高齢化により成長する市場を考える
ここ数年、首都圏ではオフィスビル開発、マンション開発が活況を帯びていました。しかし、実態はゼネコンは赤字で請負っていたのが現状です。公共工事での売上が急激に下がり、それを補完する意味ではゼネコンの延命になっていたと思いますが、どれだけ内需産業を補完していたのかというと甚だ疑問です。今後、益々進む高齢化社会において不動産に代わる内需産業として注目されているのが介護福祉サービス産業です。しかし、介護福祉サービス産業は市場として成長していますが、現場のお仕事はいわゆる3K、しかもお給与も報われないので中々就業者が増えていないのが実態です。
高齢化社会において、介護福祉サービス産業以外に必要とされる産業は他に本当にないのでしょうか。
前置きが長くなってしまいましたが、その一つに『補聴器産業』があると思います。補聴器と聞くと想像するのは聴覚障害者だと思いますが、実は加齢と共に誰でも難聴になります。また、日本は聴覚障害者の補聴器普及率も世界と比べて低いのです。ここで、少し具体的にデータを
日本補聴器工業会によると、日本での年間補聴器販売台数 は約46万台だそうです。これだけだと多いのか少ないのかピンとこないので、人口/補聴器販売台数で各国と比較したデータが↓
・日本 ⇒310人/台
・米国 ⇒156人/台
・ドイツ ⇒148人/台
・イギリス⇒224人/台
・フランス⇒223人/台
出所:「福祉用具の供給システムに関する研究」 より
この5ヶ国で一番高齢化が進んでいるのは日本なのですが、普及率は最下位です。。。英国、仏国と同水準の普及率になれば現在の約1.3倍、米国と同じ普及率になれば約2倍となります。他国より日本の補聴器の普及率が低いのには理由があります。おそらく、日本で聴覚障害者の認定を受けるには「両耳の聴覚レベルが70dB以上」でなければならないからです。しかし、「WHO基準は41dB以上」と日本の判定基準と大きな乖離があります。現状、日本での聴覚・言語障害者数は約34~40万人(出所:厚生労働省「平成18年身体障害児・者実態調査結果」 より)ですが、WHO基準に合わせると聴覚障害者の出現率はおそらく人口4%程度、約468万人となります。
今の計算は聴覚障害者に着目し算出しましたが、補聴器を必要とする人は
『補聴器』を必要とする人 ⇒ 『聴覚障害者』 + 『加齢による難聴者』
※難聴の原因は『伝音声難聴』と『感音性難聴』とに分類されますが、加齢による難聴の多くは感音性難聴と言われています。
次に、『加齢による難聴者』に着目してみます。厚生労働省「平成18年身体障害児・者実態調査結果」 によると
・「加齢が聴覚(言語)障害の原因」と答えた人の割合 ⇒ 『8.4%』
・「聴覚(言語)障害者の年齢構成」は ⇒ 『70歳以上が57.7%』
ざっくりと計算すると、『70歳以上の約8%』は加齢により難聴となる可能性がある訳です。まとめると
・現状の難聴者数(70dB以上) ⇒約34~40万人
・WHO基準での難聴者数(40dB以上)⇒約468万人
・加齢による難聴者数 ⇒70歳以上人口の約8%
となります。
ここで、 国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口』 より
図のピンク色の部分が70歳以上の人口推計です。
・2007年70歳以上人口⇒18,171千人(総人口:125,730千人/70歳以上割合:14.5%)
・2030年70歳以上人口⇒29,336千人(総人口:115,224千人/70歳以上割合:25.5%)
・2055年70歳以上人口⇒30,315千人(総人口: 89,930千人/70歳以上割合:33.7%)
と、当たり前ですが高齢化により70歳以上人口は増加します。先ほどの例に当て嵌めると
・『聴覚障害者』:WHO基準の40dB以上の方⇒約468万人
・『加齢による難聴者』:70歳以上人口の約8%=29,336千人×8%⇒約234万人(2030年人口想定)
合計⇒約702万人
因みに、補聴器一台の平均単価は約20万程度、現在の補聴器市場は年間販売台数から約1000億円規模ですが、このシュミレーションだと2030年に補聴器市場は約1兆4040億円規模になる可能性があります。公共工事より有効な内需産業になれる可能性があるのではないかと思います。現に今年初めにパナソニック補聴器から高齢者をターゲットに発売した『ONWA』という補聴器はかなりヒットしているみたいです。国内補聴器メーカーのTOPはリオンですが、世界的には米国シーメンス、デンマークのオーティコン、ワイデックス、GNリサウンドなどと比較すると、まだまだ成長の余地があります。しかも、先進国はどこも高齢化が進んでいるので、世界で最も厳しいと言われる日本の消費者市場で補聴器メーカーを育てることができれば、将来的には自動車に代わる外需産業としても可能性があると思います。高齢化=介護福祉サービス業と短絡的に結びつけるのではなく、補聴器と同じように高齢化により必要となるモノ・サービスは他にもありそうな気がします。
↓クリックお願いします!
車メーカーのプジョーは『ペッパーミル&ソルトミル』メーカーだったんですね。。。
今でもプジョーはペッパーミル&ソルトミルを作っています。ミルはコショウだろうが塩だろうが粉砕すれば良いだけなのでペッパーミルもソルトミルも同じモノだと思ったのですが、「ペッパーミル」と「ソルトミル」とは違うモノなんですね。。。何が違うのかと言うと
■ペッパーミル/シャフト部⇒ステンレス、ギア部⇒鉄
■ソルトミル/シャフト・ギア部⇒ステンレス
部材が違うらしいです。確かに、鉄は塩で錆びてしまいますからね。でも、なぜか「ペッパーミル」と「ソルトミル」が同じ値段・・・、だったら全部ステンレス製にしてくれても。。。
http://www.kodawariyasan.com/peugeot/peugeot.htm
ちなみに、何故ソルトミルが欲しいと思うようになったかというと、あるお店で食べた「オリーブオイル&ブラックロックソルト」で食べたバケットがとても美味しく、どうしても再現したくてソルトミルを探していたのでした。「オリーブオイル&ブラックロックソルト 」の組み合わせ、ご存じない方は是非一度お試しあれ。
消費者の視点でサントリーとキリンビールの統合を考えてみる
昨日、商社の方にバーンズ・バー
という六本木のドイツビールを飲めるBARに連れて行って頂きました。
店員の方もお客様も殆どドイツ人という空間で、美味しいビールとソーセージを頂きました。ドイツでビールは日本の日本酒、焼酎みたいなものらしく、色々な地ビールが飲めるそうです。ネットで調べてみるとドイツの一人当たりのビールの消費量は日本の2倍以上(因みに、一人当たりのビール消費量は1位:チェコ、2位:アイルランド、3位:ドイツ/
http://www.brewers.or.jp/data/t12-kuni-hitiri.html
)。因みに、ソーセージも各地で違うそうで、ドイツに行った時は朝食に出てくる様々なソーセージが楽しみらしいです。地域に根付いたビールという意味では沖縄の「オリオンビール」なんかは近いかもしれませんね。
前置きが長くなってしまいましたが、キリンビール、サントリーの統合や第3のビールなどで注目を集めているビール市場、みなさんどれくらいビールの種類を知っているんでしょうか。私が思い付くのはキリンビール「一番絞り」、「ラガー」、アサヒ「スーパードライ」、サッポロ「エビス」、サントリー「モルツ」以上、ほぼ各メーカー1ブランド、これ以外はどのメーカーがどの商品なのか知りません。。。
国内だけではなく、海外でもビールメーカーの大型再編は進んでいるみたいです。こういった再編の時に必ず出てくるのがシェアの話。因みに、国内各メーカーのシェアはこんな感じらしいです。
http://www.nikkei.co.jp/needs/analysis/09/a090611.html
確かに、スケールメリットなどの話は理解できますが、何かしっくりきません。消費者の立場で考えると、4種類(メーカー)しかない日本のビール市場より、ドイツのような地ビールが沢山ある方が魅力的に映ります。背景は違うかもしれませんが、10年前、自動車業界ではダイムラー・クライスラーなどいくつもの大型合併がありましたが、結局ほとんどが失敗に終わりました。今回のビール業界の再編も消費者視点の欠いた合併は自動車業界と同じ結果となるのではないでしょうか。
キリン、サントリーの統合については『キリン、サントリー統合の裏に華麗なる一族が?』
でも書かして頂いてます。良かったらご感想お待ちしております。
↓クリックお願いします。
YEBISU特製駅弁「ヱビス亭 暑中乃膳」限定1,000食販売
サッポロビール株式会社企画のYEBISU特製駅弁「ヱビス亭 暑中乃膳(しょちゅうのぜん)」が、7月..........≪続きを読む≫