学位発表の練習会 その1
それに向けての練習会がありました。
練習会は、うちの医局では厳しいのが伝統的(?)なのです。
教授がねー・・・。
ひとり平均1.5-2時間はいびられます。(涙)
結構前からスライド作って、実験ボスの先生に見て直してもらって。
審査の先生との面接も、先週行ってきて、アドバイスをもらって。
先週は、教授抜きで「練習会の練習会」をして、みんなに意見をもらいました。
想定質問もちゃんと答えられるように、下調べして。(笑)
昨日の第1回目の練習会本番(?)は、思いのほかあっけなく終わってしまった。
私自身がビックリ。
これまで、けちょんけちょんにやられるパターンをたーくさん見てきたので、まあ、いろいろ言われるだろうなと覚悟してました。
実際、確かに、「話の流れが飛ぶので、付いていけなくなる」とか、「聞いていると、何の実験してるかわからなくなる」とかは言われたけど、この程度の事はどちらかというとマイルドなほう。
いやー、つつがなく(?)終わったことにホッとしたのと、思っていたほどつっこみが激しくなかった事にビックリしたのと・・・。
そんなわけで、まあそれなりに忙しくやっています。
第2回練習会は今月末。
「1回目があっさり終わると、2回目で絡まれることがある」というアドバイスももらったので、気を引き締めてやります。(笑)
あと、学位発表が終わったら、引越しします。
新しいの病院に約4週間勤務して、その後アメリカ行きです。
留学の時期
最初に、2009年の終わりころに留学の打診を受けました。
その後、早ければ春くらいから留学という話でしたが、結局進展なく夏を迎えようとしていました。
いろいろなことが現実的になってきたのは、6月に入ってからですね。
まず、私の異動が決まりました。
所属している医局の人事で、大学病院勤務から、市中病院へ。
その異動先の市中病院で、新しく治療センターを立ち上げることになり、私は将来的にそこへの勤務となります。
しかし、まだセンターはできておらず、一応消化器内科の医師として勤務。
時期は夏頃と、これまたあいまい。
理由は、私の大学院の学位取得の関係です。
学位発表が7月末か8月初めで、それが終わってから、異動という流れとなったので。
まずは、学位。
そして、勤務先の異動。
ここで1カ月程度働いて、それから留学ということが大まかに決まりました。
勤務先の異動とそこでの勤務ですが、留学中のお給料が勤務病院から出るということで、そのために1ヶ月間はそこで勤務したという実績が必要なんだそうです。
システムがよくわからないんだけど・・・。
そんな感じで、いろいろなことが少しづつ決まりつつあります。
ボスとの初対面
今回の留学の話を初めて聞いたのが、2009年の終わりごろだったかな。
医局の上司に突然、「留学に興味があるか?」って聞かれました。
私は以前に大学生活をアメリカで送ったことがあるので、(一応)日常生活には困らない。
けど、私はその当時まだ大学院4年間のちょうど半分が終わったくらい。
実験も何も結果が出てなかったし、突然そんなこと言われてもねー、って。
「興味はあるけど、私ですか?」って感じの返事をしたような。
医局から留学する場合、留学は年次などが関係する事が多々あります。
上級の先生が留学して、その次、って感じ。
私なんて順番から行くと、最後から数番目(もしくは最後?)。
まだ実験の結果も出てないし、大学院だって卒業してないし、学位も持ってないし。
なんで私?? って本当にびっくりしたのが一番最初の感想。
そこからいろいろ話を聞いていくと、今回の留学話は正規の医局派遣の留学とはちょっと事情が異なるらしいと。
本来なら私以外の、既に大学院を卒業して学位を持っている先生とか、留学の順番の先生とかが候補に挙がったようですが、いろいろ医局のあれこれがあって、とりあえず、さっと行って何とかなる人(謎?、で私??)が必要だったようです。
そんな感じで、わけわからず候補に挙がってしまった私。
そこから、私の関知しないところでいろいろ話が動いていった模様。
2010年1月13日は、私が留学する先のボスが来日。
直属のボスはY先生、施設の最高責任者はなんとなんと世界のDr. Galloです。
HTLV-1やHIVなどを発見した偉大な科学者。
いやーびっくり。まじで。
そんな人に会えるなんて。
ノーベル賞は取れなかったようだけど、十分に立派な経歴を持つ人です。
私の所属する大学で日中に講演したあと、移動して、夜にもうひとつ講演をされました。
その後は懇親会。
コアなメンバー(医局の偉い人とか某徳病院お偉いさんとか)で、ホテルのバー的な所でお話。
てか、ただの飲み会。
私はDr. Gの横に座らされて、ちょびっと話をしました。
なんか気のきいたことでも言わなきゃかなーと思って、"I was so impressed with the amount of your work that you have done."とか話したら、"Yes, because I am old." だって。
まあ、それもあるかもしれないけど、年齢だけじゃあれだけの論文は書けないよ。
そんな感じで、初めての対面が終わり。
結局直属のY先生とは殆ど話をしないままでしたが。(笑)
そうして少しづつ私の留学話が進んでいくのでした。