クリッピングは誰のため?
昨日の「新聞の読み方で解る広報スキル 」の続編です。
クリッピングには広報担当者の参考のみならず、実に多くの目的があります。
クリッピングの切り口例
・自社
・競合相手
・業界動向
・規制/税制関連
・営業先、取引先の開拓
・営業の参考情報
・開発傾向、参考事例
・取引先、顧客の人事異動
・取材する記者の記事 など
秘書的な役割から営業サポート、経営企画支援など役割は多岐にわたり、誰のため?という問いには全社のためという回答が適切かと言えます。
これらの情報は広報担当者にとって強力なツールであり、適切に情報収集できているか、そしてきっちりと適切な人に適切なタイミングで情報提供出来ているか否かで広報担当者のスキルに大きな差が生じます。
有効活用出来ている人は、恐らく社内からの情報収集力も高いのではないでしょうか?
情報は足で稼ぐと言いますが、情報をくれくれと社内を廻ってもなかなか得られません。まず広報担当者は貴重な情報を持っている、付き合えば得すると思われることが重要でしょう。
上記の様な幅広いクリッピングは実に時間は掛りますが、社内からの情報収集力を上げるためにも、まずはgive & give から始めてみては如何でしょうか?
結果的に広報担当者のスキルアップにつながります。
新聞の読み方で解る広報スキル
毎朝のクリッピングはどの様にされていますか?
クリッピングサービスを使って効率的に行っている方、あくまでも現物目視を徹底されている方、両方を上手く活用されている方、ネットで偶にちょっと検索してみるだけの方など様々かと思います。
出来れば現物目視をお勧めします。(クリッピングサービスとの併用が理想的でしょうか)
クリッピングサービスで使用できるのは費用的にも、自社名や競合社名、特定のキーワード位であり、漏れが無いようにするためには有効だろうと思いますが、広報担当者がチェックすべき記事を網羅することはできません。
またテキストデータだけ、文字数だけでは解らないことも多々あります。どの面にどの様に掲載されたのかという情報も重要であり、また論調傾向や新たなキーワードを把握することも重要と言えます。
そして大事なのは”クリッピングは誰のために行っているか”ということ。広報担当者自身のためというのは大前提として、経営陣やさまざまな現場に参考となる記事を収集しフィードバック出来ているか否かで広報担当者のスキルが解ると言えます。
その為にはクリッピングサービスなどだけに頼らず、目視で確認することは必須だろうと思います。またクリッピング自体の精度、現場でその記事が生かされているかなど併せて見直しをしてみては如何でしょうか?
クリックをお願いします!
これからはリリースの精度がカギ
リリース配信会社の台頭により、配信するリリースが大手新聞社のWebや大手ニュースサイトに掲載され易くなりました。ネットでの浸透やSEO対策など一定の効果があろうかと思います。
しかしリリースがあちらこちらで掲載されればそれでOKなのでしょうか?
偶にこれがリリース?といったものが散見されるようになりました。記事として書きようのない様なリリースが出回っても余り良い効果があるとは思えません。もちろん、外部から自社Webへのリンクを得られるという点では効果はあります。が、余り精度の高くないリリースを見るとその企業の広報体制に疑問視せざるを得ません。
費用を払えば提携先に載るということは便利なこととは思いますが、リリースが掲載されることが最終目的ではない筈。リリース配信は広報活動の基本ではありますが、全てではありません。他の手法が限定されてしまうことに懸念しますが、なによりも掲載に値するリリースの精度を確保することが必要なのではないでしょうか?
新聞記事とは違い、ネット上の情報は永い期間閲覧できる環境にあります。リリース配信を単なるネット対策と考えずに、慎重に書くことをお勧めします。