5D's blog -10ページ目

Venti.ネコたちに会いに。

昨日、トッレ・アルジェンティーナという
ネコがいっぱい保護されている広場に行って来た。
トッレ・アルジェンティーナは広場になっていて、
外には沢山のネコたちが放し飼いにされていて、
施設中でもネコたちが保護されている。
外から広場を眺めに行く事はよくあったんだけど、中に入るのは初めて。

中には、沢山のネコがいて、目が全く見えない子や、
歩く事もままならない子、
飼い主が亡くなって人間不信になってしまった子、
などなど様々なネコたちが暮らしている。

それでもみんな、スタッフの方々の愛情たっぷりに暮らせているので
とても幸せなネコたちだなと思う。

確かにイタリアでもノラネコちゃんは多い。
簡単にポンポンポンポン捨てるもんだから、ノラネコは増える。
日本もそうだ。
その結果、保健所に連れられ
毎日どれだけの数が殺処分されているか・・・。
この施設の様な努力が少しでもあれば、
小さな事からこつこつとやって行けば、
沢山のネコたちが救われるであろう。
そして、こういった施設を見る事で
出来るだけ多くの人が、少しでも意識を持てば、
良い方へ変わって行くんじゃないかな。

代表の方と少し話したが、彼女の言っていた言葉がとても印象的だ。
僕が日本でもネコを飼っていて、メインクーンって言う種類なんですよ、
と説明すると、彼女はこう言った。

「ここにいるのは、全員ネコたちよ。」

って。


ここでは、ネコへの寄付という形で、お土産なども沢山売っているので
日本からお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

日本人のボランティアの方もいらっしゃいます。
それがまた僕を嬉しくさせました。


今回は写真がないのですが、今度またのせようと思います。

dicianove.本レビュー8回目。東野圭吾「白馬山荘殺人事件」

以下背表紙より抜粋。

1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。


東野圭吾氏の初期の作品で「放課後」「卒業」に次ぐ長編三作目。
久しぶりに過去の作品に手を伸ばしてみた。
現在とは違うタッチで、善くも悪くも普通の推理小説としてまとまっている印象。
現在の東野氏の特徴である数々の伏線や
人間関係を読者側に想像させるワクワク感はない。
いかんせんキャラが薄いのと、
嫌な奴がやっぱり出て来て、
あらかた犯人の予想がついてしまうのは仕方ないか。

この意味、分かりますか?

それと、お前こんな性格だったの?と後から思う事もあった。
本当に基本に忠実な、事件が起きて、推理して、解決って言う推理小説。
暗号にはマザーグースが使われているので、マザーグースを良く知ってる人は
マザーグースを良く知らない僕より面白く読めると思う。
「放課後」「卒業」ともに読んでいるが、このままの作風であったなら
僕は東野圭吾ファンになってないかもなー。

と、辛口に批評になったけど、それでも普通に面白かった事は面白かった。
ハンプティーダンプティーは学生時代を思い出した。
それと、マコトに騙された。。。ぶ。

というわけで、マコトに騙されてみたい人は是非どうぞ。

10点中・・・5点


白馬山荘殺人事件 (光文社文庫)/東野 圭吾

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diciotto.本レビュー7回目。村上春樹「海辺のカフカ」

今回はネタバレ多いんで、
これから読もうと思ってる人は読まないで下さい!


以下背表紙より。
上巻
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。

下巻
四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女―。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。“入り口の石”を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。


久しぶりに村上春樹の作品を読んだ。
「ノルウェイの森」を読んだのは6年前くらいだと記憶している。
性描写に嫌気がさし、
途中何度も断念しかけたがなんとか読み切った記憶がある。
その他にも何冊か読んだ。
それでも村上春樹が好きになれなかった。


※以下ネタバレありです。




それから何年か経ち、また村上春樹作品を読んでみようと思い手にとってみた。
正直な感想は、よくわからない、という一言につきる。
前半にちりばめられた数多くの伏線はそのままの状態でフィニッシュ。
途中出てくる謎の人物たちは結局なんだか分からないままフィニッシュ。

読むのやめようかなと思ったのは、ネコを殺すシーン。
あれって必要ある訳?ネコ好きな人は絶対嫌悪感。
僕も文章書くけどネコ殺す文は絶対に書けない。
これで村上春樹がネコ好きだったら意味分からない。
文章にはその人が現れる。

色々考えてみたけど、タダタダよくわからない。
そして、やっぱりセックス。またかよ。ぽかーん。

村上春樹作品が好きな人はその世界に入り込めるというけれど、
僕は残念ながらその世界に入り込めなかった。
確かにその文章力の高さには、度肝を抜かれるし、
所々美しい表現があって、なるほどなーとは思ったけど(夢の話とか)
ストーリーとして読んだ時の楽しみはゼロだった。

俺はこんなに物知りなんだぜ、どうだすごいだろ、
難しい言葉を沢山ちりばめちゃうぜ、
俺の世界に付いてこられるか?分かんないだろ?
と、村上春樹に挑戦されてるみたいだった。

あなたの世界、分かりませんでした。ごめんなさい。

村上春樹って名前がついてないで発表されたら
もっともっと評価は落ちると思う。


ちなみに
村上春樹は世界的に有名と言われていて、
イタリアでも書店には必ず訳されたものが売っています。
が、学校で読んでいる時に、
「何読んでんの?」
と聞かれたので
「村上春樹だよ。」
といっても誰も知りませんでした。

そんなもんよね。


10点中・・・2点


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