続きです。
次はずっと行きたかった上宮へ。
石切劔箭神社から1キロほど山側へ歩く。
手水舎。
ここでもお百度参りの方がおられた。
祭神
御祭神は饒速日命
その子、可美真手命(別名は宇摩志麻遅命)
ウマシマジとは、”うましのみち”が由来なのかもしれない。
「儺の国の星(真鍋大覚氏 著)」に、「古来、銀河(天の川)を表す」とあった。
饒速日命の別名は布留神。
その名も星神を意味する。
上記の本にはこうある。
布留御魂は隕鉄、布津御魂は砂鉄を製錬した剣を表す。
隕鉄は、隕石。
”星の石”
共に”星”に関連する名であるのは偶然ではない。
彼は饒速日命は住吉神でもある。
オリオンの三ツ星の化身。
星の神であり、海の神。
小さい亀がいっぱい。
亀に願い事を乗せ、ここに置くと叶うとされる。
そしてその横にあるのが「婦道神社」。
御祭神は弟橘姫命。
御炊屋媛(登美夜毘売)。
饒速日命の后であった御炊屋姫。
御炊屋姫
彼女は女神・天照、豊受大神、宗像大神である。
天照は厳御霊=市杵島姫命=弁財天。
御炊屋姫=櫛玉比女命。
社の呼称、地名から、
弁財天=市杵島姫命
廣瀬神=廣瀬大社の神=豊受大神、宇迦之御霊、櫛玉姫。
その名は、豊受大神、宇迦之御霊(大神神社の御炊社)
夫である饒速日命が男神の天照であり、その后が女神の天照。
天照も豊受も二柱の存在であった。
ミカシキヤの”カシキヤ”には「儺の国の星」にこうある。
織女の意味があり、女王、あるいは后であって海と空の天気の託宣を占う巫人のこと。
織姫とは御炊屋姫を表していた(=瀬織津姫)。
共に星に関連する名。
市杵島姫命は織女神と繋がる。
また、御炊屋姫の名は豊受大神を意味していた。
甕と亀
ミカシヤ姫の別名に櫛甕玉(くしみかたま)姫がある。
饒速日命には、天照国照彦天火明櫛甕玉饒速日命の別名も。
この上宮にあった「亀」は、二人の名の「甕(かめ)」にあやかっているものなのかもしれない。
「甕」は、神に捧げる器を表し、また「神の器」そのもの。
また、彼らの伝承には亀=アマノトリフネが欠かせない。
彼は高良神であり、金色の雌雄の亀に乗って現れる。
八大龍王であり、浦島太郎に酷似の伝承は、すべて彼らを示唆する。
よって、亀=饒速日のアマノトリフネになる。
その隣にある物部の社であったという場所。
今は移転されて空。
石切劔箭神社もまた物部氏の祖神を祀る宮であった。
ここから生駒を越える。
次は生駒登山~矢田の地へ。
( つづく )