間に合わないって
何に…?
それがどんなに優しく語られる
美しい言葉で
かつ
合理的で正しいものであったとしても
子どもの時間空間から見た場合には
支援の効果は全くない。
相手のタイミングを
尊重する
その時間感覚に寄っていくことで、
タイミングを尊重できるようになる。
その寄り添いは、信頼関係を深化させる。
(早川2022)
相手とのタイミングを
図る
すなわち、「待つ」という
その行為は成熟した共感には
欠かせないものであり
結果的に
不安や悩み、成長や発達上の困難とともに、閉塞的な時間空間に留まっている子どもが
「未来前進的な時間感覚」を
取り戻すにあたって
もっとも時間と負荷のかからない、
効果的な支援の方法なのだ。
強い苦痛や不安があるときの時間感覚は、心身が健全な状態である時とは全く違う。
苦しい現在に留まらざるを得ない、閉塞的な時間感覚を「現在停留的な時間感覚」と呼ぶのだそうだ。
このような時間感覚は、心身が健康な人々における「未来前進的な時間感覚」とは、大きく異なっている。
「信じているからね」
オウムのようなこの一言は
「あなたは、失敗しないわよね」
という、恐ろしいメッセージとして
子どもに伝わります。
タイミング
根源的なニーズのひとつである。
(Slote2013)
苦しみや不安の渦中で
大人も子どもも同じであろう。
未来前進的なところにいる親からの
閉塞的なところにいる
子どもへの言葉がけ
■生活費払えないんだったら…
まるで赤ちゃんが自分の存在を訴えるようにお腹を蹴り、我に返ったマチ子は「離婚しません」とブン太に伝えました。
それなら出産して落ち着くまで
ブン太に生活費を払わせたほうが賢明
ブン太は満足そうにマチ子を抱きしめ
今後は
自分が生活費を
すべて出す
代わりに
マチ子がすべての
家事を担うよう
強要しました。
親や兄弟など、マチ子にとって逃げ道となる存在が他にいたら、この選択はまた違ったのかもしれません。
子どもを産んで育てる…この未知の世界に足を踏み入れるときに、頼れる人もいない、経済的にも不安定な状況は、なるべく避けたいもの。
今のマチ子にとってはこれが最善の策だとは思いますが、新たな半分ルールの始動…果たしてうまくいくのでしょうか?
由良川が海と接する河口の海峡。
潮の流れが複雑で流れも速い。
舟に慣れた船頭でさえ、つい流れに櫂を取られてなくしてしまい、急流の中の木の葉のように翻弄されてどうしようもできなくなってしまう。
私の恋もそれと同じだ。これからどうなるのか行く末もわからぬ恋の道よ。
「門(と)」は、海峡や瀬戸、水流の寄せ引く口の意味で、河口で川と海が出会う潮目で、潮の流れが激しい場所です。