前回の続きです。

 

 

 

  大神神社の御炊社

 

次の日、朝いちで大神神社へ。

 

 

宿は大神神社の側。

6時から外に出られるので、早朝参拝ができる。
(写真は色んな時間のが混ざってる)

 

 

その社は、参道の右上に位置している。

初めて行った時は分からなくて、神職さんにお聞きした。

ちょうど、この右上辺りかな。

(境内図の三輪山会館の前)

 

 

大神神社、拝殿。(まだ日も当たって無い時間)

その社は、拝殿の手前の階段を一つ降りたところ、拝殿を背に左側の階段を上がる。

(手水舎の向かいの階段)

 

社務所、三輪山会館があるので、その前の細い道を行くと、右側に「炊屋社 参道」と小さい標識がある。

奥に進むと社。

 

 

 

大神神社の境内にある「御炊(みかしぎ)社」。



 

御祭神は、御膳津神(みけつかみ)。
神饌を用意する神であり、伊勢の外宮の豊受大神の別名でもあった。

 


 

 

  御炊屋姫は豊受大神

 

御炊屋姫の「御炊(みかしき)」は、豊受大神である御膳津(みけつ)神の別名であったのだ。

 

彼女は饒速日命の后。(みかしきや姫、みかしや姫、どちらでもよいと思う)

 

饒速日命は、大神神社の大物主であり、天照大神。

その后の御炊屋姫が豊受大神であった。

ならば、ここにあるのは必然になる。

 


これで多くのことが明らかになった。

 

☆饒速日命の后、御炊屋姫は豊受大神である→

☆三輪の神は饒速日命であり、彼が内宮の天照だから、ここに外宮の神がある

 

☆弁財天である、市杵島姫命、御炊屋姫は同神→

☆市杵島姫命(宗像神)は、豊受大神

(御炊屋姫が豊受大神であるから、同神の市杵島姫命は豊受大神である)

 

饒速日命=天照大神=大物主神

御炊屋姫=豊受大神=市杵島姫命


外宮の神、豊受大神は、籠神社の相殿にも祀られていた。

 

 

籠神社の神と、出雲の神京都の籠神社には、主祭神として天火明命。
相殿に豊受大神が祀られている。

 

また「丹後一宮籠神社縁起」には、塩土老翁(住吉神)と豊宇賀能売命(豊受大神)が夫婦とある。*1(記事下で補足説明)


一方で、籠神社では、饒速日命と市杵島姫命が夫婦であるともしていた。

彼らが同神であるから、入れ替わりが起こっているのだ。


天火明命=饒速日命=塩土老翁=住吉大神
市杵島姫命=豊宇賀能売命=豊受大神



籠神社の「天火明命」は、伊勢内宮の天照大神。

 

 

 

豊受大神は御炊社に祀られる神、御膳津神=御炊屋姫。

彼女は市杵島姫命と同神。

 

天火明命と豊受大神。

饒速日命と市杵島姫命。

饒速日命と御炊屋姫。

それぞれ夫婦とされるのは、彼らは同神であるからだ。

 

 

*出雲大社

出雲大社では、大国主神と市杵島姫命は夫婦であり、「筑紫姫(宗像神)」として祀られている。
(多紀理毘賣という説もありますが、宗像三神は、元々は一柱)

大国主神は、大神神社の大物主神。

大国主神=大物主神=天火明命=饒速日命=天照大神。


ならば、
市杵島姫命(宗像神)=豊受大神=御炊屋姫である彼女が、それらの男神と「夫婦」とされているのは必然になる。

 

 

  御炊社の神

 

神は夫婦ならば、同じ敷地内で祀られる。

 

三輪山(大神神社)にあった二つの社、
「御炊社」の豊受大神である御炊屋姫。


「市杵島姫命神社」の市杵島姫命。
二柱は同神であり、弁財天であり、彼の后であった。

 

その社をここで見つけた時、本当に嬉しかった。
彼らは、大神神社でも、ちゃんと側に寄り添っていた。

 

 

しかも、御炊社。

 

大神神社の神は饒速日命であると、聖林寺の方は話してくださった。

事実は1800年経ってもちゃんと伝えられていた。

 

大神神社にも、御炊屋姫は祀られていた。

彼女の名が豊受神を示す名であることは、饒速日命が天照大神であることを示すもの。

 

御炊屋姫の名は、饒速日命に結びつく。

だから、ここにひっそりと、でも確実にあるのだ。

 

 

御炊屋姫が、豊受大神であり、市杵島姫命。

市杵島姫命は宗像神。

九州の神。

 

では、彼女は大和で饒速日命と出会い、夫婦となった後、彼と共に九州へ行ったことになる。

それが、また別の神として伝えられている。

 

彼女が、神話の神功皇后です。

彼女が豊受大神であり、女神・天照大神。

 

だから、彼らの事実は秘されているのだ。

 

 

 

 

そうそう。

忘れてた。

絶対にあるはずだと思って、探してたんですよ。

大神神社の神が饒速日なら、側に御炊屋姫の社があると。

見つけた時はほんと、嬉しかったなー。

 

 

( つづく )

 

 

*1 籠神社補足
 

籠神社の「丹後一宮籠神社縁起」には、「天羽衣伝承(天女の羽衣)」があり、塩土老翁と豊宇賀能売命が夫婦であるとされています。

 

そこから、塩土老翁が住吉神(住吉大社の御祭神)であり、豊宇賀能売命が豊受大神(籠神社の御祭神)であることが分かりました。
塩土老翁は、浦島太郎の話にも関わります。

参考。関裕二氏著「古代史の謎」

(私が読んだ中では真実に近いと思います。古代史を追ってる方はぜひ読まれてください)

 

 

塩土老翁=住吉大神
豊宇賀能売命=豊受大神

さらに、塩土老翁と豊宇賀能売命は夫婦ということから、住吉大神と豊受大神は夫婦でもあるということになります。

住吉神=饒速日命
豊受大神=御炊屋姫です。

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