2018/12/31
アンジェロおじさんのタクシーに乗り込み、ブラッチャーノを後にします。あちこち見学させてもらいながらヴィテルボまで行くんだ。まずは車で1時間くらいのところにあるスートリに寄ります。
ブラッチャーノ湖の湖畔を走りながら、通り過ぎる町や近郊の歴史につい て野本さん のお話しを楽しむ。昔は漁師さんたちが湖畔に家を構え、自分の船を家の下に引き上げていたそうで、その名残が伺える家や町の造りが面白かった。写真ストップしてもらえば良かったわ。
さて… スートリにはローマ時代の円形闘技場があるのだ!
…けど、この日は臨時休館していました。野本さんが予め調べて「この日は開いている」と確認してくれていたんだけど、臨時では仕方ないね。円形闘技場もだけど、 洞窟の神殿が教会に転用されたものとか… すっごく面白そうなのよねえ。また来なくちゃ。他にも見に来た観光客が「え~」ってなってましたわ。あと、どうでもいいけど人懐っこい猫がいたのでチーズをあげました。
しかし、ここが全部開いていたら私、丸1日必要だな…。闘技場は入れていたらこんな感じでした。
「古代都市スートリで驚きの技術力で作られた円形競技場を観た! 」 by 野本さん
この穴はエトルリア人が掘ったもの。ここもバンディタッチャのネクロポリスと同じく凝灰岩(掘る時は柔らかく、風雨にさらされると硬くなる)ですので、穴を掘るのも簡単だったらしい。
穴に垂れ下がっているひらひらは何か。恐らく、前の晩にプレセピオか何かでイベントがあったのだろうと推測されます。屋台の名残みたいなのがあったし、炭を燃やした形跡があった。穴の中に見えているのは、燭台か何かじゃないかしらね。
時間があれば穴の中に入って遊び倒していたわ。こういう穴、この一帯にはたくさん残っているみたい。車で走っている時にも道の脇にいくつも見かけたよ。
巡礼路と言えばスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩くカミーノ(スペイン語で「道」)が観光客にも大人気ですが、ヴィア・フランチジェーナも専用ガイドブックがあるくらい有名。(知りませんでした… なんで日本ではカミーノばかりが有名に?)
昨年の秋にミラノからローマに向けてヴィア・フランチジェーナを歩いた日本人女性のブログも発見( 「
~こころに吹く風~ 」
)。ほほお、どれどれスートリは、と読んでみたけど、残念ながらお連れさんが音を上げて、スートリ直前のヴィテルボから電車に乗ることになったのだそうです。ちなみにこの女性、60代ですって。私だっていつかやってやるー!
さて、こちらが神殿→教会の跡。岩山に穴を掘って大きな部屋を作った、めっちゃ私好みの場所。
最初はエトルリア人がお墓として使っていたのを、ローマ人がミトラ教の神殿に作り変え、それがまたキリスト教の教会「マドンナ・デル・パルト教会」に変身して今に至る。聖母懐妊教会ね。だから中にはプレセピオのフレスコ画があるんだって。
掘り抜いた岩肌に窓…。そして階段。この階段、上ってもドアはなくて窓しかないの。その階段、どう使ってたんだ。って、何か野本さんに納得できる推測を聞かされた記憶があるけど、忘れちゃった。
中に入ってみたかったなあ。また行くしかない。写真を見ると、フレスコ画も素晴らしいけど、建物(と言うか掘り物だわね)がゾクゾクするくらい好み。この木の扉の向こうに異世界が…。探検したい~。
中の様子は野本さんのブログ記事でどうぞ!
「古代都市スートリのミトラ教神殿跡でグルグル巻きなキリストを観た! 」
さて、高台に上って円形闘技場を見下ろしてみるよ。これも、積み上げたのではなく、巨大な岩山を繰り抜いてて作られているのだそうです。ネクロポリスを丸ごと堀り抜いたってのも驚いたけど、円形闘技場を丸ごと掘り抜いたってのもすごくね? まあ、この地質なら積み上げるより掘り下げる方が楽で簡単だったのでしょうけど。ずれて崩れる心配もないしな。
完成は紀元1年で、ローマのコロッセオ(紀元80年)より古いそうです。さらっと書いてしまえるけど、2018年前って、とんでもないな…。
おぼろげにまだ確認できます通り、客席は3段になっている。一番下が貴族、真ん中が貴族じゃない有力者とかお金持ち、一番上が庶民用という座席区分だったって。実際には真ん中が近さと見やすさでベストでは。プロレスの大会場でも、特リン最前を別とすれば、アリーナよりスタンド前列の方が見やすい。桟敷席の理屈。いや、一番下でも2階席くらいの高さはあるんだけどさ。
闘技場を見下ろせる場所に至る道。ここは常緑樹なのね。「聖なる森」と呼ばれているらしい。教会とかあるからかな? ここら辺一帯は航空写真で見ても緑でいっぱい。「古代都市スートリ地方自然公園」となっているよ。気持ちの良い散歩道です。
手前はサヴォレッリ宮殿。18世紀初頭の建築なので新しい(←感覚がおかしくなっている)。
宮殿のお向かいにあるサンタマリア・デルモンテ教会は12世紀のものですって。この塀の前にはきれいに剪定された小さなイタリア式庭園がある。洗練された空間ですわね。
閉まっていたけど、ここも普段なら入れるのかな?
教会の下にある通用門らしきもの。こういうとこ好きだわ。
円形闘技場と谷を挟んでお向かいにあるスートリの町も中世の街並みが残る美しい町(後で見に行ったよ)。スートリで一泊して、朝から晩まで遺跡群を堪能する一日を過ごしてみたいものです。