新しいLab
新しいLabが決まり、実験が始まりました。
本当は年末に決まっていたんだけど、ちょうど日本に帰る時期が重なっていたので、正式に仕事(研究)を始めるのは日本帰国から戻ってきてということになっていました。
新しいボスはDr.S(女性)です。
Labには、インド人のS君と、中国人女性のYさんが所属しています。
このラボは、約1年前にこの施設に来たらしく、それ以前は同じBaltimoreにあるJohns Hopkins Universityに所属していたそう。
なんでも、ボスの研究がここの施設のトップのBobの目にとまり、ヘッドハンティング(?)されたそうな。
ボスの専門は、マクロファージや単球系細胞の研究をしていたそうです。
ボスそのものはPh.D.なのですが、もともとの研究のベースはoncology関連だったそう。
そこから少し派生して、今はやり(?)の幹細胞研究に進んで行っているとのことです。
私はもともと再生医療について勉強してくるという目的でアメリカに来たので、そういう意味では完全に同じではないけど、似た分野の研究ですね。
Dr.SはScienceに対してとても真面目に取り組んでいる人です。
手技とかも、アメリカ人にはありえないくらい丁寧。
いろいろなものを異常にアルコール消毒したがるのは、むしろ潔癖の気があるのか・・・と思うくらい。
でも、実験について、研究について、一生懸命教えてくれます。
私もすこしでも彼女に応えたいと思っています。
LabのメンバーのS君はインド出身とのこと。
彼はもともと獣医学部を卒業しているとのことで、実験グループ内では動物実験専門ぽくやっているようです。
それ以外にもflowcytometryとかも手掛けているようですね。
もう一人の中国人のYさんは、中国で医師だったそうです、結構年配です(50代かそれ以上)。
何が専門なのかは聞いてないなぁ・・・今度聞いてみよう。
彼女は主に、細胞の培養関係とか、染色(免染とか細胞染色とか)関係を主に担当しているようです。
このような人達と研究が始まりました。
私自身のテーマも上手くいけばいいのですけどねー。
smartphone から
まだタッチパネルの操作に慣れず、何度も打ち直してます。
今日は、昨夜からのsnowstormで大学はお休み。
私は細胞のお世話があったので、普通にlabに行きました。
細胞はまあ元気そう。
それにしても、lab には人が少なかった。
さすがアメリカ。
その後、施設内で私以外のただ一人の日本人のYさん少し話をして、こっそり共同実験の準備をしました。
何故、こっそり実験してるかという詳細は後日。
予備実験がうまくいったようなので、明日はデータの数値化と検証。
夕方には、雪はだいぶ溶けていて、明日は通常業務でしょう。
でも明日はもう金曜日、そして週末。
実験して手足を動かしてると、論文読むだけの時間に比べて、あっという間に過ぎるね。
恋と愛
とあるサイトで、「恋と愛の違いは?」というものがありました。
ま、どうでもいいんだけど。
私の解釈は、「恋は落ちるもの、愛はするもの」かな。
恋は、多分自分が意識しなくてもしてしまうもの。
愛は、より自発的な感じ。
皆さんはどうですか?
雪
今朝起きた時、なんとなく外が雨ぽいなーと思って窓の外を見ると雪。
夜間に4-5cm降って積もっていました。
起きた時は、雪はほとんどやんでいましたが。
日中も結構雪がちらちらと降っています。
そうこうするうちに、大学が3時でcloseとの学内連絡がある。
みんな、実験を中断して帰る準備始めちゃった。
私はLabから歩いて5分の所に住んでいるので、今4時過ぎですが、まだ残っています。
が、もう施設内にほとんど人は居ない様子。
私もそろそろ帰ろうかな。
これから夜間にかけて、さらに積雪の予報。
今年は、例年に比べると本当に寒くて雪の回数もここ10年間で一番多いらしい。
先週のような雪(一晩で10cmくらい積もった)にならなければいいけど。
写真は先週の雪の風景。
左はLabに行く途中の道路、右は家を出てすぐのもの。
大きな道路は除雪が入るので、それほど積もったようには見えないですね。
久々の実験
昨日は、久しぶりに実験しました。
先週までは、文献を検索したり、読んだりっていうdesk workがメインでした。
それらの文献をもとに、今週から実験が始まりました。
今日はボスのDr. Sと一緒に実験です。
朝10時にNYの血液センターからLuekopackという血液の分画が届きました。
今日はDr. Sと一緒に実験です。それを、Ficollという試薬を使って、PBMCの分離。
Y先生のLabでやったことはあるけど、彼のところはかなりてきとーだった・・・。
分量などの数値のちゃんとしたprotocolをもらって、それに沿って進めていきました。
ここまでで、ほぼお昼の時間。
実験してると、時間が経つのがあっという間です。
論文読んでると、時間がなかなか過ぎなくて困るけど。(笑)
PBMCを分離したあとは、CD14+をラベルしてさらに分離。
microbeadsを使いました。
結構、細胞数が取れたようで、columnを4個使いました。
そうこうしているうちに、もう5時。
ちょっと焦る。
分離が終わったら、細胞数を数えて、適切な培地と容器に移して培養。
培地を作るのも一苦労。
だって、モル濃度の計算とか、濃度の計算とか苦手なんだもん・・・。
実は、昨日から計算してて、今日の実験の合間に検算して、ようやく正しいと思える答えにたどりついたのがこの実験中のほんの少し前。
いやー、計算あってるかどうか多少心配なんだけど。
細胞育たなかったら、多分私の培地の作成ミスだわ。(爆)
そんなこんなで、ぜーんぶ終わったのが、夜7時。
Dr. Sも私が終わるまで居てくれて、ありがたい。
本当に親切に指導してくれます。
そうして初日の実験は終わりました。

