先日(3月7日)、整形外科を受診しました。



受診結果を先に申し上げれば、新たに腰部の脊柱管狭窄症が見つかり、神経への圧迫度合いと症状(痺れ・歩行障害)などから急遽、4月下旬に手術を受けることとなりました。




一昨年の8月に胸部に見つかった脊柱管狭窄症は馬尾形ですが、新参者の腰部は混合型で、右足に向かう神経根への圧迫が酷く、それが右足の痺れと歩行障害の原因となっていたとのことです。


ちなみに下図の左端が馬尾型、右端が混合型です。

(↑いつもの聖路加国際病院さんのHPからの借用画像です。)


昨年2月のMRI画像には腰部に脊柱管狭窄症の気配すら無かったため、この1年で発生進行したようです。


前回医師に伝えられなかった、筋萎縮・筋力低下の原因を脊柱管狭窄と想定した診断的治療目的での手術について確認したところ、


診断的治療目的の手術は膠着状態を打破出来る手段として有効と考えるも、今回は画像診断と症状などから手術を決断したとのことでした。


また、今は胸部と腰部のそれぞれ1ヵ所合計で2ヵ所の狭窄でも、今後5〜6ヵ所の狭窄となれば広範脊柱管狭窄症の診断となるとの説明がありました。


難病(特定疾患)だそうです。


難治性で手術を繰り返すことも想定され、歩行困難になることも多いとのこと。


痺れをしばらく放置した自分が偉そうに言えた義理ではありませんが今後は早期発見、早期治療に励み、そうならないようにしたいと思います。




手術は4月下旬、入院期間はリハビリを含めて2〜3週間の予定です。


来週には白内障手術、4月上旬には新型コロナワクチン3回目、中旬には人間ドックが控えており、下旬の脊柱管狭窄症手術までの1ヵ月間が俄然騒がしくなってきました。


5月に胃と大腸同時の内視鏡検査も控えているなか、伸び伸びになっている冠動脈CT検査(降圧剤断薬の条件の経過観察)も予定に加えつつ、


変視症や耳鳴りの原因探索のための脳神経外科や頭頸部外科の受診も予定に入れて行こうと考えています。


戦線拡大しすぎる感がありますが、それぞれの症状に何らかの関連性があるかも知れず、なるべく同時期に検査を受けたほうが良いと考えた結果であり、破綻しない程度に予定を詰め込むつもりです。


総合的に診ていただける病院があれば良いのですが当地ではそうもいかないため、ややがむしゃらながら私なりに膠着状態を打破して行こうと思います。


一人で行動出来るうちに・・・


ご参考までに関連過去記事は以下の通りです。







では、いつも通りの受診記録を記します。


今回も悠長な内容なため、ご興味のある方のみご覧ください。




予約の11時前に病院へ入る。


ロビーで待機していると看護師さんに連れられてMRI室に・・・


看護師さんがスタスタ歩くため追いつくのが大変。筋力低下に加え、痺れとも関係があるのか、頭から「歩け!」と足に指令を出してもワンテンポ遅れるような感覚があり、とても歩き難い。


検査室に着くと前回、前々回とお世話になった技師さんからの詳細な説明。


『脊椎・脊髄の縦断面と、胸椎・腰椎の椎間板の横断面を撮ります。』


『椎間板1個あたり7〜9枚の画像撮影をします。見え方が違う2種類の撮影となるため椎間板1個あたり14〜18枚、胸椎だけで200枚ほどの撮影となります。』


『今回は前々回とは違い、胸部と腰部は連結しないため微妙な調整が必要無く、一昨年程の時間は掛かりません。1時間程度とお考えください。』


技師さんの説明が本当に丁寧で、脊椎・脊髄を専門を売りとしている病院のためか、いつもながらの精密なMRI検査には関心することしきり。


一昨年が2時間の長丁場だっため、今回は半分の1時間と聞いて安心しつつ装置に横たわる。


狭い所が大の苦手のため睡眠作戦でやり過ごすことに・・・


装置に入って直ぐに熟睡成功!!


一度胸部が終わった後に5分程の休憩を入れても1時間半で終了したため良しとする。


お腹が空いたなと思いつつフラフラ、カクカク歩きながら診察室へ向かう。


診察室にて、MRI画像を見ながらの主治医の説明。(過去3回の受診とも同じ医師でしたが、前回受診後の受付で主治医と伝えられました。)


『胸部の脊柱管狭窄症にはさほど変化がありませんが、腰部に新たな狭窄が見つかりました。』


『馬尾と神経根の両方が圧迫されています。特に右足に向かう神経根への圧迫が酷く、それが右足の痺れと歩行障害の原因と考えます。』


横断面のMRI画像を見ると、確かに神経が圧迫されて変形しているようにも見える。(とりあえず判ったようなことを伝える)


今度は縦断面の画像を見せられると・・・


脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの影響なのか脊髄が頸椎から腰椎にかけて前後に波打っている。こればかりは流石に素人の私が見ても判る。


今は胸部と腰部のそれぞれ1ヵ所、合計で2ヵ所の狭窄ではあるが、今後合計で5〜6ヵ所の狭窄となれば広範脊柱管狭窄症(特定疾患)の診断となるとのこと。


難治性で手術を繰り返すことも想定され、歩行困難になることも多いらしい。


厄介なことになったなと思いつつ前回医師に伝えられなかった疑問、筋萎縮・筋力低下の原因が脊柱管狭窄症と想定して、診断的治療目的で手術を受けられないかを主治医に問いかけてみる。


『診断的治療目的の手術は膠着状態を打破出来る手段として有効と考えます。それに対する重症筋無力症(MG)主治医のご意見はどうですか。』と、主治医。


整形外科医の判断にお任せするものの、MG主治医も試す価値ありと判断していると伝える。


『今回は画像診断と症状などから手術適応レベルと判断しました。手術により痺れと歩行障害が改善されると思います。』


『筋萎縮・筋力低下は、手術で改善されればラッキーと考えてください。しいて言えば、手術で筋萎縮が改善するか否かを確認するというところが診断的治療に当たります。』と、主治医。


程度の差があれど神経が一度圧迫されると後遺症が残り、手術により開放されても完全には回復しないことがあるとのこと。


そのため手術は早ければ早いほうが良いらしい。


主治医から即されるように、考える暇なくカレンダーとにらめっこをしながら4月下旬の手術、リハビリを含めて2〜3週間の入院と決定した次第。


主治医と看護師さんとのやり取りを聞いていると、手術時に使用する薬などをMG主治医と打ち合わせした後、術前検査の時に術式などの詳しい説明が改めてあるらしい。


『手術2週間前の術前検査時に詳しく説明します。筋力低下に加え歩行障害があるため気を付けてください。では、お大事に。』と、主治医。




手術を判断していただいたお礼をしつつ診察室を出て、看護師さんから入院時の注意事項などの説明を聞いた後帰宅。


良かったのかどうか解りませんが、今回は手術に行き着いたためミッションが無事終了したということにします。


では、皆様もどうぞご自愛ください。