石上は磯神。
安曇磯良神であり、志賀海神社の綿津見神に繋がる。
安曇氏は「高良玉垂宮神秘書」より、「神部物部を秘すために名を変えた五氏」の一つであった。
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★目次
☆1 石上は磯神
☆2 星の女神
☆3 竹取物語
石上は磯神
(「儺の國の星」20、天上星(てんじょうほし)より引用)
肥前風土記 佐嘉の条に
此の川上に石神あり、名を世田姫といふ。
石神は石女(いしめ)ともよび、星宿を占う巫女でありました。魏志倭人伝邪馬台国に伊支馬(いしま)とあるのがこれであります。
...川上も伏見も”かかみ””ふちみ”即ち観星の古語であります。
古代、石は星と同義語であったともある。
星暦を作った一族が祀った神が、星神であった。
石上神宮の石上は、星神をも表す。
ご祭神は、物部氏の祖神の饒速日命。
石上は磯神(いそのかみ)であり、安曇磯良神である高良神。
安曇磯良神は、志賀海神社の綿津見神。
社家は安曇氏。
「高良玉垂宮神秘書」より、高良神と同神。
石上神宮の地は、前は丹波市町であった。
「神秘書」の、「神部物部を秘す為に名を変えた五氏」に
安曇氏、丹波氏の名がある。
石上神宮、志賀海神社とも、物部氏が祀った神。
物部が祀る高良神は、磯神である饒速日命。
*先代旧事本記
かの書には、饒速日命と共に天鳥船に乗り、天降った二十五部族の名がある。
その一つが布都留物部。
石上神宮の神、布都神と布留神はこれを分けたものになる。
「先代旧事本記」の布都留物部。
「高良玉垂宮神秘書」にある丹波氏は神部物部。
高良神と石上神宮の神は、物部の祖神なのだ。
籠神社は丹後にある。
これも名を変えた「丹波氏」なのかもしれない。
あくまでもそれらは神のお供。
そこに高良神に繋がる名がないのは、主だからである。
高良大社
神の性質(星神、火神、海神)は、それぞれの部族の職業や土地の名によって変化している。
特に、部族の名を冠した地には、名を変えた彼を祀る神社があった。
社を建て、神を祀ることで土地に繋がれる。
そうやって、神も一族も今の世まで受け継がれてきたのだ。
元は二柱の神であった。
*女神天照
古来、伊勢は磯宮。
天照大神が、磯神、高良神=饒速日命である。
彼の后の御炊屋姫は、女神の天照であった。
彼女が天照であるので、その夫の饒速日命が男神天照であるのは疑いようがない。
別の系統の天照があるわけでもなく、すげ替えられてるわけでもない。
神話の神は彼らに集約されるので、社の配祀神、摂末社の神の神は、すべて彼らになる。
星の女神
よって、この文も繋がる。
…川上も伏見も”かかみ””ふちみ”即ち観星の古語であります。
川上とは佐賀の與止日女神社。
伏見は那珂川の伏見神社。
伏見神社は與止日女神社から勧請されている。
伏見神社*岩戸神楽
これは、赤司八幡宮の回で明かした。
伏見神社は、與止日女神社からの勧請なので、二つの社は同神。
祭神の淀姫は豊姫と同神。
彼女は、高良神の后の神功皇后とも同神。
彼が饒速日命であるので、御炊屋姫。
下の表にあるように、ヒメコソ神社の神に繋がり、
神功皇后=市杵島姫命(御炊屋姫)=織女姫。
市杵島姫命は、弁財天と習合されており、
天河弁財天は、伊勢の内宮の女神なので、瀬織津姫。
市杵島姫命=弁財天=瀬織津姫
なので、御炊屋姫は七夕の神である星神。
「儺の國の星」の川上、伏見の神が星神に繋がる。
毎回、全部は説明しきれないので、これもどうぞ。
竹取物語
竹取物語についての記載がある。
...天上(てんのう)あるいは天王は下にBinthan(ビンタン)を加へると”たなばた”になる。
銀河を八重棚雲とよび、天をたなと訓じた那珂川の古老は不思議に牽牛織女の話を知らない。
...しかし七夕竽なる言葉があった。旧暦七月七日以降は竹を取ってよろしいという意であった。
...竹取物語には赫夜姫(かぐやひめ)が石上中納言に燕の子安貝を求める。すでに天平(七二九~七六六)の世には、これぐらいに神話の内容が空(うつろ)う。
伝承、能、古典の中には、神の由緒を示唆するものがあった。
勧請された地で、その土地の神の話として伝わって行く。
*平家物語 剣の巻
*能の春日龍神
竹取物語は、天からやって来て天へ帰る月の娘。
似たような話で、天女の羽衣がある。
籠神社の辺りに伝わる。
「丹後一宮籠神社縁起」には、
天女が豊宇賀能売命であり、羽衣を盗んだ老翁の名は塩土老翁(しおつつのおじ)であった。
豊宇賀能売命は籠神社の祭神の豊受大神。
塩土老翁は住吉大社の奥宮の神。
住吉神は、高良神であり、饒速日命。
籠神社のもう一柱の、天火明命であった。
なお、住吉大社の社家の祖神は彼。
同神なのだ。
竹取物語も
☆星神である七夕神が彼ら。
☆那珂川がその神のおられた地。
☆その地では、七夕の時期に「竹取」がある。
☆七夕、この地の神は「石上」。
☆饒速日命は、天の鳥船でやって来た神。
これらから、創造されたのかもしれない。
(つづく )
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