ぞろぞろ会見が意味するもの
先日の東京電力の決算発表時の模様がテレビ中継されていました。
さらりとその場面を見ただけのため詳細は解りません。新旧交代の発表があった、或いは膨大な質疑対応のための事務局が必要であったことなどは想像できますが、それでも多い。まるで今流行りのアイドルグループを思わせる人数だったと言えます。
しかしこの様な会見は多くはありませんが、決して少なくない訳でもありません。社長が代表して発表すれば良いものを、ぞろぞろと取り巻きがついてくることにより、
・社長一人では対応できない
・社長一人では決めきれない(優柔不断)
・社長は状況を把握できていない などという情報も同時に発信しています。
加えてこの様な状況は、個別取材にもよく見られます。伝統的な上場企業ほど、取り巻きが多いとt感じることが多々ありました。社長取材などは、社長と記者の”一対一”が基本です。広報担当者も記者の視覚に入らぬよう脇に座る配慮も必要です。
出来る限り適切に対応したいという気持ちや、不安なども解りますが、同時にマイナス情報も発信してしまっていることも認識する必要があると言えます。
皆さんの取材は何名で対応していますか?
オロナミンCに学ぶ広報事例
昨日、オロナミンCの累計販売本数が、300億本を突破したとの発表がありました。
リリースはこちら 。
ここでお話をしたいのは、下記3点。
①商品リリースの機会は一度ではない
一般的に商品PRの機会は、”発売開始時”に限定されることが多いと言えます。これだけのロングセラー商品だからという面も多々あるものの、”記録性”という切り口をニュース性とし、突破したという発信の契機を使っているという点。
②小容量ビタミン含有飲料として国内初
リリースで良く見られるのは、本当かどうか解らない”業界初”などの売り文句。ここでは”小容量ビタミン含有飲料”と非常に限定されたNO.1ではあるものの、きちっと調べられた上での表現であり、信憑性の高さを感じられる。
③裏付け
加えて、より信憑性を出すために、裏付けである第三者の調査会社の存在を明らかにしていること。リリースに「* 総合企画センター大阪 栄養ドリンクに関する調査(2011年実施)」と明記。諸元はこちら 。
皆さんも自社製品の発売開始後の状況を把握する、また発表案件の進捗などを改めて確認し、再度リリースできる切り口はないか検討してみては如何でしょうか?
社長退任で責任は取れる?
20日、東京電力社長の社長辞任の発表がありました。一般的に不祥事などの有事の際には、大別して「責任をとって辞任」というパターンと、「責任を持って原因究明、再発防止に努める」といったケースがあります。今回は福島第一原子力発電所事故の責任を取った辞任と言えるのでしょう。
しかし今回の例と見てみると、責任を取って辞任したというよりも、単に逃げたとしか思えないのは私だけでしょうか?
今回の責任の取り方は、たかが社長一人の経営責任だけで済まされる問題ではありません。経営上の問題や事故発生後の対処の問題もさることながら、そもそも企業体質、存在(あり方)までも問題があると言え、加えて東電のみならず、内閣や経産省、原子力安全・保安院、原子力安全委員会含めて責任の所在を追及した上で再発防止を本当に検討実施すべき問題だろうと思います。
その中で今回の社長辞任は極めて考えられないほど中途半端な責任の取り方であり、社長としても東電としても、逆に”責任から逃げた”としか見えません。
本来なら原発事故処理や現在被災されている方への対応を最優先に取り組み、再発防止は第三者に任せるとしても、一定の進捗を見せた上で、”総取締役”及び”総監査役”が辞任するのが筋だろうと思います。もっと言えば、今回の原発事故には上場企業としての適時開示義務違反や刑事的責任も心情的には問われるべきだろうと思います。
”社長辞任”はあたかも責任を取っているかのように見えるものの、やり方によっては根本的な企業姿勢を疑われるような行為でしかない様に思えます。
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