続きです。

 

冷水峠を出て、昔の宿場町だったという「内野宿」へ。
そこに「内野老松神社」があった。

福岡県飯塚市内野(昔は嘉穂郡)
                    
大根地山の神社の案内板には、大地神社とご神幸があると記載されていた。


 

 

            

    

ご祭神は、菅原神

天神様?
隣りを見ると、



「大神宮」との扁額があり、大日孁命が祀られていた。

  

 

      


他に天満神社(菅原神)
須賀神社(素盞鳴尊、大国主、事代主神)
松尾神社(大宮貴)
猿田彦神(興玉神)
稲荷神(宇賀魂命)
大日社(大日孁命)

などの摂社がある。

祭神は全て彼ら二柱になる。


 

 

< ご神幸と祭神 >

 

「ご神幸」は縁のある神社間で行われるもの。

同神などだ。


こちらのご神幸では、大根地山の大根地神社から神が降りてくる。
(毎年4月の第一土日)

 

大根地山の山頂では、神功皇后が神楽をして天神地神を下している。

それにより、羽白熊鷲が鎮まった。

 

そこからご神幸があるということは、その神を招いているということ。

「鎮められたもの」がここにあったということになる。

 

祭神は、もちろん「それを退治した者」となる。
 

 

*祭神

 

☆須佐之男命と稲荷神

大根地神社にも須佐之男命が祀られていた。
あちらでは、須佐之男命と大市姫を合祀して「お稲荷様」としている。

お稲荷様ならば、「宇迦御魂神」。
歳神である饒速日命。

彼は高良神であった。

祇園の神=須佐之男命でもある。

よって、須佐之男命でありながら、稲荷神として祀られているのだ。

 

こちらの老松神社には、稲荷神が別に祀られている。

 

 

 

 


☆大国主神と天照大神
 

大国主神も祀られている。
ほど近い桂川町の老松神社のご祭神も大国主。

(後にアップ)

           

大国主は大神神社の大物主である饒速日命=天照。

大神宮に祀られる天照は、彼、饒速日と御炊屋姫、二柱の神になる。

 

羽白熊鷲を退治したのは「神功皇后と高良神」であり、彼らと同神。

よって、大国主、天照が祀られている。

 

さらに彼は猿田彦でもあった。

 

 

 

退治した者を祀るのが社。

祭神は彼らを示唆している。

関係ないものは祀られない。

 

退治した神を祀るからこそ、意味があるものとなるからだ。


                 
大根地神社、内野老松神社には、名を変えた彼らが祀られている。

両社でご神幸があるのは、神の力の継承に他ならない。


羽白熊鷲は彼らによって、この場所に封じられたのだ。
大根地神社から毎年神が降りてくるのは、封じた神を鎮める為。

                       

そう思っていたら、ここには神功皇后の絵が納められ、「大根地神社」とも言われているそうだ。
ならば、ご神幸の意味も本来のご祭神も分かる・・・。


 

                                             

   

筑前内野の駅。
(今は開通してます)

 

                           
内野宿の町並。
再び、冷水峠へ。

そこで声なき声がした。

 

 

( つづく )  

 

 

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