進撃の巨人 3 #52 (3期15話) 『光臨』

☆前のお話は → 「第38話~第51話 あらすじまとめ」
★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」
★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」

【回想・マルコの死の真相】
☆トロスト区奪還作戦は Season 1 のお話です。あらすじは上のリンクの「1期11~13話」にあります。
「死守せよ。我々の命と引き換えにしてでもエレンを扉まで守れ。絶対に巨人を近づけるな」

ベルトルト:「あれで穴を塞ぐなんて無茶な作戦だ。エレンが食われるかもしれない。もしそうなれば何もわからないままだ」
ライナー:「ああ...いざとなったら俺の巨人で何とかするしかなさそうだ」
ベルトルト:「でも、作戦が成功したらせっかく空けた穴が塞がれてしまう...」
ライナー:「かまわねえさ。この5年間ずっと探してた手がかりをようやく見つけたんだ」

マルコ:「おい、ふたりとも...いったい、何の話をしているんだ?」

マルコ:「俺の巨人て何だよ、ライナー? せっかく空けた穴って言ったのか? ベルトルト? 」
ライナー:「マルコ...今のは冗談だ...」
マルコ:「き、気は確かか。君らしくないな。作戦に集中しろよ。見ろ巨人が迫って来る。行くぞ...」

(エレンは巨人に変身した。人間は巨人になれる...突然現れて突然消える超大型巨人の正体もおそらく人間ってことになる...つまり、どこかに人の姿をした敵の巨人がいるってことで...それは...)

ライナーがマルコを押さえつける。冗談なんだろうと言うマルコにお前は察しがいいからだめなんだとライナー。そこにアニが来た。
マルコ:「ライナーがおかしいんだ。助けてくれ」
ライナー:「俺たちの会話を聞かれた。もう生かしてはおけない」
巨人が迫って来る。ライナーはアニにマルコの立体機動装置を外すよう命令した。

アニ:「何で私が?」
ライナー:「お前さっきコニーを命張って助けてたよな。なぜあそこでそんな危険を冒した? ...この悪の民族に情が移っちまったからか? 違うってんなら今ここで証明してみせろよ...」

マルコ:「わあ、アニ、やめてくれよ...何で? 何でだよアニ...」
アニがマルコの立体機動装置を外した。
ライナー:「それでこそ戦士だ。アニ、よくやった」

アニ:「ライナー、どうする?」
ライナー:「まだだ。やるなら集まってからだ」
マルコ (そうか...あの時は巨人が集まるのを待っていたのか...)

ライナーたちはマルコを置き去りに。

ライナー:「おい、何で...マルコが...喰われてる...」

☆場面変わって壁の上の3人。たき火の跡の件。
「だからぁ。アニちゃんならきっと大丈夫だよ。拷問なんか受けちゃいないって...大体考えにくい話じゃない? 俺たちの能力があれば傷ひとつで大概のことは何とかできるんだから。ましてや要領のいいアニちゃんのことだ。どこかに身を隠してキックの練習とかしてんだよ。どうせ」

「しかし、正体がばれていることは確かなんです。いくらアニでも...」
「へえ、まだ決意が固まってないってこと? ...じゃあこの間決定したことは一体何だったのでしょうか? もう一度やってもいいんだぞライナー。ただし次お前が負けたらその鎧は他の戦士に譲ってもらう」
「い、いえ...そんなつもりは...」

「じゃあ、しっかりしようよ。目標はひとつだろ。座標を奪還しこの呪われた歴史に終止符を打つ。もう終わらせよう。終わりにしたいんだよ俺たちで」
ベルトルト:「わかりました。アニのことはいったん頭から離します。こんな地獄は俺たちだけで十分だ。もう、終わらせましょう」

「ジーク戦士長。敵兵力多数接近。ふもとまで来ています」

ジーク:「勇敢なる戦士たちよ。ここで決着をつけ我々の使命を果たそうじゃないか」

「ベルトルト。散々言ってきたことだが、俺とはこれから離れた位置に付く。少しは自分で考えて行動しろよ。俺の指示ばかり仰ぐんじゃなくてな」
「ああ。わかってる」
「本当は誰よりも高い能力を持っているはずなのに...正直、今まで頼りにならなかったぜ。今まではな。終わらせるんだろ。ここで」
「そうさ。ここで勝って終わらせてやる」
「その調子で愛しのアニの分まで踏ん張ろうぜ」
「だ、だからそんなじゃ...」
「アニだって絶体絶命の窮地に駆け付ける野郎が現れれば王子様だと誤認するはずだ。たとえお前でもな...そしてクリスタだ。絶対に救い出してやるぞ。ユミルとの約束だからな」

ライナー:「じゃあな。頼んだぞ相棒」
ベルトルト:「まかせろ」

(ライナーが巨人化してしばらく経った。合図はまだかライナー。そっちはまだ無事なのか?)

「鎧の巨人を仕留めたぞ」

「はは、やったな...いままで散々手こずらせやがって...」

「なに泣いてんだてめえら。オラ立て。まだ終わっちゃいねえぞ。泣くな。俺たちが殺したんだぞ」

「まだだぞ。装備を整えて次に備えろ」

「交渉できる余地なんてなかった...何せ僕たちは圧倒的に情報が不足している側だし巨人化できる人間を捕まえて拘束できるような力もない...これは、仕方なかったんだ...」

「ウオオォォ...!!」

☆鎧の巨人の雄叫び。

「来た。合図だ」(樽の中のベルトルト)

獣の巨人が樽を投げる。
アルミン(さっきの叫び...まさかベルトルトを...)

ハンジ:「雷槍を撃ち込め。こうなったら体ごと全部吹き飛ばすぞ」
アルミン:「ダメです。ライナーから離れてください。上です。超大型が降ってきます。ここは丸ごと吹き飛びます」
ベルトルト(どこだ、ライナー。今行く)

ハンジ:「全員、鎧の巨人から離れろ。超大型巨人が落ちてくるぞ」

アルミン (まずい、この距離じゃもう...あれは避けられない...)

巨人化しようとしたベルトルトはライナーの姿を見て助けに行く。

「ライナー。生きてる...これは...」

「全身の神経網に意識を移すことに成功したのか。でもこれは最後の手段だ。まさか本当にやるなんて...」

「君がここまで追いつめられるなんてな、ライナー。ひとつ頼みがある。少しだけ体を動かしてくれ。できなかったら...すまない、覚悟を決めてくれ...終わらせてくる」

「目標、前方より接近。ベルトルトです」
ハンジ:「作戦は以下の通り。リヴァイ班はアルミン指揮の下エレンを守れ。その他の者は全員で目標2体を仕留めろ」

「待ってください。これが最後の交渉のチャンスなんです」

「ベルトルト、そこで止まれ」


「ベルトルト、話をしよう!!」
「話をしたら全員死んでくれるか? 僕たちの要求はわずかふたつ。エレンの引き渡しと壁中人類の死滅。これが嘘偽りない現実だアルミン。すべてはもう決まったことだ」
「誰がそんなことを決めた」
「...僕だ。僕が決めた。君たちの人生はここで終わりだ」

「それは残念だよ。僕はもうアニの悲鳴は聞きたくないっていうのに...アニを残虐非道な憲兵から解放させられるのはもう君しかいないんだよ。このままじゃアニは家畜のエサに...」
「すればいい。豚のエサにすればいい。本当に捕まえているのなら。どこに行くアルミン。話をするんだろ」

「アニの話を出せばまた僕が取り乱すと思ったか。おとなしくて気の弱いベルトルトなら言いくるめて隙をつけると思ったのか? わかってるんだ。ただの時間稼ぎだろ。僕のまわりを兵士で囲い別の兵士にライナーを殺しに行かせるための無駄話...僕にはわかる。そうやって震えているうちは何もできやしないって」
「そこまで見えていてなぜ話に乗ったの?」
「確認したかった。君たちを前にした途端また泣き言を繰り出し許しを請うんじゃないかってね。でも、もう大丈夫みたいだ。うん。君たちは大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思ってる」

「それは...僕たちが悪魔の末裔だから? 」
「いいや。君たちは誰も悪くないし悪魔なんかじゃないよ。でも全員死ななきゃいけない。もうダメなんだ」

ミカサがベルトルトに襲い掛かる。だが仕留めることはできなかった。逃げるベルトルト。追いかけようとするアルミンをミカサが止めた。

「アルミン、追わないで。彼がいつ巨人になるかわからない。距離を取らないとまたあの爆風に巻き込まれる」
「それがベルトルトにその気はないらしい。瀕死のライナーがむき出しのままじゃ自分でトドメを刺すことになるから、今ならライナーを人質にして...」
「そのはずなんだけど、彼には何か考えがあるように見えた。というかあれが本当にベルトルトなの? 私には別人に見えた」
☆別の兵士が鎧の巨人のところに行くが仰向けなっていてトドメが刺せなかった。
ベルトルト:『すごく変な気分だ。恐怖もあまり感じていないしまわりがよく見える。きっとどんな結果になっても受け入れられる気がする...そうだ、誰も悪くない...全部仕方なかった...だって世界はこんなにも残酷じゃないか...』




エレン、ジャン、コニー、サシャのところにミカサとアルミンが合流。
「無事か? ハンジ班は? 」
「ベルトルトの近くにいた...」

「まさか...生き残ったのは俺たちだけか...?」

ジャン:「アルミン、どうする? このまま燃える家が降ってくるのを待つか? 」
ミカサ:「アルミン、私たちの指揮権は今あなたにある」

アルミン:「こ、これより撤退。団長らと合流して指示を仰ごう。超大型巨人は当初の作戦通りに消耗戦で対応する...」

ジャン:「いや、待てアルミン。ベルトルトを団長のいる壁に近づけるのはマズイ。内門の建物まで燃やされたら、団長たちは獣の巨人と挟み撃ちにされちまう...」
アルミン:「それじゃあベルトルトはここで倒さなくちゃいけないの? 今ここにいる僕たちだけの力で...」

エルヴィン:「さあどうする獣の巨人。すべては作戦通りか?」

★次回 「完全試合 (パーフェクトゲーム)」
