危機管理できる現場力の育成
企業の危機管理を考えるうえで、他山の石とすべきケースが先月も起こりました。水産加工大手マルハニチロHDの子会社アクリフーズの工場で製造された冷凍食品から農薬が検出された事件で、1月25日に40代の契約社員の男が逮捕され、何らかの意図をもって混入させたことが明らかになりました。同日夜に行われた会見では両社長の辞任などの厳しい処分に加え、業績の下方修正が発表されました。健康被害の訴えは2800人以上に上っていると報じられており、一従業員の悪意が招いた影響の大きさについて考えさせられます。
事件については、昨年11月13日に異臭がするとの苦情を受けてから、12月29日に自主回収を発表するまで1か月半かかったことや自社製品の安全基準に関する認識の甘さが問題点として指摘されています。12月30日付の新聞紙面には前日の記者会見の様子や自主回収を伝える社告が掲載されましたが、1月8日にも「お詫びとお知らせ」と題した謝罪広告が自主回収の対象となった冷凍食品の一覧が全面15段カラーで掲載されました。報道によると全国紙5紙とブロック紙5紙の計10紙が対象だったようですが、ここまで大がかりな回収広告は目にしたことがありません。おそらく数億円の掲載費用が掛かったのではないでしょうか。
1月9日には、三菱マテリアルの四日市工場で発生した爆発で5人の尊い命が失われるという痛ましい事故が発生しました。12人のけが人も出ています。爆発事故を想定したシミュレーショントレーニングに何度か関わった経験から、事態の推移に注目していましたが、第一報が報じられてから、事故が発生した日に工場長の会見に続き、その翌々日11日には同社の社長による謝罪会見が開かれました。社長会見では「事故原因」、「遺族とのやりとり」、「安全管理の不備」、「社長の責任」の4点に質問が集まったことが記事から伺えます。
爆発は熱交換器のふたを取り外す作業の際に発生したということですが、作業マニュアルはなく、経験則に頼っていたと伝えられています。今回に限らず、国内では過去に何度も爆発事故が発生していますが、そのたびに作業者の知識や経験不足が原因とされるケースが散見されます。
昨年も相次いだ爆発事故の検証記事では、「リスク検討の甘さやマニュアルの不備、リスクの認識不足、異常時の不適切な判断・対応といった、問題が浮かび上がる」(日本経済新聞電子版「相次ぐ化学プラント死亡事故 現場が失った『暗黙知』」 2013年7月16日付)と指摘しています。さらに、「暗黙知を形式知化してマニュアルに落とし込む作業が重要であることは論を俟たないが、暗黙知を伝える場や手段を確保して的確な判断力や危機管理できる現場力の育成も同時におこなわなければならない」とも述べ、日ごろからの製造現場での意識づけの大切さを訴えています。
アクリフーズの前身は、かつて集団食中毒を起こした雪印乳業の冷凍食品部門だったといいます。また、事故のあった三菱マテリアルの工場では過去にも火災や爆発を起こしていたそうです。結果として、どちらのケースも危機管理体制や現場力の育成が不十分だったと言わざるを得ず、過去の苦い教訓も活かされませんでした。
橋本拓志
広報コンサルタント
クリックをお願いします! 上司と部下の関係にみる広報の必要性
広報担当の皆さんは、自身の会社からの評価に満足していますか?或いはご自身が部下だった頃は満足していましたでしょうか?
一般論としてなかなか満足しているという方はそう高くないでしょうし、また広報業務の場合、成果が見え難いこともあり評価が難しいという側面もあるため、なおさらだろうと思います。
その様な状況を打破する場合、あなたはどの様にしますか?
・頑張っていることをアピールする
・得られた成果をアピールする
これらはちょっとSP的な手法のようで、信頼を得るには難しい気がします。
また中には、自分の評価は自分でする!と意固地になる方もおられるでしょう。
これらは正に非広報的なコミュニケーションだろうと思います。
大事なのは”報連相の徹底”です。良いこともさることながら悪いこともきちっと報連相を行う。自身の考えを述べる。結果のみならず、手法や進捗状況などの報連相も行うことが重要だろうと思います。
報連相を行わなかった場合にでも上司は部下を評価せねばなりません。その際にどの様に評価するかと言えば、それまでの先入観や周囲からの情報でしょう。例え面談を行っても、その潜在的に抱かれたイメージを払拭できなければ、自身で満足のいく評価は得られないのではないでしょうか?
つまり自身を理解してもらう、評価を上げるなどの場合も、日頃の広報業務も何ら変わりはないということだろうと思います。
加えて言うならば、社内の広報活動への理解を促すことも同様ではないでしょうか?
これも広報活動強化には必須アイテムであり、是非とも継続的な取り組みをオススメします。
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「過去を振り返る」ことの重要性
「過去を振り返る」という言葉は、余り良い表現ではないとされています。
また広報活動は、基本的に前向きで、常に新たな情報、新たな切り口など、常に「新規性」を求めて情報を集めようとしているのが一般的ですので、なおさら縁遠いという印象を受けるだろうと思います。
しかし過去を振り返ることは、広報活動において重要な切り口です。
例えば、新商品をリリースする場合。
その新商品だけの素材だけで勝負するだけでなく、そもそもその商品群が市場に投下された背景や状況がどうであったか。またモデルチェンジやマイナーチェンジの場合は、先代の売れ行きや市場評価がどうであったかなども重要なキーメッセージのひとつになり得ます。
また記録性などということは日ごろあまり意識しませんが、シリーズなど通算で、何商品目や出荷量などからも切り口が出てくる場合も少なくありません。
加えて同じ発信するなら「記念日」に発信した方がより訴求力を持ちます。
日々の広報活動に没頭していると、前ばかりを見ており過去を忘れがちですが、新しさや価値を検証するためにも「過去を振り返る」ことは非常に重要です。
時間のある際に、担当する商品や広報部門全体で年表のようなものを作り、共有していくことをおススメします!
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