5D's blog -9ページ目

Ventitre.今晩の集合時間に異議申し立て

ご無沙汰デー。土曜日だけに。

本のレビューばかりで最近なにしてるんだ?
やっぱり3日坊主じゃねえかダンカンバカヤローと今にも
ビートたけしに怒られそうだけど、元気にやっています。

最近は疑似サッカーワールドカップinイタリアに参加して
カメルーン人に囲まれてパスが出せずに涙したり、
モロッコ人にナカムラナカタコンバンワ!と言われたり
フランス人と試合中に喧嘩したり
楽しい生活を送っています。

今夜はイタリア人と寿司を食いに行きます。
集合は夜10時。。。おせーよ。
理由は一人の住んでる家が遠いから。

おいおい、早く家でろよ。

まだまだイタリア人に悩まされる今日この頃。


最近の刺激を受けた一言
「なんで『くのいち』っていうか分かるか!?女をバラバラにしてみろや!」

Ventidue.本レビュー10回目。長嶋有「猛スピードで母は」

アクセルを踏み込んで、母は結婚を口にした。外国帰りの男に、慎は気をゆるすが。芥川賞候補作「サイドカーに犬」を含む処女作品集


記念すべき10作目のレビューは
「猛スピードで母は」と「サイドカーに犬」

どちらも子供と大人の微妙な距離感が描かれている。
僕はもう大人であり子供の気持ちは、分かっているようで分かっていない。
この作品集の中の子供たちは、大人を見ることで少しずつ成長して行く。
僕はもう子供に見られる側になって来ているんだなと、思った。

「サイドカーに犬」の薫は洋子さんに影響を受け大人になっても思い出す。
「猛スピードで母は」の慎は母の強い生き方に憧れる。

僕も子供だった。
そして大人達に良い意味でも悪い意味でも影響を受けて来た。

今度は僕が子供達に何か与えられたら良いなと思う。




10点中・・・7点


ちなみに「サイドカーに犬」の映画、面白いです。これもあわせて是非。


猛スピードで母は (文春文庫)/長嶋 有

¥420
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Ventuno.本レビュー9回目。宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」

以下背表紙より

中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!


宮部みゆきの作品は久しぶりに読んだ。
今まで読んだのが重い淡々としたのが主だったので、
今作は非常に楽しく読めた。が、その分引き込まれる魅力は少なかったかな。
内容は上記にある様に、クライムコメディってものにジャンル分けされるかと。
設定や事件は突飛なものが多いが、
ステップファザー(継父)と双子のやり取り、
ステップファザーの気持ちの移り変わりが手に取る様に分かり、
最後までこのまま親子の関係が続けば良いのに、と思いながら読んだ。

中でとても印象に残ったのは
「男は女にはなれないし、女も男にはなれない。だから、男は女に、女は男に、時には平気で残酷な事をする事ができる。だが、男も女も、誰でも必ず一度は子供であった事はあるもので、だから子供には残酷な仕打ちをすることができないのだ」
という1文。
なるほどなと思った。

ブレイブストーリーの100倍面白いので是非どうぞ。

10点中・・・6点

ステップファザ-・ステップ (講談社文庫)/宮部 みゆき

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