべし!などという考えはもう受け入れられない訳です。
解り易い例として銀行窓口を挙げましたが、同様の事が皆さんの会社や業界ではありませんか?
何も言わなければ誤解されたまま。例え発信したからと言って直ぐに理解されるとも限りません。積極的に、かつ継続的に情報発信を、情報受発信を行っていくことが重要かと思います。
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取材前のレクチャーの重要性
取材時に”社長が怒り出した”という経験はありませんか?
企業担当の記者は若手が多く、またローテーションなども多いために結果的に勉強不足の状態で取材する場合が少なくありません。そのため基本的な質問をしてしまい、また的外れな質問をすることで、”そんなことも知らないのか”などと取材対応する社長や役員などが不快感を示すことがあります。
そして取材の空気も乱れ、話が全く脱線してしまい結果的に大した記事にしかならなかった、また記事にすらならなかったという経験はないでしょうか?
この様な状態を避けるためには下記2点を行う必要があります。
ひとつは取材対応者にどの様な記者なのかを事前にレクチャーしておくこと。専門紙誌のベテラン記者ならべつですが、産業経済紙などの企業担当者は基本的に若い方が多いのが一般的です。決して新聞社などが取材対象社を軽く見て若い記者を担当させたなどということではないことをよく説明しておく必要があります。
加えてその記者がどの様な方なのか、何に興味を持っているのかなども事前にレクチャーしておくと非常にスムーズに取材が行えます。逆に何も情報が無ければ身構えてしまうなど、余り良い状況には進まないと言えます。
そしてもうひとつは、記者に対して会社の基本情報や取材対応者のこと、取材内容について事前によくレクチャーをしておくことが何よりも重要だと思います。基本的な情報をおさえた上で、何を聞いて欲しいかなどを明確にすることが大切です。このひと手間を書けるか否かで結果は格段に違ってきます。
記者と取材対応者は敵対関係にある訳ではありません。ある意味、協力関係にあります。
前述の様なトラブルを回避するためには、何よりも”広報担当者のひと仕事”である「事前レクチャー」が重要です。皆さんがどれだけ対応できていますか?
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